お米の一粒一粒が立った真っ白に輝く炊き立てごはんは、思わず「わぁ~」と歓声を上げてしまう程ですね。
しかし、そんな理想的なご飯ってなかなか自分では炊けないものです。特に、炊き立てのご飯にも関わらず、黄ばんでしまうという悩みは意外と多いようです。
では、どうして炊き立てのご飯が黄ばんでしまうのでしょうか?
今回は、炊きたてのご飯が黄ばむ原因や黄ばまない為の方法などについてご紹介します。
目次
炊き立てのご飯が黄ばむ原因
炊き立てのご飯なのになぜご飯が黄ばむのでしょうか?
早速、考えられる要因から順番にみていきましょう。
①古いお米
炊き立てのご飯が黄ばんでしまう原因の一つにそもそも炊いたご飯が古いお米だったという事が考えれます。
古米は新米に比べて水分が不足している事が多く、結果、炊き上がりがパサパサとして黄ばんでしまう事があるからです。
最近はスーパーで売られているお米でもいつ収穫されたお米かきちんと表示されていますね。この表示を見て、なるべく新しいお米を使うと黄ばみは改善するかもしれません。
とはいえ、「新米」という表記があるにも関わらず、安いお米だと稀に古米が混ざっている場合があります。そうなると、素人にはもう一見しただけではわかりませんよね。
値段に騙されず、一度食べて自分が美味しいと思った物、また信頼できる所での購入をおすすめします。
②精米不足
お米は実は食べる直前に精米して炊き上げた方が美味しくいただけます。ということで、こだわる方は家庭精米機を使って毎回精米していらっしゃる方も多いと思います。
しかし、せっかくこだわって直前に精米しても、精米不足である場合は炊き上がりが黄ばんでしまうことがあります。これは、お米の糠が残っているからです。
特に、食べても問題がある物ではありませんが、どうしても味が落ちてしまいます。ふっくらツヤツヤのご飯が食べたい方は、精米機を「純白米」や「上白米」などの設定にして精米するようにしましょう。
③炊飯器
炊飯器の内釜の平均寿命は約3~4年と意外と短いのをご存知ですか?
もちろん、メーカーや種類、使い方によって多少の違いはありますが、間違った使い方で寿命を縮めてしまっている可能性もあります。
炊飯器が古い場合、いくら良いお米を使っても炊き上がりが黄ばんでしまう事があります。また、内釜についた汚れをきちんと落とさないこともご飯の質の低下や黄ばみの原因と考えられているので注意してください。
④お米の腐敗!?
その炊き上がりのご飯の黄ばみ、もしかしたら腐敗が原因かもしれません。
お米を研いでから炊くまで長時間そのまま放置していた場合、水が腐敗してしまい炊き上がりが黄ばんでしまうことがあります。
洗米してから水に浸しておく理想の時間は季節を問わず約60分です。
しかし、12時間以上のそのまま水に浸してしまった場合、暑い時期だと腐敗してしまうことがあります。また、水道水ではなく、ミネラルウォーターなどでご飯を炊く場合も水自体が腐敗しやすいので注意してください。
⑤洗米が不十分
洗米が不十分であった場合、糠が残ってしまっている事があり、これが黄ばみの原因になることもあります。
かと言って、時間をかけてゆっくり洗米していても、逆にお米がとぎ汁を吸ってしまうので、糠臭さや黄ばみの原因になります。
無洗米であっても、1~2回洗米した方が美味しくいただけます。
炊き立てのご飯を黄ばませない為の対策
ご飯を真っ白ツヤツヤに炊く為には、まず先にご紹介した原因を参考にし、以下の事を守ってください。
ご飯の黄ばみ対策
✔ きちんと精米された新しいお米を使う
✔ 炊飯器の内釜はいつも綺麗に洗って使う
✔ 正しい方法で1分以内に洗米!素早くしっかり糠を取って!
✔ お米を水に浸すのは約60分。浸し過ぎない事
この基本の4つを守るだけでも、ご飯の黄ばみはだいぶ改善されるはずです。
知っておきたい!美味しいご飯の炊き方
ご飯の炊き方って簡単なようで実はとても難しいと思います。実際に、炊き上がりが安定しないというお悩みをお持ちの方も多いのではないでしょうか?
そこで、基本中の基本である、美味しくご飯を炊く為の正しいご飯の炊き方をご紹介したいと思います。
①洗米の仕方
以下の手順を参考にしてください。
洗米の仕方
1、お米は摺り切りなどを使って正確に軽量しましょう。
2、1回目は米を手早く水ですすぎ洗いするだけですぐに水を捨てましょう。
3、2回目3回目は米をとぎ洗いし、水を捨てましょう。
優しく丁寧にを心掛けて!(※この時、決して力を入れ過ぎない事!お米が割れて食感が悪くなる原因になります。)
4、4回目は水を入れて軽くすすぎ洗いしたら、すぐに水を捨てましょう。
このように洗米は4回程度でOK。
※1~4までの時間は1分程が目安です。あまり時間をかけてしまうと、米が研ぎ汁を吸って美味しく炊き上がりません。
②水加減
必ず、平らな場所で炊飯器の内釜の目盛に正確に合わせて水を入れてください。この時、目線を内釜の目盛に合わせるように低くすると水加減が一定になります。
そして、そのまま約60分程度水に浸します。
③炊飯器のスイッチオン
炊飯器のスイッチを入れる前に必ず、お米を平らにならしてください。これにより、炊きムラを防ぐことができます。
④ほぐす
炊飯と蒸らしが終わったら15分以内にほぐしましょう。
ほぐすことにより、炊きあがったご飯の余分な水分をとばし、ツヤツヤのふっくらご飯ができあがります。
ほぐし方も重要で、釜の周りからごはんをはがすようにしゃもじを1周させたら、十文字を切るように4等分します。
そして、釜底から空気を入れるようにほぐしていきます。混ぜすぎるとお米が潰れてしまい、べちゃべちゃとふっくらした炊き上がりになりません。
⑤炭を使った裏ワザ!?
次はちょっとした裏ワザ!?をご紹介します。
まず、備長炭を用意してください。お米5合に対して、大体100g位で大丈夫です。(あまり安い物はおすすめできません)
ご飯用に売られている備長炭を使うと良いでしょう。
備長炭を炊飯器に入れてご飯を炊くだけで、炭が糠の臭みや、水道のカルキ臭などを吸ってくれます。
また、備長炭に含まれていたミネラル分が米に染みこむことで、美味しいご飯が炊きあがります。炊飯器内が100度以上になると炭から遠赤外線が放射され、これにより更に美味しいご飯を作ってくれるのです。
使用後は備長炭を綺麗に洗って乾燥させたり、煮沸消毒することで繰り返し使えるのでとてもエコで便利な物です。
ご飯の保存は冷凍が最適!
最近の炊飯器は長時間保温していてもご飯が黄ばんだり、固くなったりしない物も沢山出てきています。
しかし、基本、ご飯は炊いたら大体2時間位で食べきってしまうのが理想だと言われています。だけど、なかなかすぐに食べきるのは難しいですね。
そこで、残ってしまったご飯は粗熱を取ってから、ラップやフリーザーパックなどに平らにして冷凍庫で冷凍しちゃいましょう。
常温で放置すると腐敗が進みます。そして、炊飯器で保温したままだと、黄ばみやにおいが出てしまい、美味しくなくなってしまいます。
また、冷蔵庫で保存するのもあまりおすすめではありません。ご飯に含まれるでんぷんが老化し、黄ばんでしまったり固くなったりしてしまうからです。
ということで、実は、ご飯の保存には冷凍するのが一番です。
まとめ
炊き立てのご飯が黄ばむ原因を以下にまとめてみました。
・炊飯器、もしくはお米自体が古い可能性がある。
・精米が不十分。
・洗米が不十分で糠が残っている。
・水に浸す時間が長すぎて腐敗した。
このように、炊き立てにも関わらずご飯が黄ばんでしまう原因は色々考えられます。
まず、ご飯の黄ばみで悩んでいらっしゃる方は上記の一つ一つを確認して炊いてみください。また、基本中の基本である洗米の仕方や炊き方をもう一度見直すことで、だいぶご飯の黄ばみは改善されることと思います。
次に炊飯器を開けた時は「わ~」と喜びの声が自然と出てきたら嬉しいですね。