【バナナの食べ過ぎに注意!】太る!腹痛や下痢などの体への影響リスクについて

 

スーパーに行けば必ず置いてあるバナナ。

 

季節を問わず値段も安定して安く手に入り、包丁も使わず皮も剥け、とっても手軽に食べられる最強の果物ですよね。

 

 

バナナは手軽に食べられるうえ、栄養価が高く、一時期『朝バナナが体に良い』と世間に広まり、スーパーからバナナが消えたこともありました。

 

そんないかにも体に良さそうなバナナですが、食べ過ぎることで太る原因につながったり、体への悪影響を及ぼす可能性があるのです。

 

今回は、バナナの食べ過ぎによる体への影響リスクについてご紹介していきます。

 

目次

バナナは食べすぎると太る?

 

みなさん『朝バナナダイエット』って聞いたことありますか?

 

毎朝、朝食にバナナと常温の水を摂取するだけのダイエットとして、一時期ブームになったダイエット法です。そのため、バナナで太るというイメージを持っている方は少ないかもしれません。

 

しかし、バナナは糖質が多く、カロリーが高いため、食べ過ぎることで肥満につながってしまうのです。

 

バナナは100gあたり20g以上の糖質を含みます。

 

レモンやグレープフルーツは8-10g程度、リンゴやブドウ、梨は10g以上となり、バナナに含まれる糖質が他の果物に比べ多いことが分かります。

 

バナナ1本のカロリーは約86kcalと言われています。

 

この数値だけ見ると決して高いわけではありませんが、これはお茶碗半分の白米を食べているのと同等になります。

 

きっとバナナ2本を食べても、白米をお茶碗1杯食べたほどの満足感やダイエット中の罪悪感は生まれないのではないでしょうか。

 

体に良いイメージの強いバナナですが、バナナを食べることには罪悪感が生まれにくく、間違った認識からバナナを食べ過ぎてしまい、結果太ってしまうというマイナスな結果を招いてしまうかもしれません。

 

バナナの食べ過ぎによる体への悪影響


 

バナナの食べ過ぎによる体への悪影響は、太る以外にもあります。

 

食べ過ぎによる悪影響をいくつかご紹介していきます。

 

腹痛や下痢

 

南国の果物には、体を冷やす効果のあるものが多く、バナナもそのひとつです。

 

バナナに含まれているカリウムの利尿作用により体内の塩分を外に排出する時に熱も一緒に放出することで体を冷やします。

 

冷え性の方や、寒い冬に体を冷やす効果のある果物を食べ過ぎてしまうと、体が冷えてお腹を壊しやすくなる可能性があります。

 

またバナナには食物繊維も豊富に含まれています。

 

食物繊維には、水溶性食物繊維と不溶性食物繊維の2つの種類がありますが、この2つの食物繊維がバランスよく含まれているバナナは腸の働きを整えてくれる作用があり、便秘や下痢の時にもおすすめされる果物です。

 

しかし不溶性食物繊維は摂り過ぎると、胃腸の弱い人は下痢になりやすいので、食べ過ぎには注意が必要です。

 

さらに、下痢や胃痛、腹痛などの症状を引き起こすバナナアレルギーもあります。

 

ブタクサ花粉症やラテックスアレルギーの人は、バナナに対してアレルギーを起こす可能性が高いため、気を付けましょう。

 

高カリウム血症

 

先ほども出てきましたが、バナナには「カリウム」が含まれています。

 

バナナ1本あたり、360400㎎含まれているというカリウムですが、目安とされている1日あたりのカリウム摂取量は、男性で2500㎎、女性で2000㎎です。

 

バナナを1日に3本以上食べると、それだけで1日のカリウム摂取量の半分近くになってしまいます。

 

カリウムは、体の細胞内に存在し、ナトリウムとともに細胞の浸透圧を維持したり、水分を保持したりと重要な役割を担っています。

 

利尿作用にて、血圧を下げる効果もあるため、高血圧の人は積極的にカリウムを摂ると良いですが、摂り過ぎてしまったり、腎臓の働きが弱っている方はカリウムが体に溜まり『高カリウム血症』につながってしまいます。

 

高カリウム血症とは、体の中のカリウムが増え、嘔吐や体の痺れ、脱力感をもたらしたり、不整脈を引き起こし最悪の場合死を招く恐ろしい病気です。

 

腎臓の機能が弱っている方は、カリウムが尿に排出されにくく、カリウム摂取量を12000㎎以下に制限されることが多いです。

 

特に腎臓の機能が弱っている人は、カリウムの摂り過ぎには注意しましょう。

 

③尿路結石

 

バナナに含まれているシュウ酸により、尿路結石のリスクを高めると言われています。

 

尿路結石は生活習慣病のひとつとしても考えられてきており、食生活にも大きく関わってきます。

 

シュウ酸を多く含む食品を摂り過ぎることで、腎臓でできたシュウ酸の塊=結石がつくられ、その結石が尿管を移動しその途中で詰まると耐えがたいほどの激痛が発生します。

 

バナナには、100ℊあたり500㎎のシュウ酸が含まれています。

 

シュウ酸が多く含まれていることで有名なほうれん草のシュウ酸含有量は770/100ℊとバナナより多いです。

 

しかし、シュウ酸は水に溶ける性質があるため、ほうれん草をたっぷりのお湯で茹でることで、実際の摂取量を減らすことができます。

 

一方、バナナは茹でたり水洗いすることなく食べますよね。

 

そのため、バナナのシュウ酸の量は減ることなく摂取することとなります。

 

尿路結石は一度かかると、再発する確率が高いと言われています。

 

体にいいと思ってたくさんバナナを食べた結果、とてもつもなく痛い思いをした…なんてことにならないよう注意したいところです。

 

バナナの一日の適正摂取量

 

バナナによる怖い話をしてきましたが、これはすべて『食べ過ぎ』によるものです。

 

では、バナナの一日の適正摂取量はどの程度なのでしょうか?

 

ずばり…バナナは1日2本まで!

 

に抑えておきましょう。1日に3本以上のバナナを毎日食べることは、上記の体への悪影響を引き起こす可能性を高めます。

 

バナナの適正摂取量を守り、おいしく健康な体を維持しましょう。

 

バナナは体に良い!栄養や効能について

 

適正摂取量さえ守れば、バナナは栄養価が高く、体に良い果物です。

 

ここからは、バナナの栄養や効能についていくつかみていきましょう。

 

バナナには、日常生活で不足しがちな栄養がバランスよく含まれています。

 

バナナの栄養素

 

  • カリウム

利尿作用により、体の中の余分な水分を外へ排出し、むくみの予防や高血圧予防も期待できます。

 

  • 食物繊維

豊富な食物繊維により、腸内環境を整え、便秘解消が期待できます。また、食物繊維の一種のペクチンという栄養素により、コレステロール値を下げる効果も期待できます。

 

  • 葉酸

妊娠初期には特に必要な葉酸ですが、バナナにはこの葉酸も含まれています。貧血予防にもつながります。

 

他にもビタミンB類が豊富に含まれているため、肌の新陳代謝を上げたり、肌荒れ予防も期待できます。

 

また、ビタミンB群には、体の中の糖質を効果的に燃やし、エネルギーに変える効果があるため、バナナは運動前に食べると良いと言われています。

 

こういった嬉しい効果があるからこそ、ついつい食べ過ぎてしまいがちですが、これは1日の適正摂取量を守った場合の話です。

 

バナナに限らず、体に良いからとそればかりを食べると必ず体へ悪影響を及ぼします。

 

極端なことはせず、色々な食材をバランスよく摂るようにしましょう。

 

バナナの栄養を効果的に摂取する方法

 

 

アルコールの規定

 

  • そのまま食べる

バナナの皮をむいてそのまま食べる人が多いと思いますが、これは豊富に含まれたビタミンを損なわずに摂取できます。

 

  • 乾燥バナナ

バナナチップスってありますよね。バナナを乾燥させると栄養素が凝縮されます。しかし、市販のバナナチップスは砂糖がついて甘くなっているものが多いので、自宅で砂糖なしのお手製バナナチップスを作ると良いでしょう。

 

  • 冷凍バナナ

バナナは冷凍することで抗酸化作用のあるポリフェノールがアップします。シワやたるみなどのアンチエイジング効果、ニキビや肌荒れ防止も期待できます。

 

  • 加熱バナナ

バナナを加熱するとオリゴ糖がアップします。オリゴ糖は腸内の善玉菌を増やし、腸内環境を整えてくれます。

 

また、バナナにはシュウ酸が含まれ、食べ過ぎることで尿路結石を引き起こす恐れがあるとお話ししましたが、シュウ酸を多く含む食品を食べるときに一緒に摂った方が良いものが、カルシウムです。

 

カルシウムとシュウ酸が結合して、便として排出され、尿中のシュウ酸を増やさない効果があります。

 

バナナは牛乳やヨーグルトと一緒に食べることをおすすめします。

 

体を冷やしたくない人には、冷凍バナナは避け焼きバナナにしたり、ホットミルクなど温かい飲み物と一緒に摂るなどの工夫をすると良いでしょう。

 

バナナを美味しく保存して食べるには・・・

 

一番おすすめの保存方法は冷蔵保存です。

 

バナナを冷蔵庫に入れると皮が黒く変色してしまいますが、実は外見と違って中身は常温に置くより長持ちするのです。

 

皮の色が黒くなるのを防ぎたい場合は、一本ずつラップやビニール袋で包んで冷蔵保存することで、外見も比較的綺麗な状態を保つことができます。

 

涼しい季節は常温に置いておいてもさほど日持ちは変わらないようです。

 

バナナは押されたところから傷んで変色していくので、常温で置いておく場合は、吊るして保存しておくと良いでしょう。

 

今では100均などでもバナナスタンドが簡単に手に入りますよね。活用してみると良いでしょう。

 

まとめ

まとめ

 

 バナナ1本はお茶碗半分の白米と同等のカロリーがあり、食べ過ぎることで肥満につながる。

 

 バナナは体を冷やす効果があり、また食物繊維も多いため、食べ過ぎると腹痛や下痢を引き起こす恐れも。

 

 バナナにはカリウムやシュウ酸が多く含まれており、食べ過ぎることで高カリウム血症、尿路結石などの病気を引き起こす恐れがある。

 

 バナナの一日の適正摂取量は2本まで!栄養価の高いバナナの効果を得るためには、適正量を守ることが大事。

 

 期待する効果によって、冷凍したり加熱したり乾燥させたりと食べ方を変えてみることでより効果的に栄養素を摂取できる。

 

 バナナは冷蔵保存がベスト!涼しい季節はバナナを吊るして常温保存も可。