【潮干狩りのわかめは食べれる?】海岸で拾ったワカメ(海藻)の見分け方&食べ方!

 

毎年春になると我が家は家族で潮干狩りを楽しみます。

 

潮干狩りは時間を忘れて子供も大人もこぞってアサリ採りに夢中になりますよね。

 

たまにハマグリを拾ったらラッキー!テンションが上がります。

 

しかし、そんなアサリやハマグリに夢中になっている私達のすぐ側に、多くの海藻も打ち上げられていることに気が付いていますか?

 

今回はアサリやハマグリではなく、この打ち上げられた海藻に焦点を当ててみたいと思います。

 

まず、この潮干狩りの時期に打ち上げられているわかめは食べられるのか?

 

そして、海岸で拾った海藻がわかめかどうかの見分け方や美味しい食べ方についてご紹介したいと思います。

 

目次

この海藻はワカメ??ワカメの見分け方

 

 

私は海に打ち上げられている海藻はほぼ全てわかめだと思っていました。

 

しかし、もちろんこの私の認識は間違いで、海藻=わかめだけではありません。

 

では、浜に打ち上げられている海藻がわかめかどうかどのようにして見分ければ良いか、いくつか見分けるポイントをご紹介します。

 

①色で判断する

わかめの色と言えば、何と言っても綺麗な緑色というイメージですが、生のわかめは黒に近い「褐色」です。

 

熱湯につけて初めてイメージ通りの緑色になります。

 

そこで、浜辺に打ち上げられている海藻がわかめかどうか確認する最も簡単な方法は、水筒などに入れたお湯をその海藻に掛けてみて、色が変わるかどうかチェックしましょう。

 

褐色から緑色になったら、わかめで間違いないでしょう。

 

この色の変化については、熱に強い緑色の色素が前面に出てくるからというのが原因のようです。

 

是非、海に行かれる際はお湯を持って行かれる事をおすすめします。

 

②形で判断する

 

 

 

次に、わかめかどうか確認する方法は「形」を見る事です。

 

スーパーなどで売られているわかめしか見たことがない人にとって、形で判断しろと言われても難しいかもしれませんが、わかめには真ん中に茎があります。

 

そして、根本には固めのヒダが沢山集まった部分があります。

 

これはわかめの精殖器にあたる物で、ここから数億個の胞子を放出するのだとか・・・。さて、実はこのわかめの精殖器こそが「めかぶ」なんです。

 

最高のご飯のお供である「めかぶ」はわかめの根元部分だったのですね。

 

このめかぶが付いているか付いていないかによってもわかめであるか見分けるポイントとなります。

 

③かじめとの見分け方

海辺によく打ち上げられている海藻の一つに「カジメ」があります。

 

わかめと思って拾ってきたら実はかじめだったというケースはとても多いようです。

 

かじめはハタキのような形をしていており、わかめより厚いため固く、表面がブツブツとしているのが特徴です。

 

また、かじめにはわかめのように真ん中に茎はなく、また根元部分には沢山ヒダが集まっためかぶも付いていません。

 

このようにわかめであるかどうかは色や形で見分けてみてください。

 

海岸で拾ったワカメは食べられるのか?

 

 

海岸に落ちている海藻がわかめだと分かったら、次はこのわかめは拾って食べられるのかが気になる所ですよね。

 

答えは「食べられる」です。

 

海藻には基本的に毒がある物はあまりありません。

 

しかし、食べる際に気を付けなくてはいけない事もありますので十分気を付けてください。

 

打ち上げられて時間が経っているわかめは注意

 

 

潮干狩りの時期(3月~5月頃)に打ち上げられたわかめは柔らかく美味しいようです。

 

ただし、浜辺に打ち上げられて何日も経っているようなわかめは腐っている可能性が高く、NGです。

 

夏の海水浴の時期などに浜辺で拾ってきたわかめを食べるのも既に腐っている可能性が高いのでおすすめしません。

 

やはり拾ったわかめは3月から5月頃の潮干狩りの時期の物が一番やわらかく美味しくいただけます。

 

海岸で拾ったワカメの保存方法

 

 

潮干狩りの時期には沢山のワカメが打ち上げられます。

 

そこで、あさりやはまぐりと同じ位に沢山のワカメを拾って持ち帰っても、塩蔵ではない生ワカメは冷蔵庫に入れても2、3日ほどで粘りがでて食べられなくなってしまいます。

 

そこで、すぐに食べきる事が出来ない場合の最適な保存方法は以下の通りです。

 

①茹でて冷凍保存する

すぐに食べられそうにない場合は茹でて冷凍する方法が最も簡単なやり方です。

 

これにより、2~3ヶ月の冷凍保存か可能です。

冷凍保存のやり方

1、生ワカメは沸騰したお湯で完全に色が緑色に変わるまでしっかり茹でる。

2、1を冷水で冷ます。

3、2の水をよく切ったら、フリーザーパックなどに小分けにして入れ、冷凍保存する。

 

②塩漬けにする

生ワカメも塩漬ワカメにすると冷蔵保存で約2、3ヶ月、冷凍保存で約1年も持ちますよ。

塩漬けのやり方

1、良く洗った生ワカメは茹でて冷水で冷ましてからしっかり水気を切る。

2、ワカメの3/4の量の塩を入れて良く混ぜる。

3、2はしばらくすると水分が出てくるので、水気を良く切って更に、塩を加え混ぜる。

4、保存容器やフリーザーパックなどに小分けにして冷蔵保存や冷凍保存すると良い。

 

 

③乾燥させる

常温保存で手軽に使えるのが乾燥ワカメの特徴ですね。

 

大量のワカメが手に入ったら是非、自家製乾燥ワカメを作ってみましょう。

乾燥のさせ方

1、生ワカメは良く洗って砂や汚れを取る。

2、1を色が変わるまで茹でてしっかり水気を切る。

3、洗濯物を干すように、風通しの良い場所に2を干して乾かす。

4、パリパリになったら完成。食べ方は市販の乾燥ワカメと同じ。

 

海岸で拾ったワカメの食べ方

 

 

さぁ、早速拾ってきたワカメを食べましょう!

 

お味噌汁や酢の物も良いですが、それ以外にもワカメの美味しいレシピは沢山あります。

 

沢山のレシピの中でもほんの一部ですが、美味しくおすすめの食べ方をご紹介します。

 

①ワカメの辛子酢味噌和え

シンプルですが、ワカメの食感を楽しめる一品です。

【用意する物】

生ワカメ、辛子酢味噌

汚れ

作り方

1、茹でて氷水にサッとくぐらせたワカメの水を切る。

2、1に辛子酢味噌を和える。

 

②ワカメのスープ

焼肉やビビンパなどのお肉料理にも相性抜群のスープです。

 

ワカメの茎部分などちょっと硬めの部分を使うと食感も楽しめます。

【用意する物】

ワカメ、ねぎ約10cm、にんにく1片、すりごま適量、ウェイパー大さじ1強、しょうゆ大さじ1、塩、こしょう、酒、ごま油適量

汚れ

作り方

1、生ワカメを食べやすい大きさに切る。

2、鍋にごま油を入れて熱し、すりおろしたにんにくと、ワカメをいれて炒める。

3、2にしお、こしょう、しょうゆで味付けする。

4、次に、酒、水をいれて沸騰したらウェイパーを入れ、塩、しょうゆで味を調える。

4、ねぎ、すりゴマを入れたら完成。

 

③ワカメの玉子とじ

あっという間に完成する一品です。生ワカメの磯の香りをふわふわの玉子でとじた香り豊かなスピードおかずです。

【用意する物】

ワカメ70g、玉子2個、白だし小さじ1、砂糖小さじ1、水小さじ1、サラダ油適量

汚れ

作り方

1、茹でたワカメを切る。

2、ボールに玉子を割り入れたら、白だし、砂糖、水を加えてよく混ぜる。

3、2に切ったワカメを入れて混ぜる。

4、油を敷いて熱したフライパンに3を流し入れ、すぐにかき混ぜながらまとめたら出来上がり。

 

④生ワカメの煮物

生ワカメさえあれば、あとはどこの家庭にもあるであろう調味料のみで完成!

一見地味ですが、これさえあれば白いご飯がどんどんすすむ一品です。

【用意する物】

生ワカメ100g、水カップ1、砂糖、大さじ1,5杯、醤油大さじ1.5杯、酒大さじ3

汚れ

作り方

1、ワカメを洗ったら食べやすい大きさに切る。

2、お鍋に出し汁を沸かし、1を入れて再び湧いたら弱火で7~8分煮る。煮たら一旦火を止め、冷めるまでしばらくそのまま放置すれば完成。

 

まとめ

・海岸に打ち上げられている海藻でも、色(褐色からお湯を掛けると緑色に変化する)、形(茎やめかぶが付いているか)によってワカメであるか判断できる。

・潮干狩りの時期はワカメの旬の時期でもあり、打ち上げられて間もない物であれば基本的に食べられる。

・生ワカメは冷蔵でも2~3日しか持たない為、冷凍や塩漬け、乾燥させるなどして長期保存するのが良い。

・生ワカメの食べ方は味噌汁や酢の物以外にも沢山あるが、中でも、茹でてそのまま辛子酢味噌で食べたり、スープにしたり、またおかずとして玉子でとじたり、煮物にする食べ方がおすすめ。

ワカメは意外にも私達が不足しがちな栄養素であるカルシウムやミネラル、ヨウ素などの大事な栄養素を持つスーパーフードです。

そんなスーパーフードが潮干狩りのついでに拾えるなんてかなりお得ですよね!今回ご紹介した記事を参考に、これまで見過ごしてきた海藻をお得に、賢く美味しく食べちゃいましょう!