【お百度参りのやり方&効果】正しい作法を徹底解説!!恋愛・受験など願い事を叶えよう!

 

お百度参りをしたことがあるという人はそこまで多くはないと思いますが、中には経験があるという人もいると思います。

 

学生の頃、母が合格祈願にしてくれたという人や、病気を患った人のために祈願したことがあるという人も中にはいるかと思います。

 

今回はそんなお百度参りの起源からやり方・効果、そして有名な神社まで一気にご紹介します。

 

目次

お百度参りの本当の意味

 

 

お百度参りとは、元々人間の努力ではどうしようもない願い事を1日ではなく100日間通してお参りをし、祈願する民間信仰として広まりました。

 

お参りの回数を重ねることで神様や仏様に顔を覚えてもらい、信仰の深さや願いの切実さを伝え御加護を得られるように、という意味が込められています。

 

しかし、本来の意味は回数を重ねることではなく、別の意味があると言われています。

 

まず、お参りを繰り返し行うことにより、心身の邪気が取れ洗練されます。

 

お参りをするたびに祈りを一心に願うことで雑念がなくなっていき、精神が統一されていきます。

 

お参りを繰り返すことで今まで気づかなかったことに気付くこともできます。

 

その為、お百度参りには一種の修行としての意味も込められています。また、お百度参りで有名な神社にはお百度参りの石があることもあります。

 

この石から本殿まで100往復することでよしとする、ということです。

 

お百度参りの昔と今

 

 

お百度参りの歴史は古く、言い伝えによれば、起源は平安時代末期に民間で広まったこととされています。

 

元々は、願いを聞き届けてもらうために、100日間同じ社寺や神社などに参拝するというものでしたが、現在では1つの場所で参道から本殿までを100回お参りするというものに変化しています。

 

しかし、信仰方法が変わった現在も切実な願いを聞き届けてもらいたいという気持ちは変わらず、民間信仰として残り続けています。

 

お百度参りは氏神様が祀られている神社で!

 

 

お百度参りを行うには、一般的には氏神様が祀られている神社で行うのがいいとされています。

 

氏神様とは、同じ地域に住む人々が共通で祀る神様のことで、住んでいる土地をお守りする鎮守神と同じであるとされています。

 

現在では、近所で1番大きな神社が氏神様に当たることが多いと言われています。地域ではお宮参りや七五三の時に混み合う神社も多く存在します。

 

お百度参りと恋愛・呪いは相性が悪い

 

 

お百度参りでは、恋愛に関する願いは叶いにくいと言われています。

 

これは、他人の気持ちを考えずに自我のみを優先したり、相手の気持ちを汲み取らず自分の私欲だけを考えて祈っているため、雑念として逆効果になってしまうからだと言われています。

 

お百度参りで祈りを叶えるためには、雑念を捨て、無心でお参りを繰り返すことが大切なのです。

 

また、聞き届けられなかったとしても恨みの念(呪い)を持つことはよくないとされています。

 

恨みなどの悪い念は、後に自分に降りかかってくると言われています。

 

お百度参りの正しいやり方

 

 

ここでは正しいお百度参りのやりかとをご説明します。

お百度参りのやり方

1.鳥居の前に立ち、敬礼をします。

 

2.手水舎で身を清めます。

 

3.お百度紐などがある神社の場合は、お参りの準備をしましょう。

 

4.お賽銭を入れ、御鈴を鳴らし二礼二拍手一礼をします。その後二拍手したのち、自分の名前、住所と祈りを唱えます。

 

5.お百度石のある神社の場合、お百度石を周った後本殿へ戻り、再びお参りをします。この時は1度目とは違い、二礼二拍手一礼のみを行います。これを100日繰り返します。

 

6.最終日はまっすぐ本殿へ向かい、御鈴を鳴らし、お賽銭を入れ二礼二拍手一礼すれば終わりです。

 

お百度参りをするときの注意点

 

 

お百度参りは人に見られないように参拝しなければならない、という人もいますが、実際にそういった決まりはありません。

 

しかし、祈願成就をかなえるには、お百度参りの間は祈願成就のため、誰とも話をすることは許されていないと言われています。

 

また、白装束と裸足で行わなければならないとも言われていますが、現代は白装束を手に入れるのも着ることも難しいため、清潔な服で行えばよいとされています。

 

裸足で行うということに関しては、神社内は石も多く足場が悪いため、おすすめしていません。

 

願いが叶ったら『御礼参り』を忘れずに

 

 

お礼参りは、願いが叶った際、神社に報告や御礼の念を込めお参りをすることを指します。

 

お礼の気持ち共にしてお賽銭を奉納し、鈴を鳴らしてから二礼二拍手一礼をします。

 

お礼参りのタイミングは、祈りが叶ったのちできる限りすぐに行くのがよいとされていますが、平癒祈願の場合、完全に治癒したのち参拝するといいでしょう。

 

お百度参りで有名な神社

①石切劔箭神社

でんぼの神さんという愛称で知られる腫れ物を治してくれる神様がいるということで有名な石切劔箭神社も、お百度参りをする神社として広く知られています。

 

腫れ物を治してくれる、ということから、がん患者やその家族が全国から訪れてきます。

 

また、病気平癒、商売繁盛、良縁拝受、学業成就など、多方面にわたる利益があり、受験シーズンには受験生やその家族もよく見られます。

 

とても人気の高い神社のため、参拝者は年間を通して約100万人にものぼるそうです。

 

②成田山深川不動産

門前仲町にある成田山深川不動産は、関東でお百度参りができる神社として知られています。

 

稲荷社の隣にお百度参りの不動明王と石碑を祀っているので、本堂と不動尊を往復することでお百度参りをすることができます。

 

境内のお札場では、往復した回数を数える道具も貸し出しています。

 

ここでは厄除、交通安全、商売繁盛、安産、子育安全など、様々な利益があるとされています。

 

③亀ヶ池八幡宮

神奈川県相模原市に位置する亀ヶ池八幡宮には御神木の下にお百度詣石があり、かつてお百度参りが盛んだった頃、参拝者がこの石を用いて神社と往復することでお百度参りをしていたと言われています。

 

この御神木は夫婦銀杏という名で知られ、縁結びや子宝、子授けなどの御利益があります。

 

そのため現在でも、女性を中心に多大な人気を誇っています。

 

まとめ

・お百度参りとは、100回参拝することで祈願成就しようという民間信仰である

 

・雑念を持たずに無心で祈ることで祈願成就すると言われている

 

・神社によって利益が違うため、祈願する内容に適した神社に参拝すると良いとされる