飛行機に乗る際の荷物選びって緊張しますよね。
「検査で引っかかって没収されるんじゃないか?」
「気圧の変化で爆発したり事故の原因になったらどうしよう?」
と悩む方も多いと思います。
けれど、それなりに時間のかかるフライト。お気に入りの缶コーヒーでリラックスしながら過ごしたい!
そんな方に今回は、缶コーヒーの機内持ち込みについて解説いたします。
目次
国内線では缶コーヒーの持ち込みOK!
国内線では缶コーヒーの持ち込みは可能です。
飲料の持ち込みの規制は意外と緩く、水や清涼飲料水などの制限は特にありません。
しかしアルコール飲料のみ、以下の規定があります。
アルコールの規定
- アルコールが70%以下のものは5Lまで
- アルコールが70%を超えるものは持ち込み禁止
もちろんコーヒーにアルコールは入っていませんので、余裕で持ち込むことができます。
ただし、保全検査場でX線を通した際、危険物と間違われて通過に手間取る可能がありますので、あらかじめ鞄から出しておいて係員に提示するとスムーズに通ることができます。
これは各航空会社共通ですので、胸を張って持ち込んでください。
国際線は基本NG!保安エリアで購入したもののみ持ち込みOK!
国際線の場合は、飲料に限らず液体全般に対して以下のような規定があります。
・100ml以下の容器に入れ、1L以下のジッパー付きビニール袋に入れる。
つまり、缶コーヒーの持ち込みは基本NGということです。
ですが、保安検査場を通過した後の保安エリアにある売店や自動販売機で購入したものならば持ち込み可能です。
ただし、航空会社や空港によってはそれさえ持ち込み不可の場合もあります。
- 海外の空港で、保安検査を終えても搭乗ゲート前で再びセキュリティチェックがある場合
- エアアジアやスクート、香港エクスプレスなどLCC(格安航空会社)で、飲食物の持ち込みが禁止されている場合
海外で乗り継ぎがある場合は、着いた先の空港ので没収される場合もありますので、飲み切れる分だけ購入するのがオススメです。
持ち込みが不可の場合は、預け入れ荷物の方へと移しましょう。
ただし、缶コーヒーは気圧の変化や搭載・仕分け時の衝撃で破損し、漏れることがあります。
自分の荷物はもちろん、一緒に積まれている他の乗客の荷物まで汚してしまうおそれもありますので、タオルで巻き、ビニール袋に入れた上でビニールテープでしっかりと封をしておくのが良いです。
特に海外製の缶は国内のものに比べてプルタブのシールが甘く、途中で漏れる可能性が高まります。
お土産用に買ったものなども気をつけたいですね。
その他、化粧水など液体物の持ち込み方法
ついでにここで飲み物以外の液体物の持ち込み方法も見てみましょう。
①国内線の場合
化粧水や香水、液体の医療品(非放射性のもの)も以下の条件を満たせば持ち込み可能です
国内線の規定
- 1容器あたり500ml、または500g以下であること。
- 一人当たりの持込み量が合計2L、または2kg以下であること。
②国際線の場合
国際線でも化粧水やジェル(歯磨き粉やヘアジェルなど)が持ち込み可能です。
ただし、上にも書いた通り細かな規定があります。
国際線での規定
- 100ml以下の容器に詰め替えること。
- 容器は複数あっても良いが、容量が1Lで縦横合計40cmまでの透明なジッパー袋に入れること。
- 一人当たり一袋まで持ち込み可能。
保安検査の際は、バッグからそのジッパー袋を取り出し、個別に検査員に提示します。
ジッパー袋を販売している空港もありますが、できるだけ出先でバタバタするのは避けたいですよね。
あらかじめ自宅で準備しておくようにしましょう。
液体物、として引っかかるものは意外と種類が多いです。見落としがちなところでは味噌や漬物、ゼリー、缶詰やレトルトパック、液体をカプセルに詰めたサプリメントなども液体物に分類され、小分けが必要です。
持ち込み荷物は機内で本当に必要なもののみにする方が無難ということですね。
また、国際線であっても以下のものは例外としてジッパー袋なしで持ち込めます。
- コンタクトレンズの洗浄液、使い捨てコンタクト
- ベビーミルク、ベビーフード(赤ちゃん連れの時に限る)
- 制限食や液体の医薬品
ただしコンタクトレンズの洗浄液は、商品名がパッケージに記載されていること、医薬品は処方箋が必要になることがありますので持ち込む際は注意してください。
保全検査の際はスムーズに進めるよう、バッグから取り出し検査員に提示してくださいね。
国際線の液体の持ち込みが厳しい理由は?
でも喉も乾くし飲み物くらい自由に持ち込んでもいいのでは……?と少し思いますよね。
液体持ち込みの規制が厳しいのは、ハイジャックやテロ対策です。
爆弾そのものを持ち込もうとしていてもX線で見つけられますが、液体爆発物であるニトログリセリンやガソリンをペットボトルや水筒に入れてあったら、見た目では分かりません。
かと言って、一人一人飲み物の中身までチェックしていたら、膨大な時間がかかります。
そこで、例え危険物でも100ml以下ならばそこまでの脅威にはならないと判断し、そう定められたのです。
なお、持ち込みも預け入れも不可能な液体は以下の通りです。
- オイルや塗料などの引火性物質
- 引火性ガスや毒性ガスを使ったスプレー
- 殺虫剤や農薬
- 漂白剤やカビ取り剤など「塩素系」「混ぜるな危険」の表記があるもの
確かにどれも、一緒に空を飛ぶには不穏ですよね。
ちなみに保安エリアで販売されているものは、内容物の安全が保障されています。
ですので、エリア内は機内と同じ扱いになり、持ち込みが可能なのです。
まとめ
まとめ
✔ 国内線は缶コーヒーは持ち込みOK。
✔ 国際線は持ち込みNGだが、保安エリアで購入したものはOK。
✔ 保安エリアで購入したものでも例外的に持ち込めない場合もある。
✔ 預け荷物に入れる際はタオルを巻いてビニール袋に入れ封をする。
いかがでしたでしょうか?
飛行機の規則はなかなか難しいですが、考えてみれば空中の密室。
見知らぬ世界中の人たちと長時間過ごすのですから、安全に配慮してもらえるのは有難いですよね。
持ち込めない場合は機内サービスを利用するなど、ルールを守って空の旅、楽しんでくださいね!