【授乳中の目薬はOK?】赤ちゃんへの影響はあるのか、徹底解説!

 

授乳期間中、体の調子が悪くてもついつい母乳への影響を考えて我慢しがちなママも多いのではないでしょうか?

 

飲み薬はもちろん、花粉の季節やスマホ・パソコンによるドライアイなど現代社会で生活をしていれば目薬を使いたくなる事も多いハズ。あれ?目薬って授乳中は使っても大丈夫なの・・?

 

果たして、目薬をさしても大丈夫なのでしょうか?

 

今回は、授乳中の目薬の影響について徹底的に解説していきます。

 

目次

授乳中、目薬はさしてもいいのか?

 

 

授乳期間中、目薬をさしても問題はないのでしょうか?

 

答えは、「使用可能な目薬と使用しないほうがよい目薬がある」となります。一体どういうことなのか、詳しく解説していきます。

 

①使用可能な目薬の見分け方

まず、授乳中であっても安心して使える目薬の見分け方をご紹介します。

 

見分け方、と大袈裟に書いていますが「使用上の注意に授乳中に関する使用制限の記載が無い」目薬なら安心して使えます。

 

②使用に注意が必要、または控えるべき目薬

では、どのような目薬は授乳中に避けるべきなのでしょうか。

 

まず、使用上の注意書きに授乳中の使用について記載がある目薬は使用を控えましょう。

 

具体的には・・・

 

・プラノプロフェン

・トラニラスト

 

上記2つの成分のいずれかを含む目薬は授乳中の使用を控えるべきです。

 

使用可能な目薬の見分け方で、使用上の注意を書いた紙を紛失していて見分けられない場合はプラノプロフェンやトラニラストという成分が成分表示に含まれているかどうかで判断する事ができます。

 

プラノプロフェンとトラニラストという成分について

 

 

プラノプロフェンやトラニラストと言われてもピンときませんよね。

 

これらの成分はどのような目薬に含まれていて、何故授乳中は避けるべきなのでしょうか。

 

①どのような目薬に含まれるのか?

プラノプロフェンやトラニラストが含まれる目薬の多くは、アレルギー反応を抑える目的を持つ目薬に含まれる傾向があります。

 

目のかすみやドライアイ用の目薬、眼精疲労やコンタクトレンズに使用する目薬などは上記成分を含まないので安心して使用できます。

 

念のため、上記成分を含まない事を確認した上で使用する事が望ましいでしょう。

 

②プラノプロフェンとは

プラノプロフェンとはどのような成分なのかを簡単にご説明します。

 

化学的なお話は割愛して、期待される効果は主に炎症を抑える働きです。解熱作用なども持っている成分なのですが、副作用として胃腸障害を引き起こす事があります。

 

また、プラノプロフェンの投与に対して過敏症を引き起こす体質の人もいる為取扱いには注意が必要とされています。

 

目薬は点眼して使用しますが、口からの投与でも薬効を示します。経口投与による吸収では、投与後2時間後が血中濃度の最高値を示し半減期は投与からおよそ3時間後です。

 

③トラニラストとは

続いてトラニラストがどのような成分であるかを簡単にご説明します。こちらも、化学的な部分の説明は割愛します。

 

トラニラストは、喘息やアレルギー性の鼻炎やアトピーなど主にアレルギー反応を抑える効果が認められ、商品化された成分です。

 

花粉症もアレルギー反応の一種であるため、点眼薬として使用される事がある成分です。

 

経口投与の場合は、消化器系や内臓への障害や発疹、頻尿などの副作用が認められていますが、点眼薬として使用した場合は刺激感や眼瞼炎、目のかゆみなどの副作用が報告されるにとどまっています。

 

ちょっと用語が難しいですが、簡単に言えば飲んだ場合は副作用が内臓関連に及ぶ危険性はあるけれど、目薬として使用した場合は目に関する副作用しか報告されていない、という事ですね。

 

なぜプラノプロフェンやトラニラスト配合の目薬が危険なの?

 

 

それでは、何故この二つの成分が入った目薬は授乳期間中に避けた方が良いのでしょうか??

 

その理由は「乳幼児への影響がよくわからないから」

 

耳を疑いたくなるような理由ですが、実はこういった理由で使用を避けるべきと記載されている成分は少なくないのです。

 

安心できる情報として、現在までにプラノプロフェンやトラニラストが含まれた目薬を母体が使用した事によって母乳を介して乳児に副作用が認められたという報告はありません。

 

しかし、乳幼児にこれらの成分を投与するケースはほとんど無い為どのような影響を及ぼすかが未知数な為、万が一を考えて使用を控えるように記載されているのです。

 

また、点眼して使用するという方法や使用量が非常に少量である事などから母乳への影響は極めて少ないとされていますので、過度に心配をする必要な無いと言えます。

 

まとめると、プラノプロフェンやトラニラストが配合されている目薬を使用しても大きな危険は考えにくい、となります。

 

それでも、市販の目薬でこれらの成分を含んだ商品には「授乳中の使用は控えて下さい」とある通り、素人判断で使っても大丈夫と自己判断はせずにかかりつけの医師に相談するなどしてから使用するべきでしょう。

 

母乳への影響は飲み薬に比べれば少ない

 

 

ご存知の方も多いかもしれませんが、母乳を作り出す際に原料となるのはママの血液です。

 

妊娠中や授乳中において、酒やタバコを控えるべきと言われているのも血液を通して母乳が作られる為、ニコチンやアルコールなど健康被害が大きい成分は母乳を介して赤ちゃんへ悪影響を及ぼす危険性があるのです。

 

授乳期間中に、食べ物などにも気を使うママが多いですが実は薬に比べるとかなり影響は少ないです。なにかを食べたから、母乳に影響が強く出るといった食材は少ないと考えてよいでしょう。

 

ただ、コーヒーに含まれるカフェインや、アルコール・ニコチン、また覚せい剤の類であるコカインなどは血液に乗って全身へと回るので母乳への影響も強く出やすい成分です。

 

この観点から、今回のテーマである目薬を考えると使用する量が少ない事や血液を通して全身へと回りづらい事などから、かなり影響が少ない事がわかります。

 

現在は、研究データも豊富に報告されていて妊婦や授乳中の人が服用しても安全性が高い事が立証された飲み薬も数多くあり、かかりつけの医師に相談すれば飲み薬が処方される場合も多いです。

 

大切な我が子に万が一何かあったらと心配する気持ちはよくわかりますが、授乳期間中であっても我慢して辛い思いをする必要はないので、花粉症などでお悩みのママさんはかかりつけの医師に相談した上で、目薬の使用を検討すると良いでしょう。

 

まとめ

・授乳期間中の目薬には使用可能な目薬と控えるべき目薬がある。

・アレルギー用の目薬は医師に相談した上で使用しましょう。

・母乳は血液が原材料 健康被害が大きい成分の摂取はNG。

・我慢はせずに、自己判断もせずに。困った時はかかりつけの医師へ相談。

 

今回は、授乳期間中の目薬の使用についてお伝えしました。

 

授乳期間中は、食事や飲み薬はもちろん湿布や目薬など何をするにも赤ちゃんへの影響を考えて悩みが尽きないものですよね。

 

母乳は血液を元として作られるので、副作用が大きく母乳を介して赤ちゃんへと影響してしまう成分もあるので注意は必要です。ですが、我慢が必要なわけではありませんので自己判断は絶対にせずかかりつけの医師に相談するようにしましょう。

 

ママが健康でストレスを無くす事は、赤ちゃんにとっても母乳にとっても大事な事であるのを忘れないようにしましょうね。

 

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