【人参の食べ過ぎ】太る!?下痢などの影響・適正量についても紹介!

 

カレーやシチュー、煮物、炒め物など色々な料理に使えて、料理に彩を加えてくれる人参は使い勝手のいい便利な野菜のひとつです。

 

少し工夫するだけでご飯にもデザートにも出来てしまうので。家に常備している人も多いはず。

 

しかし、野菜だからいくら食べても大丈夫だろうと思っていたら、何だかお腹の調子が悪くなったり、ダイエットで野菜中心の食生活にしているのに体重が増量していた経験をしたことはありませんか?

 

実はそれ、体の為を思って食べていた人参のせいかもしれないんです。

 

そこで今回は、人参の食べ過ぎによる影響・適正量についてご紹介していきます。

 

目次

人参の食べ過ぎで「太る」?

 

 

まず、1番気になるのは太る食材なのかどうかです。

 

人参は甘くて美味しい野菜ではあるのですがその甘いと感じる理由は糖質が含まれているから。

 

糖質と聞くとお米やパン、麺類を思い浮かべる人がほとんどだと思いますが、実は野菜にも糖質が沢山含まれたものがたくさんあります。

 

その中でも人参やごぼうなどの根菜類は特にカロリーも高いものとされており、野菜だからといって大量に食べてしまうと糖質を摂り過ぎてしまう原因になってしまいます。

 

しかしながら、人参だけで太ってしまうという可能性は比較的低いです。

 

人参よりもジャガイモやカボチャなどを摂取する方がカロリーも高く、太りやすくなります。

 

だからと言って太らない訳ではありませんので、食べる量には注意してください。

 

人参の食べ過ぎによる体への悪影響とは?

 

人参は太る可能性がある食材であることがわかりましたが、食べ過ぎてしまった場合に太る以外で体にどのような影響が出るのか気になると思います。

 

そこで人参を食べ過ぎてしまった場合におこる身体への影響をご紹介します。

 

下痢

人参をたくさん食べたあとお腹がゆるくなってしまった経験がある人もいるはず。

 

原因として人参に含まれる食物繊維が影響している可能性がとても高いです。

 

食物繊維は便秘になりやすい女性にとっては毎日摂取しておきたい栄養素です。

 

しかしながら適切な量であれば身体にいいものも度が過ぎてしまうと身体に悪影響が出てしまいます。

 

その典型的なものとしてお腹がゆるくなる、下痢になってしまうというものです。

 

また、少量であっても生食をすると下痢になってしまう人もいます。

 

人参は食物繊維が豊富であるが故に消化されにくい食品でもあります。

 

そのため胃の調子が悪い時や、元々消化器官があまり強くない人は人参を生で食べたり、食べ過ぎてしまうとうまく消化することができずお腹がゆるくなり下痢になりやすくなってしまいます。

 

また、小さなお子様なども消化器官などがまだ未熟なため、下痢になりやすくなりますので野菜を食べさせなければと必死になって無理に食べさせ過ぎない方がいいでしょう。

 

便秘

先述した下痢とは反対に便秘になってしまう可能性もあります。

 

原因は下痢と同じく食物繊維にあります。

 

しかし、同じ食物繊維であるのになぜ真逆の症状が出てしまうのでしょうか。

 

食物繊維には「水溶性」と「不溶性」の2つの種類があります。

 

水溶性はその名の通り水に溶けるものですので便秘になりにくく便秘を解消してくれます。

 

人参はこの水溶性ではなく、不溶性の食物繊維を持った食品になります。

 

不溶性は水に溶けることがなく、便を固くする作用を持っているため、過剰に摂取し過ぎてしまうと便の水分がなくなり便秘になってしまいます。

 

肌が黄色くなる(柑皮症)

肌が黄色くなると聞いてもあまりピンとこない人も多いはず。

 

しかし、みかんを食べた時に手が黄色くなった経験がある人は多いのではないでしょうか。

 

その現象がまさに柑皮症(かんぴしょう)というものになります。

 

原因としては人参やミカンに含まれる栄養素のβカロチンが影響しています。

 

基本的にはβカロチンは身体に摂取することでビタミンへと変換されるので特に問題はありません。

 

しかしながらビタミンは体内にいくらでも貯めておけるものではなく上限があります。

 

そのため、身体に必要なビタミンの量を超えるβカロチンが体内に入ってきても身体に必要なビタミンは十分にある状態なのでβカロチンがビタミンに変換されず、行き場のないβカロチンが手や顔など皮膚に色素として吸収され黄色く色づきます。

 

身体が黄色くなる病気として黄疸(おうだん)がありますが、それとは全く違い、柑皮症は身体の中の臓器に影響が起きてなるものではなく皮膚に色がつくだけです。

 

人参の一日の適切な摂取量

 

食べ過ぎてしまった場合どうなってしまうのかがわかりましたが、1日にどのくらいの量であれば食べすぎにならないのか気になると思います。

 

人参を食べ過ぎた場合の身体への影響をご紹介した通り「病気になるような症状」というものはほとんどありません。

 

もちろん、下痢や便秘は辛いものではありますので消化器官が弱い人は少量に止める必要がありますが、通常であれば特に食べ過ぎたからといって何か病気になる心配はありません。

 

人参の摂取量はビタミンの摂取量を目安にすることで適切な量を食べることができます。

 

ビタミンの摂取量の目安は成人男性で1日900μg、成人女性で700μgです。

 

わかりやすくいうと成人男性であれば普通サイズの人参1本分になります。

 

女性は男性よりも少ないため、少し小さめの人参1本を食べれば十分です。

 

もちろん、人参だけでビタミンを摂取するというのは難しいので他の野菜も一緒に食べると考えても「人参1本」が柑皮症の可能性も少なく身体に何か悪影響が出ない摂取量になります。

 

この量を超えて摂取すると必要摂取量を超えるため柑皮症になりやすくなりますので注意が必要です。

 

人参を食べすぎてしまった時の対処法

 

いくら気をつけていても外食時などは特に人参1本分を考えながら食べるというのは難しいと思います。

 

摂取量を超えてしまった時に起こる症状は大きな病気などはないものの、いざなってしまうと困るものばかりです。

 

そこで、食べ過ぎてしまった後にできる対処法をご紹介します。

 

①柑皮症の場合

まず、身体的にわかってしまう柑皮症ですが、先述した通りβカロチンの過剰摂取が原因のものになります。

 

過剰摂取してしまったものをすぐになかったことにすることはできませんが、柑皮症は皮膚が黄色く染まっている状態のため染まる原因となるβカロチンを含む食品の摂取量を普段よりも控えることで黄色く染まるのを防ぐことができ元の肌色に戻ります。

 

 

βカロチンは人参以外にも柑橘類、かぼちゃ、ほうれん草、トマト、トウモロコシ、マンゴーなど様々なものに含まれています。

 

人参を控えたからといってそれらのものを摂取し続けると柑皮症が続く可能性がありますので注意しましょう。

 

②下痢になった場合

下痢になってしまった場合は、体内の水分がたくさん出てしまうため脱水症状になりやすくなってしまいます。

 

そのためまず一番にしなければいけないのは水分補給です。

 

水分補給も冷たいものではなく常温の水やスポーツドリンクなど体を冷やしてしまわないようなものがオススメです。

 

また、腸などの消化器官があまり強くない人の場合は、普段の生活や食事を見直すことで消化器官が健康になり少々食べ過ぎてしまっても下痢になりにくい体質にすることができます。

 

③便秘になった場合

便秘の場合はヨーグルトなどの乳製品を摂取するようにしたり、水分補給をしっかり摂ることで解消できます。

 

ここで注意して欲しいのは不溶性の食物繊維を摂取してしまうとさらに便秘が悪化してしまう可能性があることです。

 

無理に食物繊維を含む食品を摂取するよりもより水分の多い食品や食事をとることをお勧めします。

 

また、適度な運動をすることで日頃から便秘気味であっても解消しやすくなりますので、日頃運動不足気味の人は特に軽いストレッチやウォーキングをしてみるのもいいでしょう。

 

まとめ

まとめ

 

 人参には糖質が多く含まれているため食べ過ぎると太る可能性がある。

 

 食べ過ぎてしまった場合柑皮症になる可能性がある。

 

 体質によって下痢や便秘の症状が出ることがある。

 

 一日の摂取量は人参1本分が目安。

 

 柑皮症はβカロチンの摂取を控えることで治る。