フェイスパウダーやアイシャドウといったお化粧品は、旅行の時でもいつでもお化粧直しができるように持ち歩きたいアイテムの1つです。
受託手荷物として預けることもできますが・・・
- フェイスパウダーの粉末がスーツケースの中で溢れてしまったり…
- アイシャドウが振動で割れてしまったり…
などのトラブルも起こりうるので、できれば機内に持ち込みたいという方も多いです。
しかし、飛行機に乗るための手荷物検査には色々な規定があり、これらのお化粧品はどのくらい持ち込んでも良いのかと悩んでしまいがちです。
そこで今回は、そんなフェイスパウダーやアイシャドウの機内持ち込みについて徹底解説していきます。
目次
フェイスパウダーやアイシャドウは機内に持ち込みできる!
フェイスパウダーやアイシャドウは、基本的には国内線、国際線ともに機内への持ち込みは可能です。
もちろん、預け入れの荷物にも入れることができます。
ただし、外国ではテロ対策のために粉末の機内の持ち込みを厳しく規制されている国があります。(※後程詳しく紹介していきます)
そのため、海外旅行などで国際線に乗る場合は事前に行き先や航空会社に確認を取ることをおすすめします。
また、国内線では粉末の機内持ち込みに関しては、規制はありませんが、お化粧品全般の量に規制があるので、その点は注意が必要です。
国内線は問題なく持ち込める!
国内線は一部の国際線のように粉末の規制は行なっていません。
ただし、お化粧品に関しては機内持ち込みと預かり手荷物合わせて、2Lまたは2kgまでという規制があります。
さらに化粧品が500mlまたは500g以上の場合は別容器に小分けにして持ち込む必要があります。
また、このお化粧品の定義は「主に身だしなみを整えるために使用するもの、芳香、洗浄、消臭、清涼、除菌効果のある嗜好品」と航空会社のホームページに記載があります。
この定義の範囲には整髪料や制汗スプレー、香水も含まれて少し広いので、欲張りすぎてフェイスパウダーやアイシャドウも含め、大量にお化粧品を持ち込もうとすると没収される恐れがあります。
そのため、旅先で大量購入したい場合は、あらじめ購入した荷物の宅配や郵送を検討しておくと良いでしょう。
国際線では機内持ち込みに制限がある場合もある!
国際線への機内への持ち込みは基本的に可能です。
しかし、外国ではテロ対策のために粉末の機内の持ち込みを厳しく規制されている国があります。
国際線では2018年6月から
- アメリカ発着便の航空機
- オーストラリア発の航空機
- ニュージーランド発着便
では機内の粉末の持ち込みに関して規制がかかっています。
これらの国では、350mlまたは350gまでしか粉末状の物品を機内に持ち込むことができません。
また、この制限は容器の総容量が350mlまでとのことなので、たとえば350ml容器に20mlほどしか中身が入っていなくてもその容器以外の粉末状の物を持ち込むことはできません。
もちろんフェイスパウダーやアイシャドウも粉末なので同じく規制の対象になります。
テロによる規制の強化
なぜこのような規制ができたのかというと、2017年にアメリカのシドニー発のエティハド航空の飛行機で爆破テロの未遂事件があったことがきっかけとなっています。
粉末の種類の中では摩擦で爆発してしまうものも存在し、これらの粉末を利用したテロ行為を抑止するために粉末の機内持ち込みの規制がかけられるようになりました。
さらに粉末の唐辛子など、食べ物や調味料のような一見害のなさそうなものでも使用方法によっては凶器になり得ることもあります。
そのため、上記の国では安全確保のために粉末の機内持ち込みを規制しています。
このように、国際線の中では粉末の機内持ち込みを規制しているところが多くあります。
今のところアジアやヨーロッパといった上記の国以外は粉末の機内持ち込みに関する取り決めは作られていませんが、これから世界情勢が悪化していけばこのような規制を設ける国も増えていく可能性があります。
また、航空会社によってはこのような規制がなくても独自のルールがある場合もあるで、国際線を利用する場合は事前の確認が必要になります。
【ちなみに・・・】
アメリカやオーストラリア、ニュージーランドは粉末の機内持ち込みには規制があるとさきほど説明しましたが、受託手荷物には特に規制は無いので旅行先で購入した化粧品など、使わないものはあらかじめスーツケースに収納しておくと良いでしょう。
フェイスパウダーはジップロックなどの密閉容器に収納したり、アイシャドウは衝撃に備えて容器にコットンを挟んでおくとコットンが緩衝材の代わりになり、破損や漏れの心配がなくて安心です。
空港の免税店で買った粉末類は、規制対象外になる場合がある!
アメリカやオーストラリア、ニュージーランドでは粉末の機内持ち込みに規制があるためフェイスパウダーやアイシャドウの持ち込みには注意が必要ですが、実は規制の対象外として機内に持ち込める場合もあります。
それは空港内のお土産屋さんなどの免税店で買った粉末類です。
空港内で買った商品はSTEB (不正開封防止袋)という袋に密閉されて入っています。
これは空港で中身の安全性が保証された商品なので機内に持ち込むことができます。
そのため、フェイスパウダーやアイシャドウも空港内の免税店で購入すれば機内持ち込みの規制の対象外となります。
ただし、この場合は手荷物検査の時に購入証明書を提示する必要があり、なおかつSTEBは開封してしまうと規制の対象外から外されてしまうので注意しましょう。
また、国によってルールは異なりますが、免税店では航空券やパスポートが必要だったり、商品の限度額が定められていたりと細かなルールがあるので、この方法を利用する際はその国の免税店のルールを確認しておきましょう。
この他にも処方箋付きの医薬品、乳児用食品、火葬後の遺骨は規制の対象外となる場合が多いです。
海外で購入したフェイスパーダーやアイシャドウの取り扱いの注意点
国際線を乗継で利用する場合にも保安検査が必ずあります。
そのため、旅行先からアメリカなどを中継して帰国する際に規定以上の粉末を所持していると、たとえ目的地の国に規制が無くても没収されます。
STEBに入っている場合は例外ですが、規定以上の粉末状の商品を購入して国際線で粉末の機内持ち込み規制のある国を中継する際には、あらかじめ受託手荷物に購入した商品を収納しておく必要があります。
また、海外で購入したフェイスパウダーやアイシャドウは個人輸入品としての扱いとなるので、大量購入して帰国後に販売すると法律違反になるので注意しましょう。
さいごに
フェイスパウダーやアイシャドウは旅行先のお土産や自分用など女性にとっては必需品といっても過言ではないアイテムです。
なるべく肌身離さず持っていたいものですよね。
旅先で破損したり、没収されないためにも事前に航空会社もホームページなどでしっかりと機内持ち込みのルールを確認しておきましょう。
また、国際線ではトラブル回避やスムーズな搭乗手続きのためにも、フェイスパウダーやアイシャドウの機内持ち込みは最低限にとどめておくことをおすすめします。