【ステンレス弁当箱のデメリット】害・危険性はある?電子レンジでの使用はNG。

 

近頃は店頭で色んな素材のお弁当箱を目にします。

 

プラスチック製品などのお弁当箱であれば、可愛いデザインの物が100均でも手に入る時代です。

 

そんな様々な素材の中でもステンレス製のお弁当箱は比較的昔からありますね。

 

ステンレス弁当箱は丈夫で、おかずの匂いなどが移りにくいということでお弁当箱の素材としては根強い人気があると言えます。

 

メリットが沢山あるステンレス弁当箱ですが、一方で、やはりデメリットも存在します。

 

今回はそんなステンレス弁当箱について、デメリットと使用にあたる害や危険性の有無、また電子レンジでの使用はNGなのかという点を中心にご紹介したいと思います。

 

目次

そもそもステンレスとは?

 

 

まず、ステンレスという言葉は、日本語で「汚れない・錆びない」という意味です。

 

このことからお分かりのように、ステンレスの一番の特徴は何かと言われるとやはり汚れにくく、錆びにくい点だと言えるでしょう。

 

このステンレスはクロムやニッケルを含んだ合金鋼でできています。

 

錆びにくいという点に加え、強度や耐熱性などのあらゆる面においても優れており、屋外や流し台など常に湿気や水分、熱などにさらされる場所によく使われているのはその為です。

 

また、ステンレスは薄く伸びる為、加工がしやすくお弁当箱などにも使われるようになったのだと考えられます。

 

ステンレス弁当箱のメリット

 

 

昔から馴染みのあるステンレス弁当箱もやはりメリットやデメリットはあります。

 

では、メリットから順にご紹介していきたいと思います。

 

①さびにくい

ステンレスについてご紹介した際にも登場しましたが、元々ステンレスは日本語で「さびない(汚れない)」という意味になります。

 

鉄やクロム、ニッケルなどを混ぜ合わせて作られた物が、表面に強い膜を張ることにより、汚れや錆びに強くなるのです。

 

②丈夫

お弁当に限らず、鍋や流し台など、多くの方のお宅には何かしらステンレス製の物があるかと思います。

 

傷こそつけども、割った事があるなんて方はまずいらっしゃらないと思います。

 

それだけ、ステンレスは丈夫なのです。

 

また、鍋にも使われる程、耐熱性や耐水性に優れているのです。

 

大人ならまだしも、お子さんに持たせる際は壊れる心配のないステンレス製が安心かも知れませんね。

 

③お手入れが楽

 

 

お弁当で一番嫌なのが、匂いや色移りなどではないでしょうか?

 

子供達が大好きなケチャップたっぷりのハンバーグやスパゲティをプラスチック製の弁当箱に入れて持たせたら、必ずと言っていいほど、お弁当箱に匂いやケチャップの色が付いていますよね。

 

そして、これを落とすのがなかなか大変!

 

しかし、これはプラスチック弁当箱の話です。

 

ステンレス弁当箱であれば、匂いや色移りがすることは殆どありません。

 

ぬるぬるしてなかなか落ちにくい油汚れもサッと落とせるのでお手入れが楽です。

 

④食洗機が使える

食洗機があるお宅では、お弁当箱も食洗機で洗ってしまいたいという方もいらっしゃると思います。

 

ステンレス弁当箱はずばり食洗機で洗う事ができます。

 

食洗機だと汚れも落ちやすいですし、使えると嬉しいですね。

 

ただし、今お使いのステンレス弁当箱が本当に食洗機対応であるかどうか一度確認されてからのご使用をおすすめします。

 

ステンレス弁当箱のデメリット

①電子レンジはNG

冬の寒い日だとお弁当も冷え切ってしまっていますね。

 

そんな時は電子レンジでチンして温かいお弁当を食べたいものです。

 

しかし、ステンレス弁当箱は金属ですので、電子レンジを使用する事はできません。

 

仮に、電子レンジを使ってしまった場合、火花が出て爆発したり、最悪の場合火災を引き起こしてしまったりする事もあります。

 

学校など大人の目の届く範囲で食べる分には良いですが、自宅などで子供が一人でお弁当を食べる場合などは「ステンレス弁当は絶対に電子レンジで温めない事。」と念を押して注意するか、あるいは、電子レンジ温めOKのプラスチック弁当箱にした方が安心です。

 

②温めるのに時間がかかる

 

 

ステンレス弁当箱の電子レンジの使用はNGとお伝えしました。

 

もし、お子さんの幼稚園や保育園が保温庫に入れてお昼の時間までにお弁当を温めてくれるのならステンレスはおすすめしません。

 

それは、熱の伝導率が低いからです。

 

もし、電子レンジで温めるのが目的であれば、電子レンジ対応のプラスチック弁当箱。保温庫で温めるのであれば、アルミ弁当箱を選んだ方が良いでしょう。

 

ステンレス弁当箱はアルミ弁当箱と比べ、熱の伝導率は15/1程しかありません。

 

つまり、子供が登園してすぐにお弁当を保温庫に入れてもらったとしても、お昼までには温まらないかもしれないという事なのです。

 

③デザインがシンプル

これはメリットにもデメリットにも人それぞれで受け取り方が違うと思います。

 

ステンレス弁当箱の見た目の特徴と言えば、やはりそのシンプルさではないでしょうか。

 

なんか、キャンプで食べるご飯のような、そんなイメージです。

 

大人が持つと、味のある弁当箱という感じもしますが、果たして子供が持つ弁当箱としてはどうでしょうか。

 

幼稚園で食べるお弁当箱としては、ちょっと子供は喜ばないかもしれませんね。

 

子供が好きそうなキャラクターものの絵が描かれているようなデザインはあまり見かけないので、本当にシンプルなデザインが好きな方にはおすすめします。

 

④値段がちょっと高め

 

例えば、プラスチックの弁当箱であれば、デザインや形も豊富で可愛い物が100均でも手に入る時代ですね。

 

アルミ製の弁当箱であっても凝ったデザインや流行のキャラクターなどが描かれた物が比較的安価で手に入ります。

 

しかし、そんなプラスチックやアルミ弁当箱に比べるとやはりステンレスは少し高めです。

 

ステンレス弁当箱は害や危険性はあるのか?

 

 

さて、お弁当箱の購入を検討中の方の中は、デザインはさておき、素材やそれに潜む害や危険性を気にしている方もいらっしゃるのではないでしょうか?

 

そこで、今回はステンレス弁当箱を使う事によって果たして害や危険性などはあるのか?という事をみて行きたいと思います。

 

ステンレスに潜む害と危険性について

少し前にアルミ鍋やアルミ製品を使う事で体内にアルミニウムが蓄積されると、アルツハイマー病を引き起こす可能性が高まるという事が話題になりました。

 

しかし、それについては現時点でもまだ結論が出ていないというのが実情なのです。

 

これと同様に、「ステンレス鍋を使うとステンレスに含まれているクロムから六価クロムという物質が体内に入り、発がん性物質や多臓器不全など私たちの身体に悪影響を与える恐れがある。」という危険性を唱えている方もいるようです。

 

しかし、ステンレスは1000℃超えても安定している合金なので、普通の調理で六価クロムが発生することはまずありえません。

 

ましてや、お弁当箱、普通に使用していて六価クロムが出るわけがないのです。

 

つまり、ステンレス弁当箱に害や危険性などはありません。

 

まとめ

・ステンレスという言葉は、日本語で「汚れない・錆びない」という意味のクロムやニッケルを含んだ合金鋼でできています。

・ステンレス弁当箱のメリットは錆びない、丈夫、お手入れが楽、食洗機が使えるという点です。

・ステンレス弁当箱のデメリットは電子レンジNG、デザインがシンプルで値段が高い、弁当箱ごと温め直すには不向きという点です。

・ステンレス弁当箱を使う事によって起こる害や危険性はない。

 

ステンレスのお弁当箱にはデメリットだけではなく、メリットが沢山ありますね!

 

デザインがシンプルな分、洗いやすくて衛生的だとも言えます。

 

それに、一部の間で噂になっているようなステンレスの危険性などは心配ないようです。

 

ステンレス製に限らず、お弁当箱は人や場所などニーズによって色々変えてみても面白いかも知れませんね。