毎日何気なくやっているルーティンワークの一つである洗濯は、意外と家庭によってやり方が違うようです。
皆さんは、洗濯物をする際に、気を付けている事はありますか?
例えば、タオル類と衣類は一緒に洗濯しないという方も多いようです。
私はタオルと衣類を一緒に洗濯していますが、分けて洗った方が良いのでしょうか!?正しい洗い方と併せて徹底解説いたします。
目次
タオル類と衣類は一緒に洗濯OK?
結論から先に申し上げます。
タオル類と衣類は基本一緒に洗濯してもOK!特に問題はありません。
それは、洗剤の中に含まれている「界面活性剤」に洗濯物の汚れを落とし、汚れの再
付着を防いでくれる役割があるからです。
その為、洗濯機の中でタオル類や衣類の汚れが移ったりすることはほとんどないのです。
感覚的に、体や顔を拭いたタオル類と衣類を一緒に洗いたくないと感じる方も多いようですが、基本的に一緒に洗っても実際のところ衛生的には特に問題はないのです。
分けて洗った方が良い場合もある
基本的にタオル類と衣類は一緒に洗っても衛生面での問題はないとご紹介しましたが、以下の場合は別で、分けて洗った方が良いです。
①新しいタオルを初めて洗濯する時
皆さんも一度は経験があるかもしれませんが、新しいタオルは洗濯する際に繊維が擦れて毛羽立ちしやすいです。
もし、新しいタオルと衣類を一緒に洗ってしまった場合、衣類にホコリが沢山ついてしまう可能性があるのです。
②濃い色の衣類やタオルを初めて洗濯する時
昔と比べて最近の衣料品は色落ちしづらくなったなと感じます。
しかし、油断は禁物。
濃い色の物と白い衣類を一緒に洗濯してしまい、真っ白な衣類に色移りしてしまうという事も考えられます。
特に、初めて濃い色の物を洗濯する際は、他の洗濯物と分けて洗濯するようにしましょう。
③酷く汚れたタオルや衣類を洗濯する時
例えば子供の食べこぼしを拭いたタオルや、泥だらけの衣類など酷く汚れた物を他の洗濯物と一緒に洗濯するのはNGです。
たとえ界面活性剤の働きが期待できるとはいえ、酷く汚れた物と一緒に洗濯すると汚れが移ってしまう場合があるからです。
どうしても、他の洗濯物と一緒に洗濯したいという事であれば、事前によく下洗いしてからにしましょう。
正しい洗濯方法は?
洗濯機を洗濯カゴ代わりに使い、たまったらスイッチオンするご家庭は意外と多いのではないでしょうか?
我が家も以前はそのようにしていました。
しかし、そのようなやり方では汚れが綺麗に落ちないばかりか、大切な衣類の寿命を縮めてしまう行為になりかねません。
そこで、正しい洗濯方法をしっかりと知っておくことが大切です。
洗濯をする前に確認すべき事
①本当に今洗うべき物かどうか
下着など直接肌に触れる物は一度でも身に付けたら洗うのが鉄則です。
皮脂や汗などを吸収し、想像以上に汚れており、放置すると変色してしまいます。
逆に、直接地肌に触れる事がないスカートやアウターなどは毎日洗う必要はありません。
②洗濯表示のチェック
クリーニング店ではお客様から預かった衣類を事前にどのように洗うべきか慎重に検品するようです。
このように、家庭でも洗濯する前はよく洗濯表示をチェックすることが大切です。
特に水洗い不可の表示がある場合は、基本的に自宅で洗う事ができません。
③汚れが酷いかどうか
シャツの襟や袖は結構汚れており、なかなか皮脂がメインである為、なかなか落ちないですね。
このように、洗濯物の汚れは酷くないか事前にチェックし、必要によって下洗いすると一度の洗濯で汚れの落ちに雲泥の差が出ます。
酷い汚れには下洗いをしてください。
④分けて洗うべきものかどうか
洗濯カゴに無造作に入れられている洗濯物が本当に一緒に洗える物か否かチェックします。
先にご紹介したのを参考に、分けて洗うべきものを選別しましょう。
効率良く洗濯するコツ
①洗濯機に入れる洗濯物は洗濯槽の7~8割程度が理想です。
これより多すぎても少なすぎても汚れを綺麗に落とす事ができないのです。
②洗剤の用量は守る
洗剤の量は必ず規定通りに入れてください。
多すぎても少なすぎても洗濯物の汚れをしっかり落とす事ができなくなってしまいます。
③洗濯機のコースを使い分ける
何でも通常コースで洗ってしまいがちですが、これでは効率の良い洗濯方法とは言えません。
例えば、
・汚れがあまりない場合→短時間・弱水流コース
・デリケート衣類→手洗いコース
このように、洗濯機にはいくつかコースが付いていると思いますが、洗濯物の状態によって賢く使い分ける事で、洗濯物へのダメージも少なくなります。
④長時間洗わない
洗濯機の「洗い」コースは最長10分程度にしてください。
それ以上洗っても汚れが落ちないばかりか、衣類を傷めてしまう原因となります。
タオルを長持ちさせるコツ
①タオルは使ったらこまめに取り換えて
タオルを取り換えるタイミングって結構家庭によって違うと思います。
ただ、タオルは一度使うと、乾いていても雑菌がかなり繁殖してしまうのです。
その為、こまめに取り換えた方が良いのだそうです。
②タオルの干し方
風通しのよい日陰で外干しをするのが理想です。
日差しを浴びすぎると、色あせたり、ごわつきの原因となります。
日陰に干せない場合は、乾いたらすぐに取り込むと良いでしょう。
③タンブル乾燥は生地を傷める
タンブル乾燥はタオルをふっくら仕上げてくれますが、形崩れや縮みが発生したり、生地を傷めてしまう原因となりますので注意してください。
このちょっとのコツで、柔軟剤を使わなくてもふわふわが長持ちしますよ。
色落ち防止方法について
お気に入りの衣類でどうしても洗濯による色落ちを防ぎたい場合は以下の調味料を使うと良いです。
①塩を使った色落ち防止方法
水2Lに対して塩大さじ2杯と洗剤大さじ2杯を入れて洗濯すると塩に含まれる成分が染料と結びつき、色合いを長持ちさせてくれます。
②酢を使った色落ち防止方法
洗濯する際に酢を100cc程度入れて洗濯するだけで、クエン酸等の成分が繊維と染料を結びつけ、色止めする効果があります。
柔軟剤の使い方
近頃、本当に色んな香りの柔軟剤が沢山販売されていますね。
柔軟剤と言えば、タオル類や衣類を良い香りでふわふわにしてくれるというイメージですが、使い方を間違えると全く柔軟剤を入れる意味がなくなってしまいます。
①柔軟剤専用投入口に入れる
柔軟剤は適量を必ず柔軟剤専用の投入口に入れること。
洗剤と同じ投入口に入れると、お互いの機能を打ち消し合ってしまいます。
②すすぎ1回コースの場合効果は半減
柔軟剤を入れるタイミングは2回目のすすぎ、もしくは脱水3分前辺りが最も効果的である為、すすぎ1回コースではあまり意味がないのです。
③柔軟剤の使い過ぎでタオルが劣化する
柔軟剤はタオルの繊維を壊す事であのふわふわ感を実現しています。
ということは、柔軟剤を多用することでタオルはかなり傷んでしまうのです。
タオル類だけではなく、衣類も然りです。
まとめ
・タオル類と衣類を一緒に洗濯しても基本的にはOK
・新しいタオル、酷い汚れの物、濃い色の物などは分けて洗った方が良い。
・正しい洗濯の手順は、洗濯物の仕分け(汚れや洗濯表示)→洗剤は適量を入れる→洗濯機のコースを上手に使い分けて洗いは10分以内にする。
・タオルは一度でも使用すると雑菌が繁殖する。
・タオルのは日陰の風通し良い所に干すだけでも柔軟剤要らずのふわふわになる。
・タンブル乾燥は生地を傷める。
・衣類の色落ちは塩や酢などの調味料を使って防ぐことができる。
・柔軟剤は必ず柔軟剤専用投入口に入れ、すすぎ2回以上の時に入れると良い。
・柔軟剤を多用する事でタオルの劣化は早まってしまう。
今回は、洗濯物の正しい洗い方についてご紹介しました。
毎日洗濯はするのに正しい洗濯方法を習う機会ってなかなかないですよね。
仕分けや洗濯表示の確認など、一見面倒だと思う事は多いですが、この作業一つで洗濯物が一段と綺麗になり、更に長持ちするとなればやる価値は十分あると思います。