【黄砂アレルギーの時期】熱・頭痛・喉の痛みなどの症状が!!おすすめの市販薬!

 

毎年春になると、花粉症と同じように話題に上る黄砂。

 

近年新しく取り上げられることが増えた話題でもあるため、黄砂について知っている人は少ないのではないでしょうか。

 

今回はそんな黄砂の発生源・時期から黄砂のもたらす被害、おすすめの市販薬まで徹底解説します。

 

目次

黄砂の実態

 

 

黄砂とは中国のタクラマカン砂漠、ゴビ砂漠、黄土高原などを発生源とする砂漠の砂です。

 

これらの砂漠の砂が上空約1万メートルまで上昇し、偏西風に乗って日本まで流れ着く現象のことを指します。

 

黄砂が舞い上がってから日本までたどり着くには、約4日を要すると言われています。

 

黄砂に含まれる危険な『PM2.5』の存在

黄砂に含まれるPM2.5とは、直径が2.5マイクロメートルの粒子で、Particulate Mater(粒子状物質)の頭文字をとった言葉です。

 

炭素成分、硝酸塩、アンモニウム塩、ケイ素、ナトリウム、アルミニウムなどを含んでいます。

 

一般的には焼却炉、自動車や船、航空機などの乗り物、ストーブを使用した際などに燃料を燃焼するさいに発生すると言われていますが、畑や火山などの噴煙のような自然現象から発生することもあります。

 

このPM2.5の粒子は花粉に比べると約0.1倍ほどの大きさしかなく、場合によっては肺の内部などに侵入することもある非常に危険なアレルギー物質です。

 

最近、黄砂の被害が発生しているワケ

 

 

最近黄砂やPM2.5がニュースで大きく取り上げられることも増えましたが、実は黄砂ははるか昔から舞っていました。

 

中国に残っている約1800年前の気象記録や中国最古の医学書と言われる黄帝内経には、天地や天赤といった言葉で黄砂について記されています。

 

では一体なぜ、近年このように大きく取り上げられるようになったのでしょうか。

 

近年では企業などの過激な森林伐採による砂漠化が原因で、黄砂の発生頻度や発生量が年々増加しているため、以前より被害が拡大してきているのです。

 

また、中国国内では工場の増加とともに増え続ける大気汚染が原因とされる有害物質が黄砂に付着して日本まで流れ着くことが増えたと言われています。

 

そのため日本でも黄砂による被害が拡大し、ニュースで取り上げられるようになったのです。

 

黄砂アレルギーの時期

 

 

黄砂は一年を通して上空に舞っています。しかし日本に辿り着くのはほとんどが春のみになります。

 

黄砂が日本まで流れ着くには風が必要ですが冬の時期は日本上空の風が弱く、また砂漠地帯が寒さで氷結しているため砂が流れづらいからだと言われています。

 

また夏の場合は雨量が増え、同じように砂が流れづらいため日本までたどり着くことはありません。

 

そのため全ての条件が適した2月から5月にかけて、日本では黄砂アレルギーのシーズンとなります。

 

黄砂のもたらす影響

①黄砂アレルギー

粒子の細かい黄砂は、体内に入り込むことで喉や気管、肺に異常をきたし、アレルギー症状を引き起こすことがあります。

 

黄砂による症状は黄砂アレルギーと呼ばれ、目や鼻、気管、肺を中心にアレルギー症状を引き起こし、目から侵入した場合はかゆみや結膜炎に、鼻から侵入した場合は鼻炎などになることがあります。

 

また、気管に入り込んだ場合には喘息を引き起こします。

 

それ以外にも、黄砂に含まれるダニや埃、カビなどがアレルギーを引き起こしたり、アトピー性皮膚炎を発症さなせる原因となる場合もあります。

 

また、花粉に比べると黄砂の粒子は細かいため、肺の内部に入り込み深刻な症状を引き起こす恐れもあります。

 

花粉症を患っていると自己判断している人の中には、黄砂アレルギーを患っている場合もあり、アレルギー症状の出る時期と黄砂の出る時期が同じ場合、注意が必要です。

 

②黄砂と花粉症

一般的に花粉症とは様々な花の花粉を吸い込むことで引き起こすアレルギー症状を指します。

 

花粉には様々な種類が存在し、そのため一年を通してアレルギー症状を引き起こすことがあります。

 

最も代表的なものとしてはスギ花粉やヒノキ花粉になり、2月から5月にかけて花粉を飛ばします。

 

そのため花粉症と黄砂アレルギーは互いに症状を誘発、悪化させることがあると言われており、気づかぬうちにアレルギーを併発している人がいるのも事実です。

 

黄砂アレルギーの対策『市販薬』

 

 

黄砂のもたらす公害は比較的新しいため、未だ特効薬や市販薬は発売されていません。

 

そのため今のところ、花粉症の薬や鼻炎などの症状に特化した薬が1番効果的です。

 

また、対策としては黄砂が体内に侵入しないようマスクをして外出をすることが大切です。

 

①第一世代抗ヒスタミン薬

第一世代抗ヒスタミン薬として市販に発売されているものとして、パブロン鼻炎カプセルと鼻炎薬Aクニヒロがあります。

 

鼻炎薬Aクニヒロはd‐クロルフェニラミンマレイン酸という成分で出来ており、ポララミンという処方薬と同じ成分で出来ています。

 

この三点は主に黄砂からなるアレルギー性鼻炎などに効果があると言われています。

 

②第2世代抗ヒスタミン薬

2世代抗ヒスタミン薬として市販に発売されているものとしては、アレグラFXやアレルビ、クラリチンEXなどがあります。

 

アレグラFXとアレグラは、どちらもフェキソフェナジン塩酸塩を主成分に作られています。

 

また、クラリチンEXは主成分がロラタジンで出来ており、服用後の眠気が少ないとされています。

 

また、2016年から処方されているデザレックスとビラノアも共に眠気が少ないと言われており、自動車などの運転をする前の服用に適しています。

 

まとめ

・黄砂とは、中国国内に数多く存在する砂漠の砂が原因とされる公害である

 

・花粉、PM2.5と並び人体に影響を及ぼす恐れがある物質である

 

・黄砂が日本まで流れ着くのは2月から5月の春の間だけである

 

・近年工場の増加や砂漠化により被害が年々拡大しつつある

 

・黄砂に特化した市販薬はないため、花粉症などの似た症状をもつアレルギーに特化した市販薬が効果的