【運転免許証紛失したら…】まずは悪用防止対策!!取るべき対策を徹底解説!

 

常日頃、ポイントカードやクレジットカードと同じくらいの頻度で、運転免許証は手元に持ち歩いていると思います。

 

広義でいえば、運転技術と交通ルールを学んで、運転免許センターでの試験にクリアすれば誰でも取得できる国家資格と言えるでしょう。

 

だからこそ、運転免許証を紛失してしまったら、即座に正しい対処をしなければなりません。

 

社会一般では運転免許証は信用度の高い個人証明になるので、どのように悪用されるかわかりませんし、万が一悪用されてしまったら、とてつもない被害に遭う恐れがあります。

 

近年の日本では『振り込め詐欺』などが横行し、個々人の危機管理能力の見直しが高まっているので、運転免許証を紛失して悠長に構えている人は少ないとは思いますが、実際紛失した場合、どのような順序で対処すればいいか曖昧な方も多いと思います。

 

今回は運転免許証を紛失した際の対策や、紛失にまつわる危険をご紹介していきます。

 

目次

運転免許証紛失によるリスク

 

 

運転免許証を手にした第三者が、どのように悪用するかをケース別に見ていきましょう。

 

①お金にまつわるリスク

 

 

運転免許証はそのまま身分証明証という扱いになり、消費者金融やもっと厳しいヤミ金などから、お金の借り入れが可能となります。

 

時間が経ってから、見覚えのない契約書や請求書が届いたら、なりすましによる不正な借り入れが行われた可能性が大きいです。

 

悪用されていることに気づくタイミングは、「見知らぬ請求書が届いたとき」というケースが多いようです。

 

クレジットカードを偽造発行したパターンも同様です。

 

見知らぬ第三者がクレジットカードで高額な商品を購入し、そのまま質屋やブランド買取りショップに転売して、瞬く間に換金してしまいます。

 

一般的には、クレジットカードは厳密な審査が不可欠だから大丈夫だろうと思ってしまいがちです。

 

しかし、綿密に悪用されることも考えられますので、“絶対”はありえません。

 

②携帯電話にまつわるリスク

 

 

知らぬ間に携帯電話を勝手に契約される、ということもよくあるケースです。

 

契約自体はキャリアの専門ショップではなく、大手量販店で行うことが特徴です。

 

免許証上の名義で複数の契約をされてしまい、発覚するまで携帯を勝手に利用されてしまいます。

 

もっと始末の悪い使われ方は、詐欺犯罪のツールとされてしまうことです。

 

犯罪者が足取りを掴まれないように、他人の免許証を悪用して携帯電話の契約をして、犯罪の際に利用されてしまうのです。

 

③銀行口座にまつわるリスク

 

 

他人の運転免許証を悪用して、銀行口座を開設する目的の大半は犯罪がらみで利用するためです。

 

例えば、先程も述べましたように『振り込め詐欺』や『架空請求』での入金用に使われてしまいます。

 

さらに恐ろしいことに、たとえ運転免許証の持ち主が被害者の立場として、悪用され作られた口座でも、警察が介入するまで発展した場合は、持ち主自体がリスト化されてしまい、それ以降本人名義で口座開設が不可能になるかもしれない、という事実です。

 

多数の銀行で開設されていた場合はもっと厄介です。

 

運が悪ければ、どの銀行でも口座をつくることを拒否されるリスクが生じます。

 

余談ですが、銀行口座は『振り込め詐欺』以外にも、『マネーロンダリング』などの犯罪で利用されることもあり、裏社会のブラックマーケットでは一般認識以上に需要があるとされてます。

 

突然、インターネットやダイレクトメールで「高収入ゲット」などと甘い文言で、口座売買をもちかけるのは常套手段だと言えます。

 

銀行口座は売っても買っても“犯罪収益移転防止法違反(口座売買)”という罪に問われます。

 

安易な気持ちで、怪しい取引には応じないように心がけましょう。

 

④いたずら、ストーカー行為などの被害

免許証には当人の顔写真はおろか、現住所や本籍地の記載と的確な個人情報が記されています。

 

それによって、以下の犯罪にまきこまれるリスクがあります。

犯罪リスクの例

・ネット上に個人情報がさらされる。

・悪戯で出前をたくさん注文されてしまう。

・レンタルビデオの会員登録を第三者に勝手にされてしまい、覚えのない延滞料金の請求をされてしまう。

・免許証の住所や顔写真から本人を特定されてしまい、ストーカー被害にあう。

 

見も知らぬ他人が精神的苦痛を味わう様子をうかがって、愉快犯は増長していきます。

 

運転免許証を紛失したら即座に対応を!

 

 

前項で挙げた、運転免許証紛失が原因で悪用される被害や精神的損失を回避するためにも、次の3つの重要な対処を即座に行いましょう!

 

①警察へ遺失届を出す

なにはともあれ、先ずはすぐ警察へ行き、遺失届をしましょう。

 

警察に届出ることによって、紛失した免許証が届いているか否かを確認することができます。

 

当然、それ以降に届けられる可能性もありますので、確実に取得情報が得られます。

 

市民の安全を守る警察に事情を聞いてもらい、書面上の手続きをふむことで、精神面でも大きな安心につながります。

 

また、万が一不当な請求や支払いが発生したとしても、遺失届によって不正使用の証拠となり、支払い責任が回避されます。

 

②免許証の再発行

 

 

運転免許証がないと、自動車の運転ができないので、お仕事で自動車を使う方は勿論、家庭の主婦でもお買い物などで自家用車が使えず不便です。

 

警察に遺失届を申請した流れで、免許証の再発行手続きもすぐしましょう。

 

その取得のしかたをご紹介します。

 

手続きは簡単で、管轄の運転免許試験場、運転免許センター、警察署で行います。

 

運転免許証の再交付は手続きを行ったその日に受けることが可能です。

 

1時間程度で交付されることもありますが、窓口が混み合っている場合は時間がかかることもあるため、その後に仕事などの用事がある人は注意が必要です。余裕のある時間帯に申請しましょう。

 

また、警察署での再交付手続きでは、運転免許センターと異なり受取までに2~3週間程度の時間を要します。

 

すぐに車を運転する必要がある人は、運転免許センターでの再交付手続きがベストです。

必要なもの

・申請用写真 縦3cm✕横2.4cm 1枚

・住所、氏名、生年月日が確認できる書類

(保険証、社員証、学生証、住民票、パスポート、年金手帳、(外国籍の方の場合) 、在留カードなど)

・運転免許証再交付申請書(窓口にあります)

・運転免許紛失・盗難顛末書(窓口にあります)

・警察に届け出た遺失届の控え

・印鑑(認め印でもOK

・手数料 3500円

※注意事項として、それぞれ運転免許証の住所地と同じ管轄の場所で再発行の申請をすることになりますが、各自治体によって場所や必要な書類などに若干の違いが生じます。

 

例えば、東京都や神奈川県などでは警察署で再交付手続きができません。事前に確認をとってから行くことをおすすめします。

 

また特殊な理由や条件以外、代理人による手続きは認められていません。必ず本人が申請をすることが決められてます。

 

再交付受付は、一般的に平日の8時30分~16時に行われます。

 

再交付場所によっては受付時間帯が異なる場合がありますので、事前に確認しておきましょう。

 

③信用情報機関への申告

金融機関でお金を貸し出すときには、本人の与信審査を徹底的にするはずです。

 

以下に挙げた信用情報機関では「運転免許証などの身分証明書を紛失したので、本人審査を慎重に実施してほしい」と、お願いすることができます。

 

この“本人申告をしておくと、第三者が不正にお金を借りようとしても、かなり厳しい本人確認のチェックをされますのでより安心です。

 

紛失時には、警察への届け出や免許再発行まではすぐに頭に浮かびますが、“本人申告”までは行き届かない場合が多いと思います。しかし、万一に備える意味でもこのような対策もするに越したことはないでしょう。

  

❖【銀行関連】 全国銀行個人信用情報センター

❖【クレジット関連】 株式会社シー・アイ・シー

❖【消費者金融関連】 株式会社日本信用情報機構(JICC)

 

再交付後に、紛失した免許証が見つかった場合は?

 

 

免許証の再交付後は、紛失前に持っていた運転免許証は無効という扱いになります。

 

無効になった運転免許証は、返納が義務付けられており、運転免許試験場、運転免許センター、警察署で回収しています。

 

小さい交番でも回収してもらえますので、お近くの交番へ返納しましょう。

 

まとめ

・運転免許証は、国家資格であり、個人情報が記載されていて、紛失して第三者の手に渡った場合、消費者金融や、クレジットカード発行、携帯電話契約、銀行口座開口などに悪用されるリスクがある。

・運転免許証の顔写真や住所記載により、持ち主が特定され、悪戯やストーカー被害に遭う危険性もある。

・もし紛失してしまった場合、すぐに警察署で遺失届をして、管轄の運転免許試験場や運転免許センター、警察署で免許証の再交付手続きを行う。ただし警察署では再交付手続に、2~3週間程度の時間が必要となるので、運転免許センターでの再交付手続きがおすすめ

・信用情報機関に“本人申告”も怠らない。