【授乳中にカレーは大丈夫?】スパイスが赤ちゃんに与える影響は?徹底解説!

 

大人から子供まで幅広い世代から人気のあるカレーは、食卓にのぼる頻度も高い人気メニュー。

 

手軽に作れる上に、作り置きもできるため育児に追われているママにとってはお助けメニューですよね。

 

「授乳中のママがカレーを食べるのはNG」とも言われることがありますが、授乳期間にカレーを食べることが実際母乳や赤ちゃんにどのような影響を与えるのでしょうか。

 

今回は授乳中にカレーは大丈夫なのか?食べてはいけないと言われる理由など、徹底解説していきます。

 

目次

カレーに含まれるスパイスの影響

 

 

カレーには実に様々な種類のスパイスが含まれています。

 

欧米諸国やインドなどでは自宅に40種類から50種類ものスパイスが常備されており毎日のように料理に使われています。

 

カレーの本場インドでは、お母さんが家族の体調やその日の具材に合わせて毎回調合しているのです。

 

しかし、私たち日本人にはねぎ、生姜、わさびなどの薬味には親しみがあっても、スパイスにはあまり馴染みがないですよね。

 

①クミン

 

 

カレーを食べたあとの母乳を飲んだ赤ちゃんがうんちをすると、いつもと違ってカレーのようなツンとしたにおいがすることがあるかもしれません。

 

これはカレーに使用されているクミンが影響していることが考えられます。クミン自体は身体への悪影響はないとされていますが、強い香りが長く残ることがあります。

 

しかし、クミンには興奮作用があるので、摂りすぎると赤ちゃんの寝つきが悪くなり夜泣きの原因になることもあります。

 

②フェンネル

 

 

日本では「ウイキョウ」の名で知られるフェンネルは、主に種子がスパイスとして用いられています。

 

香りは甘く、ほろ苦い味が特徴です。フェンネルには、女性ホルモンに良い作用があるといわれており、生理痛改善や母乳促進に効果があるとされています。

 

古くから漢方としても使われてきた、滋養強壮効果の高いスパイスです。

 

また、フェンネルの成分には血管や消化器官などの通りをよくする作用もあり、乳管にも例外なく詰まらなくなるように働きかけます。また東洋医学では消化促進や健胃作用など、漢方としての使い方で、太田胃散や仁丹の原料にもなっています。

 

③唐辛子

 

 

唐辛子は香辛料の中では比較的母乳に影響がないと言われています。

 

しかし、辛味の強い唐辛子は胃腸への刺激が強いので、体質によっては大人でもカレーを食べると下痢をしてしまうこともあります。

 

胃腸が未完成である赤ちゃんは唐辛子の影響で湿疹が出たり、下痢をおこすこともあります。

 

④ターメリック

 

 

日本では「うこん」の名で知られるターメリックは、色付けとして用いられることがよくあります。

 

抗酸化作用があり、胆汁の分泌を促し、肝機能の障害を予防する効果もあります。

 

また、抗酸化作用によって活性酸素を除去することによって、老化を防止する効果もあるとされています。

 

授乳中のスパイスの過剰摂取は注意!

 

 

スパイスの中には産後のママにとっていい効能があるものも多いですが、誤って過剰摂取してしまうことで赤ちゃんのアレルギーを引き起こしてしまう、ということも少なくありません。

 

一般的にママが食べた食品成分の0.061.5%程度は母乳に移行すると言われています。

 

中でもカレーに使われるニンニクやスパイスなどは移行率が高い傾向があります。

 

また、スパイスには赤ちゃんの発育に必要な栄養は含まれておらず、むしろ刺激となります。

 

授乳期間中にママが毎日のようにカレーを食べてしまうと、母乳を介して赤ちゃんがスパイスを多く摂り過ぎてしまい、赤ちゃんのおなかが痛くなったり、肛門の周りがただれたりするなど、体に変化が見られる可能性もあります。

 

赤ちゃんの胃腸の働きはまだまだ未熟なので、赤ちゃんにとってはスパイスの刺激はない方が良いと言えるでしょう。

 

カレールーによる母乳への悪影響

①添加物や油が多く含まれたカレールー

さらりとしたインドカレーとは違い、とろみのある日本のカレーライスにはスパイスだけではなく多くの小麦粉や油が使われています。

 

裏面に書いてある成分表示を見ると市販のカレールーは約40%が油でできており、さらにコクを出すために体内で分解のしにくい牛脂などの動物性の脂や化学調味料、保存性を高めるための添加物がたっぷりと含まれています。

 

これらは体内で糖分に分解・吸収され、母乳が濃くなることで乳腺が詰まるリスクが高くなる傾向にあります。

 

②母乳にもたらす悪影響

 

 

カレールーに多く含まれる塩分は血液に直接吸収されますが、油脂はグルコースに分解されて血液に混じり血液の成分構成を変えてしまうため、血液から作られる母乳の味が変わり、赤ちゃんが母乳を飲まなくなることもあります。

 

味の変化があっても何事もなく母乳を飲む赤ちゃんもいますが、ママがカレーを食べたことで母乳の味が変わったことを嫌がる赤ちゃんは母乳を飲まなくなり、母乳不足から赤ちゃんの機嫌が悪くなることもあります。

 

赤ちゃんはによっては、母乳を一口飲んだだけで手足をバタバタと動かして嫌がることもあります。

 

インド人がスパイスを過剰摂取しても大丈夫なわけ

 

 

インド人はカレーを毎日食べていますが、なぜ乳腺炎や母乳の味が変化し赤ちゃんが母乳を飲まなくなることがないのでしょうか。

 

普段からカレーやスパイスの多く含まれた料理を食べるインドでは、ママがカレーを食べても赤ちゃんが母乳を嫌がって飲まないことはありません。

 

それは、長く続く食文化の中で、それに応じた体質が作られているためです。

 

ママのおなかの中にいる頃から、羊水の中にも微量のスパイスが含まれているため、赤ちゃん自身が抵抗力を事前に備えているからだと考えられています。

 

しかし、日本人がカレーなどスパイスの多く含まれた多国籍料理を食べ始めたのはごく最近のことです。

 

そのためスパイスが多く含まれた料理を食べたとき、母乳は赤ちゃんには合わず嫌がって飲まなくなることがあるのです。

 

まとめ

・カレーに含まれるスパイスには刺激の強いものもあり、母乳を介して赤ちゃんに悪影響を及ぼすこともある

 

・カレールーには多くの脂や食品添加物が含まれており、乳腺になるリスクが高まる

 

・インド人など長い歴史の中でスパイスを摂取し続けてきた人たちには影響がほぼない

 

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