最近は「打ち水」というものを多くの報道などでも言われるようになってきました。
学校などでも実際に行っているのではないでしょうか?
しかし、本当に効果はあるのでしょうか?
熱いうえに水を撒くというのが・・・予想ではアスファルトなどが冷めるまで長い時間水をかけることで温度は下がると思うのですが、少しの水を撒くだけであれば、反対に蒸気だけが多くなり、湿気を増やすだけのような気がします。
今回は打ち水の効果についてご紹介します。
目次
打ち水の意味
もともと打ち水は道や庭に水を撒くことといわれています。
打ち水には場を清める神道的な意味合いがあり、玄関先などへの打ち水は「来客への心遣い」の一つでもありました。
昔何かのCMで打ち水をしているのがあったように思います。日本人の「おもてなし」の一つだったのでしょうね。
最近はおもてなしではなく「ヒートアイランド」のための打ち水が言われるようになってきており、多くのイベントなどがみられるようになってきました。
政府も地球温暖化対策キャンペーンの一環として打ち水を奨励しているようです。国を切っての一大イベントとなっているようですね。
ただ水道の水をジャバジャバ使ってしまっては何の意味もないなって思っていたら、なんと打ち水大作戦なども出てきているのです。
【打ち水の効果ある?】実験動画もとに検証!
さて肝心なのは効果です。
人間がどのくらいの温度・湿度で涼しく感じるのでしょうか。
こちらの動画をご覧ください。
結論としては、温度・不快指数ともに効果があるという結果になりました。
実際の効果としては10分というのが効果が最大限にあるようです。10分に1回は撒けると効果は長続きしそうですね。
打ち水の効果的なやり方
昔ながらの風習を生かしながら、省エネ時代を乗り切ろうとする一つの試みとしてはとてもすてきだなと思います。
ただ打ち水をするのではなく、効果的な打ち水をしてもらいたいと思うのでここにポイントをまとめておきますね。
まずは効果から
打ち水の効果
・埃や埃を抑える効果がある
・気化熱を利用し涼気をとる(水1gの蒸発につき約0.58kcalの熱が奪われる)
・蒸発によって対流が発生し、湿った風が発生する
・涼しげな雰囲気が味わえる
〇ポイント〇
・日の当たっていない場所や、水を被っても黒くならない場所に打ち水を行うほうが効果はある。
・熱い場所に撒くときは10分に1回は撒いてみる
豆知識:涼をとるための打ち水の2つの考え方
1.朝夕の日が高くない時間に庭や舗装されていない道路に撒くのが好ましいと言う考え方。
気温が高くなおかつ日差しが強い日中に打ち水をしても水はすぐに蒸発してしまい、気化熱による気温上昇の抑制効果が得にくいためだそうです。
なんとなく納得ですよね。舗装された道路など水があまり染込まない場所も同様だそうです。
朝夕の比較的気温が低い時間に土に撒くことにより、その効果を持続させることができる。
日本の湿度の高い気候を利用し、除湿機で溜めた水を撒くという方法もあるということです。
2、輻射熱を減らすために熱くなった道路を冷やすのが効果的だとの考え方。
人が暑さを感じるのは、空気の温度そのものから感じる暑さだけでなく、輻射熱からも感じています。
よって、打ち水を行えば、空気の温度はそれほど変わらないが、高温になった道路の熱を下げることで輻射熱を減らし、体感温度が下がるのではという考え方です。
こちらも確かにとうなずけますね。
私がニュースなどで見るのは熱くなったアスファルトの上に撒いている2の方法だと思います。
さいごに
いかがでしたでしょうか?
節電・節水など温暖化対策を世界中の人が叫んでいる中で、日本ならではの対策が注目を浴びているのはとてもうれしいことですね。
誰にでもどこでも簡単にできる「打ち水」です。お子様の情操教育にも一役買ってくれそうです。
まずは身近な家の前の道に、またはベランダで試してみてはいかがでしょうか?
きっと今までになかった安ど感が生まれてくるかもしれません。日本の伝統を少しづつ後世に伝えていける喜びと心の安定にぜひ打ち水をお試しくださいね。