【授乳中の大豆は大丈夫?】毎日飲んでも母乳に影響はない?適切な摂取量を紹介!

 

授乳中は食べてはいけないものや気をつけなくてはいけないことも多く、常に食べるものを意識してるママは多いと思います。

 

特にアレルギーが起こりやすい食品などは、摂取するのを躊躇している人も多いのではないでしょうか。

 

今回は、授乳中のママに向けて大豆や豆乳の及ぼす効果や影響を徹底解説していきます。

 

目次

大豆に含まれる栄養素

①植物性たんぱく質

大豆の栄養素の約30%はタンパク質で出来ています。

 

大豆たんぱくは肉や魚などの動物性たんぱく質に比べカロリーが低いので、産後ダイエットをしている人にもおすすめです。

 

タンパク質は筋肉の素になるので、豆乳を飲むことで基礎代謝が上がり痩せやすい体を作ります。

 

また、大豆に含まれる植物性たんぱく質には、コレステロールを下げたり、血液をサラサラにする効果があると言われています。

 

②サポニン

大豆に含まれるサポニンには、コレステロールや中性脂肪など、体内の余分な脂肪を取り除く効果があるとされています。

 

また、小腸での脂肪吸収を抑制したり便を柔らかくする働きもあるため、便秘による体重増加防止にもなります。

 

さらに、サポニンには抗酸化作用があるため、出産後加齢などによって増える過酸化脂質などを防ぐアンチエイジング効果もあると言われています。

 

③イソフラボン

豆乳には、100mlにつき約25mgのイソフラボンが含まれています。

 

イソフラボンには、女性ホルモンの働きを助け乳腺の発達を促進させるエストロゲンと同様の作用があり、母乳の出を良くする働きもあります。

 

エストロゲンとは、プロラクチンやオキシトシンなどと同様に母乳の生成を助ける機能を持つ女性ホルモンの一種です。

 

エストロゲンは出産後から減少していき、その影響で母乳の出が悪くなっていくので、母乳不足が気になるママは、豆乳を飲むことで母乳不足を解消できます。

 

大豆の効果・効能

①母乳への効果

良い母乳とは、赤ちゃんが嫌がらずに美味しく飲むものです。

 

赤ちゃんは、生後約半年の間に必要とする様々な栄養を母乳から摂取します。

 

豆乳には赤ちゃんの成長を助けるたんぱく質やカルシウムが豊富に含まれています。

 

また、赤ちゃんが飲むことで母乳の分泌が活発になり、より良い母乳が作られていきます。

 

母乳にはママの食べたものに反映した栄養分が含まれます。そのため授乳中は栄養不足になりやすい時期なのです。

 

特に、豆乳に含まれるたんぱく質はママの体の疲労回復にも役立ちます。

 

産後はたんぱく質をしっかりと摂取することで、出産や産後の疲れを取ることが大切です。

 

②乳腺炎の予防

授乳中のママの悩みの1つに乳腺炎があります。

 

豆乳を飲むとイソフラボンの効果で母乳の分泌が活発になり、また豆乳に含まれるビタミンEが血流を促進するため母乳の出が良くなり、乳腺が詰まりづらくなることで乳腺炎を防ぐことができます。

 

授乳中は母体の血液から常に母乳を作っているため、体疲労が溜まり甘いものなどを無性に欲することがありますが、乳製品や甘いもの、小麦粉から出来たものを食べることで乳腺が詰まりやすくなり、乳腺炎になるリスクが高まります。

 

また、豆乳にはコレステロールを抑える働きがあるため、母体の血をサラサラにし赤ちゃんにとっても美味しく健康な母体を作ることができるのです。

 

③産後ダイエットへの効果

 

 

産後はまず疲労回復が最優先ですが、ママとしては妊娠中に増えた体重は一刻も早く減らしたいですよね。

 

しかし産後ダイエットは通常のダイエットと違い、いつも以上に栄養素に気をつける必要があるのです。

 

産後は妊娠中に減ってしまった筋肉を取り戻したり、出産や産後の疲れをしっかり取る必要があるからです。

 

産後に無理なダイエットをしてしまうと産後の肥立ちが良くなかったり、母乳の出が悪くなることがあります。

 

大豆由来の植物性たんぱく質は、体内での吸収や分解に時間がかかります。

 

そのため満腹感があり腹持ちがいいのですが、動物性たんぱく質と違い、臓器に負担がかかりづらいです。

 

出産後のママの身体は思っている以上にダメージを受けているので、消化の悪いものを食べてしまうと胃痛や下痢、体調の悪化につながります。

 

そのため豆乳は産後のママにとって最適な食材と言えるでしょう。

 

④便秘への効果

産後は、いきみ方が分からなくなったり、帝王切開の影響から便秘になってしまう方が少なくありません。

 

また、母乳を出すことで体内が慢性的に水分不足になるため、便秘になるママがたくさんいます。

 

豆乳は豆腐より多く水分が含まれているほか、オリゴ糖が含まれているため、飲み続けることで腸内細菌を増やし便秘解消に役立ちます。

 

また、豆腐に含まれるサポニンには便の排出を助ける働きがあるので、いきみづらいママにも効果があります。

 

便秘が続くと便が硬くなりますが、産後のママは通常よりも痔になりやすいため、便秘の影響で痔になる人もいます。

 

痔は一度なると癖になると言われているので、早期に治すことが大切です。

 

豆乳の過剰摂取による悪影響と摂取量

 

 

授乳中のママにもそうでない女性にも嬉しい効果がたくさんある豆乳ですが、過剰摂取してしまうと様々な悪影響があるとされています。

 

日本では古くから日常的に食べられている豆乳や豆腐などの大豆製品ですが、イタリアで行われたある検証によるとイソフラボンを過剰摂取することにより、子宮内膜増殖症の発症リスクが高まると言われています。

 

イソフラボンの安全な一日摂取目安量の上限値7075mg/日といわれていますが、食品により差があるためこの摂取量上限はいまだに検討中とされています

 

つまり現状摂取量は決まっていません。※サプリメントの場合、イソフラボンの摂取目安は130mgとされています。

 

母乳には栄養素がそのまま介するわけではないため、通常授乳中のママが摂取したことによる赤ちゃんへの悪影響はありませんが、妊娠中や授乳中の女性、赤ちゃんや子供の場合の過度な摂取には注意が必要です。

 

そのため妊娠中や授乳中は食事から積極的に摂取するようにし、サプリメントの摂取は控えましょう。

 

まとめ

・大豆製品に含まれるイソフラボンには授乳中やそれ以外の女性にも嬉しい効果がたくさんある

 

・大豆製品に含まれるイソフラボンには母乳の分泌の働きを活発にする役割がある

 

・イソフラボンはサプリメントなどから過剰摂取することで体内に悪影響を及ぼすことがある

 

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