【ニワトリ(鶏)のとさかの意味】役割や種類は!?刺身などのトサカ料理は栄養満点!

 

ニワトリの頭に付いていてとても目立ち、トレードマークとも言える赤い「トサカ」。

 

もしもあのトサカが無ければなんの鳥だかわからなくなってしまいそうなくらい、ニワトリには付いていて当たり前のものという印象です。

 

真っ白な羽毛でフワフワの体に真っ赤なトサカのコントラストが美しく縁起よくも思え、お目にかかれれば何かいいことがありそうな気さえしてきます。

 

しかし、一体あの「トサカ」は、なんのために付いているものなのでしょうか。

 

今回はその役割や種類・栄養満点のトサカ料理についてもお伝えいたします。

 

トサカの色について

 

 

ニワトリのトサカはなぜあんなに鮮やかな真っ赤な色をしているのでしょうか?

 

トサカは正式名称を「肉瘤(にくりゅう)」といい、皮膚でできたコブのようなものです。

 

実はトサカの表面には毛細血管がたくさん張り巡らされていて、そこを血液が通ることにより血の色が透けてあれほど真っ赤な色に見えているそうです。

 

ニワトリの頭から取ってしまうと血が流れなくなるので、トサカはみるみるうちに白に近い肌色になってしまいます。

 

アゴについているものについて

 

ニワトリといえば、トサカと同じような見た目でアゴに垂れ下がっている真っ赤なひだも特徴的です。

 

正式名称は「肉垂(にくすい)」や「肉髯(にくぜん)」といい、赤い色はトサカと同じく毛細血管を血が流れることによるものです。

 

オスの肉垂は大きく下の方まで垂れ下がって揺れているのに対して、メスの肉垂は小さくコンパクトにまとまったフォルムになっています。

 

形やメス、オスの条件などには違いがありますが、同じものがヤギやウサギにも付いています。

 

トサカや肉垂の意味

①体温調節のため

私たち人間は暑くなると汗をかいて体温を調節していますが、鳥類には人間のような汗腺がないので汗をかくことができません。

 

そのため羽毛の生えていないトサカの部分に毛細血管を集中させ、そこから熱を放出して体温を下げていると考えられています。

 

車で言うところのラジエーターのような役割をしていると言えます。

 

実際にニワトリが興奮している時や、暑い時にはトサカや肉垂の部分が普段よりも熱を帯びるそうです。

 

②メスを引きつけるため

 

 

オスのトサカや肉垂はもともとメスより大きく、メスに健康さや強さなどをアピールするためでもあると考えられています。

 

メスはより良い遺伝子を残すためにオスを選んでいるので、当然元気で強いオスのほうがモテます。

 

繁殖期になるとオスの精巣で作られるテストステロンというホルモンが、トサカや肉垂をさらに大きくしてメスを引きつけます。

 

そのため、もしも大人になる前に去勢をしてしまった場合トサカは退化して小さくなってしまうそうです。

 

③威嚇するため

メスを引きつけることと同時に、トサカは他のオスに対して自分の方がより立派に強く成熟していることを示し、威嚇するためのものでもあります。

 

ニワトリの世界ではトサカの大きさによって優劣がつき上下関係が生まれるため、他のオスを見かけるとまずトサカに注目して相手を見定めるそうです。

 

そのため、ニワトリは赤い色を識別することができるのではないかとも言われています。

 

ニワトリにとっては強さをアピールする武器のようなものなので、他の動物や人に対して威嚇する時にもトサカを大きく見せようと意識しているかもしれません。

 

トサカの種類

 

 

ニワトリのトサカはどれもまったく同じ形をしているわけではなく、いろいろな形があって種類別に名前もついています。

 

ここでは様々なトサカの種類と、それぞれの特徴を簡単にご説明します。

 

①単冠

日本鶏など一般的によく見られるトサカで、薄くギザギザした紅葉や手のひらのような形が特徴です。

②二枚冠

単冠を二枚重ねたようなトサカですが、単冠に比べると小さめにまとまっています。

 

③三枚冠、豆冠

単冠が三枚並んだようなトサカですが、丸まっているため豆のようにも見えるのが特徴です。

 

④角状冠

正面から見ると左右に分かれた牛の角のような形になるのが特徴で、V字冠とも呼ばれています。

 

⑤クルミ冠

まるでクルミの実のように、丸くポテッとした形のトサカです。

 

他の種類のトサカに比べて、クチバシに近いところで小さくまとまっているのも特徴です。

 

⑥バラ冠

外国鶏によく見られるトサカで、小さなトゲのような隆起がたくさん集まっているのが特徴です。

 

まるでバラの花のような形をしています。

 

トサカ料理

 

 

ニワトリは頭の先から足の先まで残すところなくすべて食べることができるといいます。

 

トサカももちろん食べることができ、ビタミンやミネラルなどの栄養も満点です。

 

食感は牛タンやクラゲに例えられることも多く、天然のコラーゲンやヒアルロン酸もたっぷり含まれている美容食品です。

 

そんなトサカ料理の一例をご紹介します。

 

①トサカの刺身

新鮮なニワトリのトサカであれば、熱湯に浸して薄皮を剥いでからお刺身にして食べることができます。

 

見た目には少し抵抗があるかもしれませんが、コリコリぷりぷりとした食感で、意外にもクセのないさっぱりとした味だそうです。

②トサカの焼き鳥

トサカは「かんむり」や「烏帽子(えぼし)」と呼ばれ、焼き鳥の部位としては有名です。

 

表面はカリカリ香ばしく、中はもっちりとしたふたつの食感が楽しめます。

 

食感のユニークさも相まって癖になる味です。

 

③トサカの煮付け

トサカは「もみじ」と呼ばれる脚の部分とともに煮付けにしても美味しいとのこと。

 

ニンニク、ショウガ、ネギなどと一緒にじっくり煮込み、醤油、みりん、老酒、八角、トウガラシなどを入れて味をつけます。

 

プルプルになったところを食べると箸が止まらなくなる美味しさだそうです。

 

まとめ

・ニワトリのトサカや肉垂が真っ赤なのは、毛細血管が集中し血の色が透けて見えているためです。


・トサカは体温調節をしたり、メスを引きつけたり、他のオスや動物を威嚇するために存在すると考えられています。

 

・トサカの形はすべて同じではなく様々な種類があり、それぞれに名称があります。

 

・トサカはコラーゲンなどの栄養がたっぷり含まれており、お刺身、焼き鳥、煮付けなどいろいろな調理法で食べることができます。