【こんにゃくを食べ過ぎるとどうなる?】太る?便秘・腹痛・下痢・腹痛などの影響も?適正量も紹介

 

数年で目まぐるしく情報や生活環境が変化していく現代、今も昔も変わらないものと言えば、人間の「美」に対する執着心ではないでしょうか?

 

特にダイエットは多くの女性の永遠のテーマでもあります。そのダイエットでよく登場するのがこんにゃくですね。

 

こんにゃくは食物繊維が豊富であるのにローカロリーなので、カロリーカット目的の食事ではよく登場する食材でもあります。

 

ただし、いくらローカロリーだからと言っても食べ過ぎは良くありません。

 

今回は、こんにゃくを食べ過ぎるとどうなるか?食べ過ぎる事により人体に起こりうる影響と、適正量などをご紹介します。

 

目次

こんにゃくの栄養と効能

 

 

こんにゃくはこんにゃく芋という芋からできており、「胃のほうき」とも呼ばれています。

 

ではまず始めに、こんにゃくにはどのような栄養素があり、摂取することでどのような効果が期待できるのかという事をご紹介します。

 

①食物繊維が豊富

こんにゃくにはカロリーがないに等しい上に、糖質や脂質、ビタミンやミネラルといった他の食品に含まれている栄養素がほとんどありません。

 

しかし、「グルコマンナン」という食物繊維だけは豊富に含まれているのです。

 

こんにゃくゼリーのCMで「マンナン」という言葉を耳にしたことはありませんか?これは、グルコマンナンから来ているものです。

 

実は、このグルコマンナンを消化できる酵素は私たちの体内には存在していません。

 

その為、こんにゃくを食べると食物繊維がそのまま胃や小腸などを通っていきます。

 

その時、まるでほうきで掃くように体内の有害物質を一緒に出してくれるのです。食物繊維が豊富だということは、便秘の予防になります。

 

②コレステロール値を下げる

血中のコレステロール値が高いと、動脈硬化の危険性が高まります。

 

正常のコレステロール値にする為には、高カロリー・高脂肪の食事を控え、食物繊維を気掛けて摂るべきです。

 

こんにゃくを摂取することで、カロリーや脂肪分を大幅に抑える事ができます。

 

また、肝臓は脂肪の消化・吸収を助ける胆汁酸を合成しますが、この胆汁酸はこんにゃくに含まれる食物繊維と共に、体外に排出されてしまいます。

 

そこで、胆汁酸を補給しようと、肝臓血中コレステロールを使います。その結果、コレステロール値の異常な上昇が抑えられるのです。

 

③こんにゃくにはカルシウムが含まれている

こんにゃくにはビタミンやミネラルは含まれていないものの、意外にも卵と同じ位のカルシウムが含まれており、胃に吸収されやすいと言われています。

 

骨粗しょう症防止にも役立つのです。

 

こんにゃくを食べ過ぎると起こりうる影響

 

 

先にご紹介したように、こんにゃくは昔からある健康にとても良い食べ物です。

 

しかし、健康に良い物もそればかり食べると逆に体にとって害になってしまう場合があります。

 

では、早速、こんにゃくを食べ過ぎるとどんな危険性があるのかいくつかご紹介します。

 

①こんにゃくの食べ過ぎは太る?

ちょっと最初から衝撃的なワードが出てきましたね。

 

ローカロリーなのでダイエット食材としてよく登場するこんにゃくのはずがなぜ食べ過ぎると逆に太ってしまう可能性があるのか・・・。

 

実は、カロリーが低すぎると脳が満腹感を感じにくくなるのです。

 

その為、食べても食べても満たされず、何かを口にしてしまうという事になってしまいます。すると、気がつかない内にカロリーオーバーになってしまい、体重が増加してしまうという事がありうるのです。

 

②便秘・腹痛は?

こんにゃくは適量を摂取すれば便秘の解消が期待できます。

 

しかし、食べ過ぎてしまうと逆効果です。それは、こんにゃくに含まれている食物繊維の性質上、体内の水分を沢山含んでしまうからです。

 

すると、体内の水分が奪われてしまったが為、お腹が張ったり、痛くなったり、便秘になってしまう事があるようです。

 

胃腸が弱い方は特に食べ過ぎには気を付けなくてはいけません。

 

③下痢になる?

 

 

食物繊維は体内の老廃物を便として排出してくれる働きがありますが、食べ過ぎてしまうと腸が刺激され、便秘や腹痛を起こしてしまう一方、人によっては下痢になる事があります。

 

特に普段から胃腸が弱い方は要注意です。

 

④吐き気をもよおす可能性は?

こんにゃくを食べ過ぎると吐き気をもよおす可能性もあります。

 

この原因もやはりこんにゃくに沢山含まれる食物繊維だと言われています。

 

スーパーに売られているこんにゃくの多くは製造過程で食物繊維が水溶性から不溶性へと変化しています。

 

この不溶性食物繊維は胃にたまりやすく、その日の体調などによっては胃が異物と誤認することで吐き出そうとする場合があるのです。

 

⑤腸閉塞になる?

こんにゃくを食べ過ぎて便秘が続いてしまうと、最悪の場合、腸閉塞になってしまうことがあります。

 

こんにゃくの食物繊維は体内に吸収されることはなく、排出するしかありません。

 

それが便秘によって排出されないと、腸内で詰まってしまい腸閉塞になる可能性があるのです。

 

ダイエットの為、こんにゃくばかり食べているという人は要注意です。少しでも体調がおかしいなと思ったら、こんにゃくを食べるのを控え、水分補給をしっかりしてください。

 

こんにゃくの適正量『一日の摂取量』

 

 

厚生労働省が発表している「日本人の食事摂取基準」を参考にすると、不溶性の食物繊維の理想的な摂取量は約6~8gです。

 

すると、成人の場合、こんにゃくの適正量は1日当たり板こんにゃく1枚くらい(約200g)が適量だと言えます。

 

板こんにゃくを1日に1枚以上食べているという方は、食べ過ぎだと言えるでしょう。

 

子供の場合の上限は1日当たり約150g、板こんにゃくで考えると4/3枚ということになります。ただし、子供にこんにゃくばかり与えてしまうとすぐにお腹が一杯になってしまい、栄養が偏ってしまう可能性があります。

 

色んな食材と一緒にバランスよく食べさせてください。

 

また、喉に詰まらせないように小さく刻んであげることが大切です。

 

こんにゃくを食べる時の注意点

 

 

こんにゃくに含まれる不溶性食物繊維の摂り過ぎが身体に良くない事はお分かりになったと思います。

 

そこで、もう1点、こんにゃくを食べる際に気を付けて頂きたい事があります。

 

それは、他の不溶性食物繊維を豊富に含む食材と食べ合わせないようにすることです。

 

不溶性食物繊維を豊富に含む食品例

 

・豆類(えんどう豆、いんげんなど)

・きのこ類(干ししいたけ、エリンギ)

・納豆

・モロヘイヤ

 

どれも健康に良さそうな食材ばかりですね。

 

こんにゃくと一緒にこのような食材を摂取すると、せっかくこんにゃくを控え目に食べても結局不溶性食物繊維を食べ過ぎてしまうことになってしまいます。

 

まとめ

・適量を摂取すると、便秘の解消、コレステロール値の上昇を予防、骨粗しょう症予防になるなどダイエット以外の効果もある。

 

・ローカロリーすぎて摂取しても脳が満腹感を感じず、逆に食べ過ぎて太ってしまうことがある。

 

・食べ過ぎると不溶性食物繊維が水分を多く含み、腹痛や便秘の原因になる。

 

・大量の食物繊維は腸を過剰に刺激し、胃腸が弱い人は特に下痢になりやすい。

 

・食物繊維の摂り過ぎで便秘が続くと、最悪の場合、腸閉塞を引き起こすことも。

 

・こんにゃくの適正量は成人1日あたり板こんにゃく1枚(200g)位。

 

・豆類や納豆などの他の不溶性食物繊維を多く含む食材と一緒に摂取する際は注意。

 

なんでも食べ過ぎ、単品食べは良くないということですね。

 

こんにゃくは適量を守れば、ダイエットや健康に良いスーパーフードです。他の食材と美味しくバランス良く食べ、健やかな心と体を手に入れましょう!