授乳中にはあまり紅茶を飲まない方が良いと言われていますが、それはなぜでしょうか?

 

また、飲んだ際に母体や赤ちゃんにどのような影響があるのでしょうか?

 

今回は授乳中のママが気をつけたい【紅茶に含まれるカフェイン】についての影響を解説していきます。

 

紅茶に含まれる『カフェイン』について

 

 

カフェインとは、アルカロイドという化合物の仲間で、覚醒作用があり脳の中枢神経系を興奮させ眠気を払ったり、集中力を高めたりする効果があります。

 

紅茶だけでなくコーヒーやチョコレートなどから医薬品にも含まれる身近な成分です。

 

しかし、過剰摂取により頭痛や不安・不眠・下痢といった症状を引き起こし中毒症になる恐れもあるため、摂取する量を気をつけたい成分です。

 

最近では、20代男性がカフェイン中毒死による事故死という事例があるほど、近年ではカフェインの過剰摂取傾向が話題となっています

 

妊娠中と授乳中にカフェインを摂取することが勧められない訳

妊娠中は、流産の恐れや胎児の発育障害の可能性を高めると言われているため、カフェイン摂取には気をつけられてきた方が多いと思います。

 

カフェインは母体のアドレナリンを増やし、その結果血流が悪くなってしまうため、胎児へ酸素と栄養が送られにくくなります。

 

その結果、胎盤の血管が収縮し胎児が低酸素状態を起こし、発育障害や胎児の死亡へ繋がると考えられています。

 

妊娠中のカフェイン摂取量

 

 

カフェインを摂取しすぎると、母乳を介して摂取したカフェイン量の0.061.5%の割合で赤ちゃんにカフェインが送られます。

 

紅茶に含まれるカフェイン量は、100mlに対して約30mgです。これは、緑茶と同じ程度の量が含まれていることになります。

 

コーヒーの場合は60mgなので、紅茶の倍ということになります。

 

気になるカフェインの摂取量ですが、妊娠中、または授乳中の女性に対する明確な基準は日本では定められていません。

 

基準を定めている国もありますが、世界保健機構(WHO)では妊婦の1日のカフェインの摂取量を300ml以内としています。

 

この摂取量から、一日に飲んでもよいとされる紅茶の量は、1~2杯程度だと考えられます。

 

カフェインを摂取したときの母乳と赤ちゃんへの影響

 

 

カフェインを摂取してから母乳へと移行する時間は、約12時間後です。

 

そして飲んだカフェインが体内から完全に無くなるのは、約5時間以上かかるとされています。

 

授乳中のママがカフェインを摂取すると、そのうちのおよそ1%が母乳を介して赤ちゃんの体内へ取り込まれると言われています。

 

通常、大人がカフェインを体外に排出するのに5時間以上の時間を要します。

 

しかし、まだ身体の小さい赤ちゃんの場合、なんと80100時間、およそ34日もの時間がかかるのです。

 

それだけではなく、カフェインの過剰摂取で最も危険なのが乳児突然死症候群(通称SIDS)のリスクを上げることです。

 

SIDSとは、赤ちゃんが眠っている間に突然亡くなってしまう病気です。

 

カフェインを1日あたり800mg以上摂取すると、SIDSのリスクが5倍になるといわれています。これは、1日あたり約3杯程度の紅茶を摂取したときに相当します。

 

カフェインの母体への影響

カフェインの摂取は、赤ちゃんだけでなくママ自身にも悪影響を及ぼします。

 

まず貧血のリスクが上がることです。 コーヒーに含まれるカフェインとタンニンは「鉄分」の吸収を阻害してしまいます。

 

授乳中は貧血にもなりやすいですが、コーヒーの摂り過ぎでますます貧血を悪化させてしまう可能性もあります。

 

また、カフェインの利尿作用が働き、脱水症状を引き起こすリスクも高めます。授乳中は母乳の出を良くするためにも、水分補給は大切です。

 

しかし、コーヒーや紅茶のようなカフェインを多く含む飲み物ばかり摂取すると、逆に排泄作用が働き水分不足に陥ります。

 

カフェイン抜きの紅茶もある

 

 

カフェイン抜きの紅茶にはいくつかの種類があり、その中には微量のカフェインが含まれるものもあります。いくつか例をあげます。

 

  • ノンカフェイン

ハーブティーなどカフェインが全くもとから含まれていないもの

 

  • カフェインレス

カフェインが0.1%未満含まれているもの(EU基準)

 

  • デカフェ

カフェインが入っているものからカフェインを抜いたもの(カフェインは完全に抜けているわけではなく微量含まれている)

 

授乳中にオススメな飲み物

 

 

カフェインに気をつけなければならない授乳中でも楽しめるお茶はたくさんあります。

 

ここからは、授乳中のママにオススメするカフェインの含まれていないお茶をいくつか紹介したいと思います。

 

①黒豆茶

黒豆茶は美肌効果や血液の流れを改善したり便秘解消に効果があるなど、産後ダイエットにも嬉しい効果がたくさんあります。

 

ほんのり甘く、黒豆の香りがやさしいお茶です。

 

②ゆず茶

ビタミンC・ミネラル・鉄分などを含むゆずは、健康にも非常に良いお茶として知られています。

 

体を温める効果もあるので、妊婦さんや女性には特におすすめです。

 

また、ゆずの皮には妊婦さんが積極的に摂取したい葉酸も含まれています。

 

③たんぽぽコーヒー/たんぽぽ茶

焙煎したタンポポを煮出して作る飲み物です。

 

コーヒーのような風味や飲み口を出すことから「タンポポコーヒー」とも呼ばれますが、コーヒー豆は使用していません。

 

カフェインレスで母乳の分泌にも効果があるとされているので、妊娠中から授乳中まで安心して飲むことができます。

 

④ルイボスティー

ルイボスティーはミネラルが豊富で抗酸化作用もあり、妊婦さんにも女性にも良い効能がたくさんあります。

 

少しクセがあるので好みが分かれますが、最近では市販でも見かけることが多くなってきているので、気軽に試しやすいお茶です。

 

まとめ

・紅茶に含まれるカフェインは母乳を介し赤ちゃんに影響が出てしまう成分である

 

・カフェインは授乳中のママにも悪影響を及ぼすことがある

 

・カフェイン抜きのものの中にはカフェインが微量含まれているものもある

 

・お茶の種類によってはカフェインの含まれていないものもある

 

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