フローリングの上に布団を敷くと、いつの間にか布団やフローリングにカビが生えてしまっていた!なんてことはありませんか?
フローリングに布団を直に敷くと、短い期間でカビが生えてしまう事があります。
今回は、フローリングに布団を敷く場合にカビが生えにくいようにするカビ対策をご紹介していきます。
目次
カビなんてない?ちょっと待って!その汚れカビかもしれません
フローリングに布団を敷いているけど、カビなんて発生してないよ?
ちょっと待ってください!
もし、フローリングに布団を直に敷いているなら布団の裏面やフローリング部分をよく見てください。
パッと見、汚れに見えるかもしれませんがもし黒い斑点のようなものが発見できたならば・・それはカビです。
布団を敷いていた付近や布団の裏が目に見えるほど黒くなっていなくとも、所々に黒い汚れのようなものが付いている場合は、やはり対策を施したほうが良いでしょう。
カビ発生の3大要素
次に、カビが発生する為に重要な要素が3つあるので簡単に説明します
①栄養
当然ですが、カビだって生き物です。カビにとって必要な栄養素が豊富にあれば、カビは発生しやすくなります。
②温度
カビが発生しやすい環境に温度も関係してきます。
カビ発生に適した温度は20℃~40℃、発生できる温度で言ってしまうと0℃~45℃の環境となります。
③湿度
再三、述べてきた湿度もカビ発生条件の重要な要素です。湿度70%を超えるとカビは発生します。
さて、3大要素と言いましたが栄養は布団で人間が寝ている以上は供給され続けます。汗や皮膚片、フケなどもカビ発生に必要な栄養源になってしまうからです。
次に、温度も我々人間が快適に暮らしている温度がまさにカビにとっての好条件なのでどうすることもできません。
結局、カビ対策として私たちがコントロール出来る要素は湿度だけという事がお分かりいただけるでしょうか?
フローリングに布団を敷くと、この湿度が高くなる要素が2重になる為カビが発生しやすくなるという事なのです。
湿度が高くなる要素・湿気がたまる原因
フローリングに布団を敷くと湿気が問題だという事ですが、そもそも何故湿気が溜まり易いのでしょうか?
湿気の正体について簡単に説明していきます。
湿気の原因① 「汗」
まず、第一の原因は睡眠中にかく汗です。
一般的に、人間が一晩の睡眠でかく汗の量はおよそ200mlと言われています。
もちろん、これは目安の量であって夏場であれば当然汗の量は増えますし体質や体型によっても増減します。
多汗症の方で夏場だと、一晩で1リットルもの汗をかくことすらあるというのですから驚きです。
一般的な量でいう200mlにしても、毎晩毎晩コップ1杯程度の水を霧吹きで布団にまんべんなく水を撒いているようなものと考えたら、想像以上に湿気が溜まるのも納得です。
湿気の原因② 「結露」
フローリングに布団を敷くからこそ起きる原因がこちら。
結露です。
フローリングの床ってひんやりしていますよね?そこに体温で温められた布団が敷いてあるわけです。
すると、布団とフローリングの間には結構な温度差が生じます。
この事が起因してひどいときはフローリングがびしょ濡れになるほど大量の結露が起きるのです。
結露は、冬場など寒い時期に起こりやすい現象なので結果としてフローリングに布団を敷いていると、一年中湿気が多い環境にさらされてしまう事になります。
フローリングの布団の下に敷くもの【4選】
それでは、カビを発生しにくくするためにはどのような方法があるのでしょうか?
まず、フローリングに直で布団を敷くのはカビが発生しやすい事を念頭に置いておきましょう。
カビ対策のキーワードはサンドウィッチです。
フローリングと布団の間に湿気をコントロールするものを置くだけで、直敷きに比べてかなりカビの発生を抑える事ができるのです。
では、具体的に敷くと効果的なものについて説明を交えながらご紹介していきましょう。
おすすめの敷き方① 定番はすのこ
フローリングにすのこを敷いて、その上に布団を敷くのは定番のカビ対策です。
すのこは、そもそも風呂場などの水回りで使用する事が多いため防カビ加工されている場合がほとんどです。
フローリングと布団の間にすのこを敷く事で、湿気の通り道が作られます。
すのこの構造は通気性に優れている為、カビ対策にはとても有効です。
おすすめの敷き方② 布団の下に除湿シート
湿気対策として、シートタイプの除湿剤を敷く事も有効な湿気対策の一つです。
長期間同じシートを使い続けてしまうと、逆に汚れを吸収してカビの発生を招いてしまう可能性があるので、出来れば洗濯機で洗い繰り返し使えるタイプの除湿シートを選ぶと良いでしょう。
清潔さを維持しながら除湿効果が期待できる除湿シートも有効な対策法の一つです。
おすすめの敷き方③ コルクマットを敷く
続いて、コルクマット(または畳マット)を敷く方法です。
フローリングに布団を敷く場合、敷布団だけだと硬くて寝心地が悪いという経験は無いでしょうか?
敷く布団の厚みやマットレスの有無で変わりますが、快適に寝れないという理由でフローリングに畳を敷く事を嫌う人もいますね。
そこで、カビ対策と寝心地の改善に一役買うのがコルクマットや畳マット(い草マット)です。
コルクやい草(畳の材料)は通気性に優れた素材です。やはり湿気対策に効果を発揮します。また、硬いフローリングに比べ弾性がある素材なので寝心地の改善も期待できます。ただし、これらのマットを使用する場合、敷きっぱなしは避けましょう。
定期的にマットも換気して溜まった湿気を吐き出させてあげないと、マット自体がカビてしまう可能性があるからです。
おすすめの敷き方④ ござを敷く
い草が良いなら、ござではどうでしょう?
ござも材料はい草なので、湿気対策にある程度効果が期待できます。しかし、一般的にござの厚みはそこまで厚くは設計されていません。
また、使用目的が違う事もある為か商品によっては防カビ効果が低いものもあるので過度に期待しないほうが良いでしょう。
ござを使用する場合は、マットよりも薄い事も考慮して頻繁に天日干しなどで殺菌や湿度のリセットをしましょう。
放置していると、ござがカビてしまいます。
ここからは、何かを敷くという方法ではないですが番外編としていくつかカビ対策となる方法をご紹介していきます。
敷くという方法以外のカビ対策
①布団を干す
当たり前の事を、と思う方もいらっしゃるかもしれませんがやはり基本は大事です。
フローリングに布団を敷いて、万年床にしていると季節によってはあっという間にカビが発生してしまいます。
やはり、こまめに布団の上げ下ろしをして定期的に干すだけでもカビの発生は抑えられます。
②布団乾燥機
新たに購入を検討すると、コストがかかってしまいますが布団乾燥機はとても有効な手段の一つです。
その名の通り布団を乾燥してくれる強い味方です。
機種に依存する部分は多少ありますが、ダニ対策としても効果を発揮するタイプが多い事も非常に魅力的な対策法です。
布団をこまめに干す事が出来ない、ダニ対策も同時に行いたいという方は布団乾燥機の利用は非常に効果的な方法と言えます。
③意外?扇風機
夏場など、湿気がこもりやすい季節に活躍する扇風機。
実は、この扇風機も湿気対策に使う事ができるアイテムです。
扇風機を利用した湿気対策法はとってもシンプル。
布団の裏側に風が当たるように干したり立てかけたりして、そこに風が当たるように扇風機をあてるだけです。
タイマー機能が付いている扇風機であれば、出かける前に風が当たるようにセットして1~2時間程度風を当てておくだけでかなりの湿気を飛ばすことが出来ます。
干せない、布団乾燥機はちょっと、という方は試してみてはいかがでしょうか?
まとめ
・布団の裏やフローリングの黒い斑点はカビ。
・すのこや除湿シートなど、湿度コントロールが出来るものを敷くと効果的。
・ふとんを干す、布団乾燥機なども効果あり。
・フローリングの結露、布団の汗。湿度が上がり易い条件が2重になっている。
・カビのコントロール=湿度のコントロール。
いかがでしたでしょうか?
フローリングに布団を敷くと、湿気がとてもこもりやすくなってしまうのでカビには注意が必要ですね。
湿度をコントロールする意外に、カビを抑制する手段はありませんのでフローリングに布団を敷いているという方は、上手に湿度を逃がしてカビの発生を抑えて快適に過ごしましょう。