【トビムシの駆除方法】効果的なおすすめの対策・退治方法を紹介!

 

家の中で小さくてぴょーんと飛び上がる虫を見つけたら、それは『トビムシ』です。

 

本記事では見つけたトビムシを駆除する方法や防徐の方法をトビムシの生態とともにご紹介していきます。

 

『トビムシ』は人間に害を与えることはありません。その点は安心してくださいね。

 

見た目で好まれない『難防徐の不快害虫』の区分の虫になります。

 

一匹のトビムシの個体を見つけたら、家の中に他にも複数侵入している可能性が高く、殺虫は簡単ですが防除が難しい虫です。

 

目次

トビムシの生態

(トビムシ 出典:Wikipedia

 

 

トビムシは本来土の中で生活している虫で、雑食性ですが土の中では菌なども食べる、別名『森のプランクトン』ともいわれる益虫でもあります。

 

世界で3000種以上確認されていて、日本国内でも300種以上のトビムシが存在しています。

 

色やサイズも様々ですが、基本的には頭部の一対の触覚と腹部下面に棒状の跳躍器を持っています。

 

捕食者から逃げる時にこの跳躍器で大きく跳ねることが『トビムシ』の名称の由来です。

 

土があればそこにトビムシがいると言って過言ではありませんので、トビムシを全滅させるというのは、不可能な話なのです。

 

乾燥に弱く、湿地や土の中を好み生活している虫です。

 

森や畑で有機物の食べ、有機物の分解過程の重要なサイクルの構成を担う存在でもあります。

 

トビムシの駆除方法

 

個体のサイズが小さくからだを保護する硬い甲羅などもないので、弱い殺虫剤で効果があります。

 

殺虫剤を使わず、ガムテープの粘着側でベタベタ捕捉するのでも充分です。

 

掃除機で吸い取る方法でも処理できます。

 

防除の方法

 

家屋内発生源と家屋への侵入経路を探して、対策をとります。

 

①室内の発生源と対策

〇湿度の高い水回り

室内でじめっとしている湿度の高い場所などがあれば、物陰に隠れるように潜んでいる可能性があります。

 

湿度が高くなりがちなキッチンの隅やふろ場などが発生源になっていることが多いです。

 

片づけて湿気がこもらないように風通しを良くしましょう。

 

乾燥した場所には集まってこなくなります

 

〇観葉植物の鉢の土

もともと土の中で生活しているので、観葉植物の鉢の中の土に潜り込んで発生源になっていることがあります。

 

土の中で発生してしまっていたら、観葉植物を別の鉢に植え替えましょう。

 

新しい土は、熱処理済みの物を用意します。

 

また観葉植物の栄養源になる有機肥料は室内の鉢では使わないで、化学肥料を選択すると鉢の土の中でトビムシの発生は抑えられます。

 

②侵入経路を塞ぐ

家の中に発生源がない場合、外から侵入しているので、侵入経路を塞ぎます。

 

とはいえ、トビムシはとても小さいので、完璧に塞ぐことは困難です。

 

それでも、対策すれば、侵入数を減らすことはできますので、隙間を塞ぐなどの処置をします

 

トビムシを家屋に入れないためにすること

①庭用の有機肥料は家屋から出来るだけ離れた場所に集める

家庭菜園などで有機肥料や堆肥を使用する場所を家屋から遠ざけることで、トビムシをできるだけ家屋から離れた場所に誘導しましょう

 

②家屋の侵入口に忌避成分の入った防虫テープなどを使用する

難防除の不快害虫を殺すのではなく、嫌がって避けるようにするための製品があります。

 

ダイオ化成『虫の嫌がるテープ』の商品名で販売されています。

 

トビムシを対象害虫に明記した製品ではありませんが、トビムシの殺虫効果のあるピレスロイド同様の殺虫効果がありながら温血動物に対する毒性が低いとされるエトフェンプロックスを練り込んだテープです。

 

薬剤を直接撒くのではないこと、効果の持続期間が長いことなどを特徴として挙げている商品です。

 

トビムシの家屋への侵入経路を遮断する一つの方法として、ご紹介しておきます。

 

プロに相談する

 

2017年バイエルから不快害虫用殺虫剤 『テンプリドSC』という商品が発売されました。

 

効果のある虫にトビムシが明記してある商品ですが、現在は資格を持った白アリ駆除業者にのみ販売されていて、一般では入手できません。

 

購入できる業者の方へ相談してみるのもいいでしょう(一般住宅で使用できるのかも含めてご相談してみてください。)

 

気長な気持ちで駆除防除を!

 

トビムシは、森林のサイクルを担う生物です。海からプランクトンを除去できないのと同じような存在です。

 

ゆえにトビムシは家屋の中に入れない、防除が前提になります。

 

屋外にたくさん存在している虫ですので、湿度が高くなる梅雨の時期などは特に活発に活動しますし、

 

活動時期なれば家屋内に入ってくる可能性が高い虫です。

 

完全に侵入を防ぐのは無理な虫ともいえます。

 

家屋内にトビムシが集まる環境をなくすことで、徐々に家屋内への侵入を減らしていければ、という気持ちで対策をしてください。

 

一網打尽できる虫でないのでやっかいですが、人間に害を加えるわけではないということを念頭に、あせらずに防除の対策をとってくださいね

 

まとめ

まとめ

 

 トビムシは難防除の不快害虫であるが、人間に害がある虫ではない。

 

 土の中や多湿の場所に生息し、森のプランクトンといわれる生態系のサイクルを担っている。

 

 乾燥に弱い。

 

 家屋内で見つけた場合、弱い殺虫スプレーでも効果はある。また殺虫剤を使用しなくてもガムテープや掃除機で駆除することができる。

 

 土の中で生息する虫なので、家屋内への浸入を防ぐ、防除の対策が基本となる。

 

 家屋内にトビムシが好む環境を作らないことで、家屋内に集まってこない体制を作る。