お米にいつの間にか虫が湧いていたという、経験がある方は少なくないと思います。
虫が湧いても食べられますが、心情的には食べる気がしません。
お米に湧く虫はどんな特徴があるのでしょうか?きちんとしているつもりなのに虫が湧くのは何故でしょうか?
今回は、お米にわく虫の特徴・虫が湧かないためんの虫除け対策法などご紹介します。
目次
お米にわく虫って何?
(コクゾウムシ)
主に「コクゾウムシ」・「ノシメマダラメイガ」です。
「コクゾウムシ」は、茶色や黒のお米の粒と同じ位の大きさの虫です。寒さに弱く、15℃以上ないと発育しません。
一方「ノシメマダラメイガ」は、蛾の一種で夏の湿気が多い時に発生することが多いです。
お米を買ってきて、しばらく袋のまま置いていると袋を破って侵入してしまいます。
また、お米だけでなく、糠やチョコレート・インスタントラーメンなどの油脂分の多い保存食品にも発生します。
共に約25~35℃の気温で繫殖し、夏場には約30~40日で卵から成虫になります。
買ってきたお米に入っていることもある!
お米は生産の段階でも虫が付きます。
精米の段階で虫は取り除かれますが、店頭に出るまでの保管状況によっては虫が湧いてしまうこともまれにあります。
虫がつくということは、それだけ農薬を使っていないお米ともいえますね。
白いお米に黒い虫とは、想像しただけで気持ちがいい物ではありません。
お米の虫よけ対策
米びつの中に入れて虫を寄せ付けない方法です。
殺虫効果はありませんので、虫が湧いてからでは効果がありません。
虫がつく前に対処しましょう。
①唐辛子(鷹の爪)
5~6本お米の上に入れます。
そのまま入れても大丈夫ですが、100均で販売されている出汁取りパックや茶封筒などに入れて使うとよいでしょう。
目安として、夏場で4ヶ月位・冬場で6ヶ月位を目安に取り換えることをおススメします。
②にんにく
ニンニクの臭いにおいを虫が嫌います。
皮がついたままお米の上に置きます。
しぼんで来たりしたら取り換えの目安。カビが生えやすいのでこまめにチェックしましょう。
お米に匂いがつきやすいので、出汁パックに入れて米びつの蓋に着けるのもおススメです。
③わさび
わさびに含まれる辛み成分を虫が嫌います。
わさびもお米に匂いがつきやすいので出汁パックにいれて、米びつの蓋の方に着けることをおススメします。
④竹炭
お米5㎏に対して、煮沸消毒しよく乾燥させた竹炭5~6片(約100g)を入れます。
1ヶ月に1度水洗いして乾燥させれば、3~6ヶ月使用できます。
⑤100均の虫よけシート
持続性が弱いので、あまりおススメはできません。
⑥市販の米用防虫剤
コストはかかりますが、効果はあるようです。
虫を湧かせない日頃のお手入れの仕方
虫を湧かせない為には、日頃からの米びつのお手入れも大事になってきます。
米びつのお手入れの仕方や保管場所等をご紹介します。
①米びつは毎回きれいに洗う
お米は、継ぎ足さず毎回米びつを空にしてきれいによく洗ってからお米を入れるようにします。
この時、蓋も一緒に洗います。蓋の溝なども注意して洗いましょう。そして、よく乾かしてからお米を入れます。
米びつを清潔に保つ事で、虫が湧きにくくなります。
お米の保管方法・保管場所
お米の入っている袋には小さな穴があいていますので、袋のまま保管することは避けましょう。
空気抜けの穴から湿気がはいり、虫が湧く原因にもなります。
①米びつは、密封容器を使用する
気密性のあるものを選びます。
単にかぶせるだけの蓋だと隙間から虫が入りやすくなります。
②米びつの保管場所
虫は、高温多湿を好みます。保管場所は、風通しの良い涼しい場所に保管します。
③冷蔵庫で保管する
ペットボトルを使うのがおすすめです。
ペットボトルだと蓋もあり、気密性が保たれやすくなります。また、2ℓのペットボトルで約1升(1.8㎏)のお米が入ります。
その他、タッパーやジッパー付保存袋に入れ冷蔵庫で保存するのも良いでしょう。
また、冷蔵庫の中でも野菜室に置くようにしましょう。
冷蔵庫で保管をすると、防虫対策をしなくて済むのも利点です。
もし、虫が湧いてしまったら、どうしたらいいのでしょうか?わいたお米は、食べられるのかも心配です。どう対処したらいいのかご紹介します。
虫が湧いたお米はどうしたらいい?
虫が湧いたお米でも食べることは出来ます。
新聞紙の上などにお米を並べ外の明るいところにおきます。
直射日光が当たるとお米の水分がとんでしまうので注意しましょう。
お米につく虫は、光を嫌い暗いほうに逃げ出しますので、その虫をつまんでよけます。
食べたくないと思われる方もいると思いますが、その場合は袋を2重にして捨てる等、台所に虫が残らないようにしましょう。
この時、米びつに虫の卵があるかもしれませんのできちんと洗ってから米びつを使用しましょう。
虫がわいたお米を研ぐときの注意点
最初に水を入れる時はゆっくりといれます。
虫に食べられたお米や卵を産んだお米、白い虫の幼虫がしばらく置いておくと浮きますので、それらを取り除いてよく洗ってから炊きます。
また、1匹でも幼虫がいれば残っているお米の中にもいる可能性がありますので、注意して研ぎましょう。
まとめ
お米は美味しく食べるためには、しっかり保管に気を付ける事が大切です。
最近は、夏場は高温になるので、冷蔵庫に入れられるスペースがあるなら入れることをおススメします。
一度に大量に買わず夏場は、2~3週間程度で食べきる量を買うようにしましょう。
また、冷蔵庫にスペースがない場合は保管容器(米びつ)を清潔に保ち、お米に匂いの付きにくい唐辛子や竹炭をいれて、虫が発生しないようにしましょう。