春雨サラダは子供から大人まで幅広い年代の人気メニューの一つではないでしょうか?
お酢を使ったサラダであれば、さっぱりしているので食欲があまりない時でも食べられますね。
しかし、春雨サラダを作り置きした翌日にはパサパサと春雨が固くなって食べられないという話を良く耳にします。
春雨サラダを時間が経っても固くなりパサパサしないようにする方法や固くなった春雨サラダを柔らかくする方法などをご紹介します。
目次
春雨サラダは時間が経つとなぜ固くなるのか?
先ず、なぜ春雨サラダは時間が経つと固くなるのでしょうか。
考えられる原因はこちらです。
①乾燥によるもの
冷蔵庫の中は低温で湿度も低いです。
その為、冷蔵庫の中の食材は水分が蒸発してすぐにカピカピに乾燥してしまいます。
春雨サラダを作って冷蔵庫に保存する際は、必ず密閉するようにしてください。ラップしたつもりでも、少しでも隙間があり密閉されていないと乾燥してしまいます。
②でんぷんが冷えて固くなったもの
春雨はでんぷんからできていますが、でんぷんは温度が下がると、ベーター化と言って固くなってしまう性質があります。
春雨サラダを冷蔵庫に保存して翌日食べようと思った時にパサパサと固くなっているのはこの為だと考えられます。
春雨サラダがパサパサならない防止方法
さて、早速ここからは春雨サラダが時間が経ってもパサパサしたり固くなったりしない予防法をご紹介します。
①緑豆春雨を選ぶ
あまり知られていませんが、春雨と言っても2種類あります。
それが、緑豆春雨と国産の春雨です。
春雨サラダを作る際は、この緑豆春雨を使う方が翌日になっても固くなりにくいのでおすすめです一方、国産の春雨でお馴染みなのが「マロニー」ですが、熱に弱く煮崩れしやすいです。
ただ、火の通りが良いため、味の染みこみが早いですが、春雨サラダにして翌日に食べようと思うと、ベッタリとして春雨同士がくっつき固まりやすいのでおすすめしません。
春雨サラダの作り置きをするのであれば、緑豆春雨を選んだ方が翌日になっても固まりにくいです。
②春雨は適当な長さに切っておく
春雨を長いまま戻して使うと、どうしてもくっついて固まりやすくなります。
春雨サラダを作るなら、あらかじめ春雨をキッチンばさみなどで適当な長さに切ってから戻しましょう。
切るのが面倒だと感じる方は、すぐに使えるようにあらかじめ短めにカットされてある春雨が売られていますので、こちらを利用されるのも手です。
春雨が短いか長いか一つでもだいぶ違いますよ。
③春雨を戻したらしっかりと水洗いする
春雨の下ごしらえ、皆さんはどのようにされていますか?
まず、一番大事なのは必ずパッケージ通りに春雨を戻すということです。また、戻したら水洗いして水をしっかり切ってください。
お惣菜屋さんの春雨サラダは翌日になっても柔らかいままですが、お惣菜屋さんでは一度春雨をお湯で戻したら急速に冷やしてから水気を切るそうです。
水気をしっかり切らないと、早く傷んでしまいますので、作り置きの際には水切りはしっかりとしてください。
④調理の際、油を使う
春雨を戻す際、お湯に少量の油を入れたり、調味料に油を入れたりしましょう。
マヨネーズで和えたり、中華風春雨サラダなどごま油を使ったレシピもおすすめです。
春雨が固まる原因の一つに「乾燥」が考えられますが、この乾燥を防ぐ為にはやはり春雨の表面を油でコーティングして、水分を逃がさないようにすると良いのです。
私達もお肌にたっぷりの化粧水で水分を入れた後は必ず乳液などの油で肌表面をコーティングし、水分の蒸発を防ぎますよね。
このお肌のお手入れの原理と同じですね。
⑤野菜をたっぷり入れる
野菜からは水分がでますよね。
これを利用して、沢山野菜を入れましょう。
野菜から出た水分を春雨が吸って固くなりにくくなりますよ。
固くなった春雨を柔らかくする方法
ここまでは春雨サラダが固くならない予防法をご紹介しましたが、次は、実際に固くなってしまった春雨サラダを柔らかくする方法をご紹介します。
固くなってしまった春雨サラダを柔らかくする場合、軽く温めると柔らかくなりやすいです。
例えば・・・
❶ レンジなどで軽く温める
❷ お水を足してフライパンなどで過熱しながら再調理する
1、のようにレンジで軽く温める事により少し柔らかくなります。
春雨の主成分であるでん粉は水分と一緒に加熱することで、糊状になります。これをアルファー化と言い、炊き立てのご飯の状態ですね。
逆に、先にも少しご紹介したベータ化とは老化でん粉とも言い、冷やすと固くなる性質のことです。
冷蔵庫に保存したご飯が固く感じるのはこの為です。つまり、ベータ化したでん粉がアルファー化する性質を利用して一度固くなった春雨サラダを柔らかくするのです。
2、は固くパサパサした春雨サラダに水分を加えもう一度加熱するという方法です。
この場合、柔らかくなりますが、味も薄まるかもしれませんので、調味料を足しつつ調理してみてください。
固くなった春雨サラダは別の料理に変身させよう!
サラダとして食べるにはどうしても柔らかくならない場合、あるいは、食べるのが飽きてしまった場合は他の料理に変身させてみませんか?
食材を捨ててしまうというムダもなく、簡単に美味しい別の料理に変身させることができますよ。時短にもなり、おすすめです。
それでは早速、春雨サラダを利用したおすすめメニューのご紹介です。
①春巻き
春巻きを具から作るとなったら結構面倒ですよね。
だけど、残った春雨サラダを利用したら後は豚肉などの具材をちょっと加えて包むだけ!とっても簡単なのに、手の込んだ(ように見える)料理が時短で出来上がりです。
黙っていれば誰も残った春雨サラダを利用しただなんて思いもしないでしょう。
参考URL:https://cookpad.com/recipe/3102505
②チャプチェ
春巻き同様、チャプチェもちょっと具材を加えるだけであっという間にできてしまいます。
春雨サラダという副菜からあっという間にご飯がもりもり進む主菜へと変身です。
参考URL:https://cookpad.com/recipe/1824938
③酸辣湯風スープ
お酢を使っている春雨サラダであれば、ちょっとお水を入れて調味料を加えるとすぐにできてしまいますね。
ちょっと汁物が欲しいだなんて思った時にすぐにできて美味しいのでおすすめです。
参考URL:https://recipe.rakuten.co.jp/recipe/1190007144/
④麻婆春雨
やはりこれもあっという間にできてしまいます。
固くなった春雨も再度たっぷりの水分と加熱することで柔らかくなり、子供にも大好評間違いなしです!
参考URL:http://www.recipe-blog.jp/profile/134790/blog/14583040
まとめ
・春雨サラダが翌日固くなってしまう原因は乾燥によるものと、春雨サラダの成分であるでん粉が冷蔵庫で冷やされたことにより固くなってしまった為だと考えられる。
・春雨には緑豆春雨と国産の春雨があるが、春雨サラダを作り置きしたい場合には緑豆春雨を使った方が固くなりにくい。
・調理する前に春雨は抵当な大きさにあらかじめ切っておくとくっつきにくい。
・春雨を戻したらしっかりと水洗いして水切りしてから使う。
・調理の際、油を入れたお湯で春雨を戻す、あるいは調味料で油を使うなど、春雨の表面を油でコーティングすることで乾燥を防ぐ事ができる。
・春雨サラダに野菜をたっぷり入れると、野菜から出た水分を春雨が吸収し、時間が経っても固くなりにくくなる。
・一度固くなってしまった春雨サラダはレンジやフライパンなどで再度加熱すると柔らかくなりやすい。これは、でん粉のアルファ化とベータ化の原理を利用した方法。
・固くなってしまった春雨サラダは春巻きやチャプチェなどの別の料理にリメイクして食べる事もおすすめ。
春雨サラダはその成分上、どうしても時間が経つと固くなってしまいがちです。
しかし、工夫によっては固くなるのをあらかじめ防ぐことができるようです。また、固くなってしまった春雨サラダは軽く加熱すると柔らかくなりやすいです。
ちなみに、我が家は中華風の春雨サラダをよく作るのですが、ごま油をしっかりと入れている為、時間が経ってもあまり固さを感じたことはありません。
皆さんも是非今回ご紹介した方法を参考になさってください。