【青いザリガニの作り方】青くなる理由は!?色を変える餌・注意点も紹介!

 

ザリガニと言えば、赤い色や茶色い色ですよね。

 

実は、青いザリガニというものが存在します。

 

市場に出回り始めた時は、数万円もする希少なザリガニとして話題を集めました。

 

現在は品種改良などによって青いザリガニは普通に販売されていますが、やはり通常個体に比べると若干高い値段で取引されています。

 

川で子供が取ってきた赤や茶色のザリガニを、青いザリガニにすることが出来たら子供はきっと喜びますよね。

 

そこで、今回は普通のザリガニを青いザリガニへと変える方法をご紹介していきます。

 

ぜひ夏休みの自由研究や子供の探究心や好奇心を満たすためにいお役立てください!

 

目次

ザリガニが青くなる理由は「食べている餌」がポイント!

 

なぜ青くなるのか?という疑問の答えを紐解く前に、着眼点を変えてそもそもなぜザリガニは赤いのか?を考える事で答えが見えてきます。

 

実は、ザリガニが赤い理由とは食べている餌による影響です。

 

ザリガニは雑食で、自然界において様々なものを食べて生きています。

 

メダカなどの小魚はもちろんのこと、昆虫だって食べますし稲を食べることもあります。

 

なんと、落ち葉まで食べるというのですから驚きですよね。

 

この、雑食という性質もあってザリガニは植物性の食物を食べる機会が自然界においては多いのですが、植物にはカロチノイドという成分が含まれています。

 

この、カロチロイドは自然界に存在しているいわば天然の色素成分で本来は植物が行う光合成を助ける為に着色をしている成分です。

 

ザリガニが植物性の食べ物を摂取すると、体内にカロチノイドが蓄積してアキスタチンという成分を生成します。その結果赤色や茶色へと色が変わっているのです。

 

つまり、ザリガニは元々の色が赤や茶色では無いという事です。

 

餌の影響で、ザリガニが赤くなるという事は青くなる色素を与えればザリガニは青くなるという事なのでしょうか?

 

ザリガニを青くなる理由は、赤や茶色になる理由とは原因が異なります。

 

本来、ザリガニの殻は白っぽい色をしています。

 

そして、ザリガニの体液(血液)は青い色をしています。

 

つまり、青いザリガニの正体とはザリガニ本来の色味として体内の血液色素が透けて見えているザリガニなのです。

 

しかし、一度自然界で赤や茶色に変色してしまったザリガニを青くする事は出来るのでしょうか?

 

次は、ザリガニを青くする具体的な方法について紹介していきます。

 

青いザリガニの作り方

 

それでは、早速ザリガニを青くする方法について解説していきましょう。

 

①チャレンジは小さいザリガニで始めよう

まず、最初に気を付けたいポイントとして青くしたいザリガニは小さければ小さい程、成功率が高くなる事を挙げておきます。

 

ザリガニは脱皮を繰り返す事で成長する性質を持っていますが、自然界でふんだんに色素を取り込み、アキスタチン(色素成分)を大量に生成した個体は色素が定着していてなかなか青くすることが難しくなってしまいます。

 

なるべく、脱皮の回数が少ない個体で挑戦することが良いでしょう。

 

②色素成分を摂取させない

青いザリガニにするという事は、言い換えれば赤や茶色にならないようにするという事です。

 

つまり、成長しきっていないザリガニに与えるエサに色素成分が入っていなければ青いザリガニを作り出す事が出来る訳です。

 

具体的に色素成分が入っていない餌をいくつか紹介します。

 

・サバやアジを与える

魚であれば何でも良い、という訳では無いです。

 

食物連鎖、という言葉がありますが小さい魚は海中の無数に存在するプランクトンを食べています。このプランクトンには植物性プランクトンと動物性プランクトンの2種類が存在しています。

 

植物性プランクトンは、その名の通り植物のように光合成を行います。

 

そう、光合成を行うという事はそれを助ける色素成分を含んでしまっているのです。

 

つまり、植物性プランクトンを食べる魚はNGになりますし植物性プランクトンを食べて成長した魚を食べる大型の魚もまた色素成分を含む事になるためNGとなります。

 

少し回りくどい言い方をしてしまいましたが、サバやアジは動物性プランクトンを食べる為、色素成分が含まれる心配が無い魚です。

 

ザリガニを青くしたいという目的に合致した餌となるので、サバやアジは適しているのです。

 

・ジャガイモ

続いて、ジャガイモを与える事でも色素の摂取を止める事が出来ます。

 

え?ジャガイモって植物なのでは・・・?

 

不思議な事に、イモ類にはカロチノイドが含まれません。

 

根菜という事が影響しているのでしょうか?

 

基本的に、イモ類であればカロチノイドは含まれない為にザリガニを青くする餌として与える事が出来ます。

 

ただし、注意したいのはサツマイモや長芋を加熱した場合です。

 

サツマイモや長芋を加熱すると、微量なカロチノイドが発生するからです。

 

その点、ジャガイモは加熱してもカロチノイドが発生しない為おすすめです。

 

生のまま与えて食べる場合もありますが、見向きもしない場合はジャガイモを茹でるなどして柔らかくすると食べやすくなりますよ。

 

・ディスカスの餌

熱帯魚の王様と呼ばれるディスカスってご存知ですか?

 

一時、ディスカスブームが日本でも起こったことがあり1匹数万円以上する個体もある高級熱帯魚でした。

 

今も根強い人気がある熱帯魚ですが、実はこのディスカス用の餌もザリガニを青くする為の餌として有用です。

 

理由は、色素成分が一切入っていないから。

 

ディスカスも、個体ごとの色が価値に結びつく観賞用熱帯魚なので個体本来が持つ美しい色味を保つ為に色素成分がほとんど含まれないのです。

 

ペットショップなどでディスカス専用の餌が売っていますよ。

 

ザリガニを青くする場合の注意点

 

青いザリガニを作り出す、つまり本来自然界においてザリガニが食べている食生活に比べて「偏った食生活」を意図的にさせる事になります。

 

偏った食生活を行うと、人間も身体に変調をきたしやすくなってしまいます。

 

それは、ザリガニも同様で青いザリガニはある意味不健康なザリガニと言えます。

 

エサを食べなくなってしまったり、脱皮に失敗してそのまま死んでしまうというリスクが青くするための方法にはつきまとう事を覚えておいてください。

 

青い個体を作る為に、色素を含まない餌を与え続けるわけですがザリガニの健康状態を維持するという意味で1週間~2週間に1~2回程度は普通の餌を与えるとよいでしょう。

 

また、冒頭でも説明したようにザリガニは「雑食性」の生き物です。

 

飼育をする際の注意点として、なるべく1水槽に1匹で飼育しましょう。

 

空腹や栄養バランスが偏る事で、共食いをはじめてしまう危険性があるからです。

 

どうしても複数同時に飼育したい場合は、居住スペースに余裕を持たせましょう。

 

なるべく大きめの水槽を用意して、ザリガニが隠れられるスペースを作るなどして飼育するようにしましょうね。

 

まとめ

まとめ

 

 ザリガニの赤や茶色は餌に含まれる色素成分が原因である。

 

 本来、ザリガニの殻は白で血液は青色をしている。

 

 青い色のザリガニを作る時はなるべく小さいザリガニを選ぶ。

 

 色素を含まない餌を与え続ける事でザリガニは青くなる。

 

 飼育は基本単独で、栄養失調に気を付けながら行いましょう。

 

 

いかがでしたでしょうか?

 

ザリガニを青くする方法は、色素成分を含まない餌を与え続けるだけと意外に簡単です。

 

しかし、短期間で急に青くなるわけではなく脱皮を重ねるうちに、色素を作り出す成分を取り込んでいない事から徐々に色落ちしていくように青くなっていきます。

 

期間としては個体が今までに取り込んでいた色素量によって異なってきますが、1か月~半年近くかかる場合もあります。

 

短いスパンではなく長期スパンでじっくりとザリガニの健康面にも気を付けながら飼育するとよいでしょう。