【おしゃぶり昆布の食べ過ぎに注意】腹痛・吐き気・甲状腺の病気…。食べ過ぎの量も紹介!

 

おしゃぶり昆布は噛めば噛むほど味が出て、一度食べたら病み付きになりますよね。

 

食物繊維やミネラルが豊富な上に、低カロリーなので子供達のおやつとしても最適です。

 

また、ダイエット中など、口寂しい時におしゃぶり昆布をしゃぶるという方も多いと思います。

 

しかし、やはり「昆布だからいくら食べても大丈夫。」とはいかないようです。

 

適量を無視したおしゃぶり昆布の食べ過ぎには注意してください。

 

今回はそんなおしゃぶり昆布を食べ過ぎると体に起こるかもしれない、腹痛や吐き気、甲状腺の病気等々について昆布の適量と併せてご紹介します。

 

あなたはおしゃぶり昆布、食べ過ぎてはいませんか?

 

目次

おしゃぶり昆布の効能

 

 

まず、ダイエット中や子供のおやつとしてどうしておしゃぶり昆布が良いと言われているのかと言うと、以下のような効能があるからです。

 

特に栄養はないのに、カロリーばかりが高いおやつよりおしゃぶり昆布の方が健康にも良いのは歴然です。

ああああ

食物繊維が豊富

→便秘解消効果、ダイエット効果、美肌効果

アルギン酸が含まれている

→高血圧の予防やコレステロール値を下げてくれる、頭の回転を良くしてくれる効果

カルシウムが豊富

→イライラを鎮め、気持ちを安定させてくれる、骨粗しょう症の予防など

ヨウ素(ヨードとも呼ばれる)が含まれている

→風邪の予防や新陳代謝を調整する働きなどがある。妊婦さんには積極的に摂って欲しい栄養素の1つ

 

その他、ミネラルに関して言えば、牛乳の約23倍とも言われ、消化吸収率も牛乳よりもかなり高い割合で体内に吸収されます。

 

また、カルシウムは牛乳の約7倍、鉄分は約39倍と、牛乳と比べてもとても効率良く必要な栄養素が摂取できると言っても過言ではありません。

 

このように、紹介しきれない程、昆布には沢山の栄養素がぎっしりつまっています。

 

おしゃぶり昆布を食べ過ぎると起こりうる体の異変とは?

ご紹介したように、おしゃぶり昆布には体に嬉しい栄養素が沢山含まれています。

 

健康にも良いし、何よりも美味しくてついつい食べ過ぎてしまうのがおしゃぶり昆布ですが、食べ過ぎると一体どのような事になってしまうのでしょうか。

 

◉腹痛・下痢

 

 

おしゃぶり昆布には食物繊維が豊富に含まれています。

 

適量を食べる場合は便秘解消に効果的なのですが、食べ過ぎてしまうと食物繊維の摂り過ぎになってしまいます。

 

そもそも、食物繊維は消化の悪い食べ物です。

 

よって、胃腸の調子が悪かったり、元々弱かったりすると、食物繊維が胃腸を刺激し、腹痛を起こしてしまう可能性があります。

 

また、昆布に含まれる不溶性の食物繊維を摂り過ぎる事で、腸の動きを活発にし過ぎてしまい、下痢を引き起こしてしまうこともあるようです。

 

◉吐き気

何でも食べ過ぎると胃がむかむかと気持ち悪くなってしまうものです。

 

やはり、おしゃぶり昆布であってもそれは同じです。

 

特に、おしゃぶり昆布の場合は消化の悪い食物繊維が豊富な分、胃腸により負担を掛けてしまうことになります。

 

胃腸の調子が悪い時に昆布を食べるのは控えた方が良いでしょう。

 

◉甲状腺の病気

 

 

昆布を食べ過ぎると甲状腺機能低下症のリスクが高まります。

 

甲状腺の機能が低下すると主に、疲労感、無気力、眠気、むくみ、肌の乾燥、抜け毛、聴力や筋力低下などのような症状が現れると言われています。

 

これは甲状腺ホルモンの分泌量が減ってくることで起こるのです。

 

昆布に含まれるヨウ素は甲状腺ホルモンの働きには絶対に必要なミネラルなのですが、不足しても過剰摂取してもダメなのです。

 

しかし、元々、日本人はヨウ素の過剰摂取の影響を受けにくい体質であると言われているように、一時的に多く摂取したとしてもすぐに甲状腺の機能は低下しません。

 

注意しなくてはいけないのは、ダイエットや健康目的で毎日沢山の昆布を食べ続けた場合です。

 

この場合、甲状腺の機能を低下させ、ホルモンが作られ過ぎないように調整します。

 

ただし、甲状腺に何らかの異常がある人だと、調整がうまくいかず甲状腺機能低下症になってしまう危険性があると言うわけです。

 

また、妊婦さんが昆布を食べ続け過ぎてしまった場合、胎児が先天性甲状腺機能低下症になる恐れがあるので注意しましょう。

 

おしゃぶり昆布の1日の適正量

 

 

おしゃぶり昆布を食べ過ぎると胃腸の弱い方は腹痛や下痢、吐き気などをもよおす場合があるとお伝えしましたね。

 

また、昆布の中に含まれるヨウ素の摂りすぎは甲状腺機能低下症のリスクを高めてしまうようです。

 

食べ過ぎは注意したいところですが、1日に食べても良いとされる適正量がわかりませんよね。

 

そこで、摂取すべきヨウ素の量とその上限をご紹介します。

 

①ヨウ素の平均摂取量について

日本人のヨウ素摂取推奨量は成人で約1日130μgと言われています。

 

130μgと言われるととても多く感じますが、実は日本人が1日に摂取するヨウ素は平均するとは1日当たり約1500μgとも言われています。

 

おしゃぶり昆布だけではなく、出汁やつくだ煮などで普段から昆布を口にする機会が多い日本人はどちらかというとヨウ素が不足しているというよりも過剰摂取の方が心配されているようです。

 

②摂りすぎとされるヨウ素の量

日本人の成人の場合、1日の摂取上限量は2200μgです。

 

これ以上の量を、長期間に渡り摂取し続けた場合、健康被害へのリスクが高まるとされています。

 

分かりにくいので昆布に換算しましょう。

 

おしゃぶり昆布を1袋(12g)を全部食べてしまったら44280μgものヨウ素を摂取することになります。

 

実はおしゃぶり昆布たった1gでも、ヨウ素は3690μg含まれており、すでに1日の摂取上限量を超えてしまうのです。

 

③おしゃぶり昆布は1日1~2枚まで

少しのおしゃぶり昆布でもダイエットの為と毎日食べていたら、明らかな過剰摂取で健康被害が起きる可能性があります。

 

おしゃぶり昆布の適量は1日、約1~2枚だと覚えておいてください。

 

食品の食べ合わせの不思議

 

 

おしゃぶり昆布は1日1~2枚までが適量であれば、毎日のお味噌汁やご飯にかける昆布だけでもうかなりのヨウ素を摂取し続けてしまっているのではないかと不安な方も多いかと思います。

 

確かに、とろろ昆布はひとつまみで、昆布だし(インスタント)は100mL既に1日の上限摂取量の3/1以上を占めています。

 

お味噌汁は毎日欠かせないという方もいらっしゃるので、昆布でだしをとって毎日食べていたら完全なヨウ素中毒になりそうですね。

 

しかし、みそや納豆、醤油、豆腐などの大豆製品を昆布と一緒に摂取するとヨウ素中毒を防いでくれると言われています。

 

昆布だしをお味噌汁に使って食べるという事は理にかなっていることなのですね。

 

まとめ

・昆布は低カロリーでありながら、食物繊維やミネラル、カルシウム、ヨウ素など沢山の栄養素が含まれており、非常に健康に良い食品である。

・おしゃぶり昆布を食べ過ぎてしまうと、昆布の中に含まれている食物繊維が胃腸を刺激し、腹痛や下痢、吐き気などを引き起こしてしまう場合がある。

・昆布を食べ過ぎるとヨウ素の過剰摂取に繋がり、長期間過剰摂取し続けると、甲状腺機能低下症のリスクが高まる。

・日本人のヨウ素摂取推奨量は成人で約1日130μg

・日本人の成人の場合、1日の摂取上限量は2200μgで、これ以上摂ると食べ過ぎと言える。

・おしゃぶり昆布の1日の適量は1~2枚程度。

 

昆布は身近な食材なだけに驚かれた方も多いのではないでしょうか?

 

ダイエットや健康目的と称しておやつ代わりにおしゃぶり昆布を食べ続けている方はすぐに控えた方が良いかもしれませんね。

 

ヨウ素はビックリする程少量の昆布で過剰摂取となってしまいます。

 

しかし、逆を言えば、そんなわずかな量でヨウ素や他の必要な栄養素が摂取できてしまう昆布は本当に素晴らしい食材だと言えますね。

 

「何でも少しの量をバランスよく楽しむ。」これが美と健康への近道なのかもしれません。