カマドウマ、別名便所コウロギ。
見た目とサイズ、跳躍力が人を不快にさせる、『不快害虫』に分類されています。
最初にご紹介しておきますと、人間に害を与える虫ではありません。
とはいえ、虫の中でも大きなサイズで、どこに飛ぶかわからない跳躍力は、トラウマになってる方が多いですよね。
今回は、カマドウマの駆除・退治方法から対策まで詳しく解説していきます。
目次
カマドウマの生態
(カマドウマ 出典:Wikipedia)
〇生息域
日本は全国どこでも生息しています。
日本で住む限り、出会ってもおかしくない虫です。
〇生態と一生
バッタ目カマドウマ科カマドウマ。大型で雑食。
視覚聴覚はあまり発達していません。
各種触覚が視覚・聴覚の役目を果たしているので、同じ空間にいながら、人間が見て感じるのとは違う世界観で生きている生物です。
繁殖期は特に決まっていませんが、土の中に産卵します。
ゆえに孵化前の卵を駆除するのは、ほぼ不可能です。
孵化後の幼虫からすでにカマドウマの形です。
翅がないので別名便所コオロギともいわれますが、音を出しません。
後ろ足の脚力が大きく、飛行できませんが、びょんぴょん飛びます。
ただし、カマドウマ自身が飛ぶ方向や高さを完全にコントロールできているわけではないようで、壁に激突して死ぬこともあるようです。
〇生息場所と行動
夜行性で、湿気の多い場所に潜んでいます。
地下室や側溝、床下、落ち葉の下などに潜っていることもあります。
雑食性で人間が食べた物なども餌になります。
家に入ってくるのを防ぐ方法
家の中に侵入してきても、特に『実害』はありません。
ありませんが、見た目が不快で、家の中で同じ空間にいたいと思えない方が多数でしょう。
大きいので不快なのですが、大きいゆえ侵入を塞げば、室内で出会う確率は小さくなります。
外から侵入できる隙間やヒビ割れを塞ぐ、シーリングすることは、効果があります。
排水パイプなどがもしあれば、そこから侵入することもあるのでパイプを網などで塞ぐなどで侵入経路を塞ぎましょう。
また、人間が食べ物が餌になるので、残飯などもしっかり密封して保管しましょう
床下に発生源がある場合
室内への侵入経路を塞ぎます。
侵入しそうな経路にアリ用の防虫剤を撒いておくのもいいでしょう(殺す目的でなく、近づけないための処置です)
床下で産卵などが行われて大量にいる場合などは、床下の除湿対策をします。
換気や除湿剤を置いて、できるだけ湿度の少ない環境を作ってみましょう。
発生源がわからない場合
現在の建物は密閉度が高く、カマドウマが侵入しづらい構造であります。
それでも、建物内に発生源があって、何度もカマドウマが室内にでてくるとするれば、それは建物に何等かの問題が発生している可能性があります。
たとえば、気づかぬ場所で水道管にヒビが入り、漏水で湿った状態になってカマドウマが生息する環境になっている可能性があるケースなどです。
カマドウマの発生は、家の不具合の可能性を示していると考えることもできます。
家の中に入ってきたカマドウマの退治方法
まず最初に『実害』はないので、慌てないで処置しましょう。
見た目は気持ち悪いと感じるかもしれませんが、重ねていいますが、人間に『実害』はありません。
①虫取り網で捕まえて外に出す
一瞬、え?と思うかもしれませんが、実はカマドウマをペットとして飼育されている方もいらっしゃいます。
飼育は上級としても、虫取り網どころか素手で捕まえて外にポイッと出して終了という方も多いのです。
カマドウマ対策に虫取り網を家に数か所ほど用意しておくといいでしょう。
一番、精神的なダメージが少ない方法かと思われます。
②掃除機で吸い取る
紙パック式の掃除機であれば、吸い取った後、紙パックごと中のカマドウマの処分を行うという方法もあります。
吸い取った後の処理での視覚的なダメージを軽減できます。
③殺虫剤について
効果のある殺虫剤もありますが、メーカーによって効果はバラバラです。
体格が大きいので殺虫剤の効果が出るまで時間がかかる場合もありますし、直撃して噴射し続けるのは至難です。
凍らせて殺虫するタイプも、直撃する技が必要ですので、なかなか難しい物があります。
また死骸の処理もしなくてはなりません。
ガムテープなどでできるだけ視覚のダメージを減らすといいでしょう。
基本的に、殺虫剤を直接噴射するには、体格が大きいのでオススメの方法とは言い難いです。
まとめ
まとめ
✔ カマドウマは日本全国に分布しているバッタの仲間で、人間には『実害』はない。
✔ 多湿な場所に生息し、雑食性なので、家の周りや室内に湿気のある場所を作らないこと、餌になるものがないようにすること。
✔ カマドウマが外から侵入する経路を塞ぐことが効果的。
✔ 室内に侵入してきたカマドウマは、虫取り網で捕獲して外に出す、掃除機で吸い取って処理。
✔ 体格が大きいので、直接殺虫剤噴射しても、効き目が出るまで時間がかかるのでオススメとはいえない。