最近は韓国料理が日本人ウケして、街のあらゆるところに韓国料理を楽しめるお店が増えています。
また、本場韓国のキムチを販売しているお店もあるほど、私たち日本人にとってすっかりおなじみの食べ物となり、多くの方がキムチをたくさん食べるようになっています。
そんなキムチですが、賞味期限がどれくらいあるかご存知ですか?
多くのご家庭では常にキムチが冷蔵庫の中にストックされていることもあると思います。その際、気付いた時にキムチが賞味期限切れになっていた!?なんて経験はありませんか?
ここでは、賞味期限切れしたキムチでも、未開封のまま1ヵ月経過したものは食べても良いものか、実際の消費期限はいつまでなのかについて解説していきます。
目次
賞味期限が切れたキムチは食べてもいいの?
キムチは皆さんもご存知の通り、発祥地は韓国です。
白菜と塩、唐辛子、にんにくなどを使用した発酵食品で、韓国の方からするといつも食べるもの=日本ではお漬物のような存在です。最もポピュラーなものは白菜を浸けたキムチだと思います。本場韓国で食べるキムチは大根やキュウリといった野菜で浸けたキムチがたくさんあります。
キムチはいつもそのまま食べてお酒のあてにしたり、ごはんの上に乗せて食べたり、ビビンバにしたりキムチ鍋として食べるなど、あらゆるメニューを作って食べることができます。
しかし、このキムチ・・・しばらく冷蔵庫の中に保存したままの状態にすると、発酵食品であるせいか、酸味も増してきてしまいます。このようになったキムチは食べてもいいの?と思ってしまいますよね。
そこで、ここからはキムチの賞味期限や保存方法をご紹介したいと思います。
①キムチの賞味期限
日本で作るキムチは、韓国で作るものと比較しても発酵を抑えて作っているようです。そのため、実際の賞味期限は本場韓国のキムチと比較しても短いそうです。
キムチの賞味期限は未開封の場合は約1ヵ月もつと言われています。一方で開封したキムチは約2週間となります。
しかし、この賞味期限を超えて食べたために身体にとって害が生じるということはありませんが、可能な限りパッケージに記載の賞味期限内に食べてしまうようにしましょう。
②知らなった!?キムチの常温保存!?
キムチはまだ未開封の状態であった場合は常温保存のままストックしておくことができます。しかし、高温多湿となりすぎる季節についてはやはり冷蔵庫の中で保存した方が良いと言えるでしょう。
真冬の気温が低い季節であれば、ベランダなど虫が寄ってこないような場所、日向にならないような場所があれば自然の冷蔵庫のような感覚で保存することができると言えます。
③賞味期限が切れたキムチを食べるとどうなる?
キムチは賞味期限が切れたとしても食べても問題ありません。
「賞味期限」は、各メーカーがその食べ物を美味しく食べることができる期間として定めています。
しかし、この期間が過ぎたとしても多少、風味は低下していると予想されますが食べたからといってお腹を壊したり、食中毒のような症状に陥る・・・という可能性は低いと言えます。
とは言え、キムチのパッケージに表示されている保存方法を守って、賞味期限が切れたキムチを食べる際は見た目とニオイをチェックしてから口にするようにしてください。
賞味期限のないキムチがある
韓国で実際に食べられるキムチには賞味期限がないそうです。
日本人である私たちからすると、「賞味期限がないなんて信じられない」と思う方も多いと思います。
しかし、これは韓国のキムチは日本のような製造方法ではなく、白菜を塩漬けにし、翌日塩抜きを行った後、白菜に薬味をまぶしたら壺の中で4〜5日本漬けを行うとキムチが完成します。
このように、韓国のキムチは乳酸発酵を利用して発酵させるため、味や食感に変化を持たせながらいつでも美味しくいただくことができるというわけです。
「賞味期限」と「消費期限」の違い
これは皆さんがよく戸惑ってしまうことではないでしょうか?
「賞味期限」は、その食べ物をおいしく食べることができる期限を指しています。そのため、たとえ賞味期限が過ぎたとしても、それは食べられないというわけではなく、指定された方法で保存していれば、含まれる成分の品質が保たれることを認められた期限を示しています。
一方で、「消費期限」は、本来その期限を過ぎた場合は食べることを控えるべき期限を指します。指定された方法で保存した場合、腐敗や劣化、品質の変化が生じ、食べられる期限を示す年月日となることから、期限の違いをしっかりと把握しておくようにしましょう。
日本で販売されているキムチの表記は?
日本での販売表記
・発酵していないキムチの場合は「消費期限」が示されていることが多い
・発酵しているキムチの場合は「賞味期限」が示されていることが多い
このようなことから、消費期限が過ぎた発酵していないキムチを食べる時は、賞味期限が過ぎた発酵しているキムチよりも、より慎重な判断で食べるようにしてください。
食べるとNGだと判断できるキムチはどんなキムチ?
日本で製造されるキムチは未開封状態であれば1ヵ月、その品質を保つことができると言われていますが・・・
・実際に食べる時にあまりにもすっぱいと感じる場合
・見た目にカビが生えていることが明らかである場合
・キムチ本来の臭いではなく悪臭を放っている場合
このような状態のキムチだった場合は、キムチが傷んでしまっている可能性が高いため、未開封状態1ヵ月の状態であっても食べるのは控えるようにしてください。
キムチはどのように保存すると長持ちするの?
キムチを少しでも長持ちさせるにはどのような保存方法が最適であるかをここにご紹介します。
①冷蔵保存
キムチを常に美味しいと感じるように保存するには、冷蔵庫の温度が10℃を保っていることが理想であると言われています。
これは発酵食品であるがゆえ、温度管理を行う必要があります。
②タッパーやジップロックに小分け
キムチにはニンニクも含まれているため、購入したままの状態で冷蔵庫に入れて保管すると、中でにんにくの臭いが充満してしまい、他の食材にニオイうつりしてしまうことが考えられます。
そのため、キムチを保存する際は、タッパーやジップロックに小分けにして保存するようにしましょう。
③お箸は必ず別にすること
キムチを長持ちさせるには、あなたが一旦口をつけたお箸を使用してキムチを取り分けしたりすることは避けるようにしてください。これは、私たちの口の中には雑菌やばい菌が多いため、自家箸を使用することでキムチにカビが生えてしまうなど、決して良い状態であるとは言えません。
このようなことから、キムチを食べる時、新しくキムチ用にお箸を使用し、小分け皿にうつして食べるようにしましょう。
まとめ
賞味期限切れしたキムチでも、未開封のまま1ヵ月経過したものは食べても良いものか、実際の消費期限はいつまでなのか?
これらについて解説しましたが、いかがでしたか?
・発酵しているキムチは賞味期限が表記されている
・発酵していないキムチは消費期限が表記されている
つまり、キムチが発酵しているかしていないかによって、賞味期限であるか消費期限であるかの違いがあることが分かりました。
・賞味期限が切れたキムチは食べることができる
・未開封状態の場合、賞味期限が1ヵ月過ぎても食べることができる
・開封した場合、賞味期限までの2週間ほどで食べきること
キムチは私たちにも馴染みのある食べ物となっているため、賞味期限と消費期限の違いを理解して、いつも美味しくキムチを食べましょう!