我が家もこの茶色い小さな虫にまさに悩まされた夏!!!
本当に室内に突如として現れたかと思えば、キッチンの食材ストックの引き出しを開けると、なぜかその底に茶色い小さい虫がウロウロ・・・。
「ムムム??」じーっと目を凝らして見てみると、体調2mmくらいの茶色くて長方形の虫です。
この虫・・・調べてみると名前は「シバンムシ」というようです。
実に我が家と同様にこのシバンムシに悩まされているというご家庭も多いのではないでしょうか?
そこで、ここでは、この茶色い小さな虫の正体や、発生源と駆除方法、そして、家の中に入ってこないようにする効果的な対策をご紹介したいと思います。
目次
シバンムシってどんな虫?
(ジバンムシ 出典:Wikipedia)
シバンムシはシバンムシ科に属する甲虫です。
体調は2mmくらいで小さく、小麦粉などの粉類や乾麺、粉末状のスパイスの中にも入りこみ、あらゆる食害を及ぼす害虫です。
シバンムシは食品に卵を産み、孵化した幼虫があらゆる食品を食い荒らし、食害をもたらしていると言えます。
【閲覧注意】食品に湧く大量のジバンムシ
日本によくいるシバンムシは「タバコシバンムシ」と「ジンサンシバンムシ」です。
どちらも食害を起こす害虫扱いになりますが、この中でも「タバコシバンムシ」は畳を食べると言われています。
それにもっと恐ろしいのは「ジンサンシバンムシ」が食べるのは家の建材です。何だかシロアリみたいな・・・ゴキブリみたいな・・・そんな存在に思えますね。
しかし、どちらもすごく小さいので、種類を見分けるのは難しく、特に畳を食害するタバコシバンムシが家に大量発生している場合は、自身での駆除が難しいこともあります。
その場合は害虫駆除業者へ依頼することも検討しなければいけない場合も・・・。
いずれにしても、シバンムシは明らかな害虫として私たちの生活に密接に関わっていると言えます。
シバンムシは夏(梅雨)に大量発生!
シバンムシは5〜11月によく姿を見かけます。
そして気温・湿度が上昇する7〜8月の梅雨の時期に大量発生します。
さらに、真冬でも部屋の中は暖房も効いているので暖かいため、シバンムシにとっては快適な生活空間となります。そうなると残念ながら1年中家の中でシバンムシの姿を見かけることになります。
うーん?それも困りますね。しかも、食品に産み付けられた卵の数も多く、一度に数百匹生まれるのだとか!?それがわちゃわちゃ家の中にいると思うだけで気持ち悪すぎますね。
シバンムシの発生源は『乾物』!
シバンムシは生きるために餌を食べますが、その餌が乾物全般であることをご存知ですか?
我が家では、そうめん、小麦粉、お好み焼粉、ふりかけ、ごま、パスタ、カレー粉にシバンムシが入っていました!!!
しかも、忘れもしません。。。
子供がご飯にふりかけをかけたと思うと・・・なんかモゾモゾ動く小さい物体がいたり!?間違って食べてしまう前に気付いて何よりでした。
その他にも、スパイスや乾麺、ココアやドックフード、さらにはお麩やからあげ粉などにまで発生します。しかも、シバンムシはちょっとしたビニールであれば噛みちぎって中に侵入してくるそうです。
実際、小麦粉にあれだけのシバンムシが侵入していたので、どこからのパッケージのビニールを食いちぎったとしか考えられず、個体も小さいのでわずかな大きさでも十分身体が通ることがわかります。
このようなことから、シバンムシは一般的にあらゆる乾物に発生するようです。
この後、このシバンムシの駆除方法、そして、発生させないための対策をご紹介します。
シバンムシの効果的な駆除方法
シバンムシがあまりに大量発生し、1匹1匹駆除していたのでは手がまわりません。その場合の効果的な駆除方法をご紹介します。
①食材をすべて処分する
シバンムシを家の中から完全に駆除するためには、まずその発生源となる乾物をすべて処分することです。
②虫コロリアースを使用する
シバンムシの対策を色々と講じてみたけれど、どれもあまり効果がなかった・・・・という場合は、どんな害虫にでも作用する、虫コロリアース(エアゾール)を使用してみられることをおすすめします。
これは、速効性と致死効果に直結する天然有効成分を配合している為、シバンムシの駆除に最大限の効果を発揮するでしょう。
③バルサンで駆除する
1匹1匹の駆除はとても苦労のある話です。
そのため、一発でシバンムシを駆除するには、くん煙剤を使用して一気に駆除を行うのが最も効果的です。
シバンムシ発生の予防対策
シバンムシを発生させないための効果的な対策を以下にご紹介します。
①開封した食品は冷蔵庫に保存する
シバンムシは乾物に寄ってきてしまいます。そのため、一度開封した粉類や乾物はすべて冷蔵庫に保管するか、もしくは気密性のあるタッパーなどの密閉容器を使用して保存するようにしましょう。
我が家はキッチンのストック棚で大量のシバンムシを発見してからは、封を切ったからあげ粉、小麦粉、カレー粉、ふりかけはすべて冷蔵庫の中に保管するようにしました。
すると・・・1ヵ月くらいでストック棚の中にシバンムシの姿を見かけなくなったのです!やっぱり封を切ってしまった食品をそこに置いていたのが間違いだったようです。
②キッチン周りは常に清潔に
食品ストック庫の中はそこまで頻繁に開閉しないため、中がどのようになっているか、またキッチン回りに粉が散在していないかなど、こまめにチェックしておきましょう。
少しでも食べもののカスや粉がこぼれていたりすると、それを狙ってシバンムシがやって来てしまうので、常にキッチン回りを生活に保つようにしてください。
③乾物の買いだめはしないこと
最近、天災も多い日本ですから、いざという時のために乾物はたくさんストックしておきたいと思うものです。
しかし、これだけ多くのシバンムシが大量発生してしまっている、また、今後の発生を予防するためにも、乾物の買いだめは避けるようにしてください。ストックすればするほど、シバンムシは家の中に姿を見せてしまいます。
駆除業者を検討しよう
シバンムシが乾物に大量発生することが分かりましたが、特に家の中でも畳に寄生してしまうととにかく厄介です。
その場合、自分自身で駆除することは難しい場合が多く、大抵の場合は駆除業者への依頼となる可能性が高いです。
また、家の中で1匹シバンムシを見つけてしまうと、どこかに100匹は潜んでいると言われるほどです。そのため、家にストックしているあらゆる乾物で封を切っているものについては、保存方法を検討しなければなりません。残念ながら、よく見てみると、ほとんどの乾物はシバンムシに食い荒らされていることでしょう。
【補足】シバンムシは見かけによらず、よく飛ぶ!
シバンムシは、部屋の電気を一部の場所だけ明るく付けていると、他の虫と同様にその明るいところをめがけて飛んできます。
ということは、虫というだけあってきちんと羽を持っていることが分かりますね。
そのため、小さい身体ながら羽をバタつかせて飛ぶことはできますが、スピードはそんなに速くはないので、1匹、2匹飛んでいたくらいであれば、どこかに留まった時にティッシュでサッと捕獲することもできます。
身体は小さめですが、飛ぶスピードが遅めであることから、飛んでいる姿をすぐに発見することができます。
私が気になるのはいつも夜遅くに電気を落としてパソコンの周辺のみLEDライトで照らしていると、そのパソコン画面の明るさとLEDのライトに吸い寄せられるように飛んできます。時に腕に止まっていることもあって、何度もティッシュで「プチっ」とつぶしたこともあります。
まとめ
この茶色い小さな虫の正体や、発生源と駆除方法、そして、家の中に入ってこないようにする効果的な対策をご紹介しましたが、いかがでしたか?
・茶色い虫の正体は「シバンムシ」
・乾物に寄ってきて雑食で生きている
・大量発生を避けるためにも乾物をストックさせないこと
・開封した粉類は封をして密閉容器に入れるか冷蔵庫の中で保存する
・あまりにも大量発生した場合は、くん煙剤や虫コロリアースなどを使用して駆除を試みる
これらの方法で駆除を行い、予防対策も同時に行うようにしましょう。
真冬でも暖かい室内で大量発生する可能性は十分考えられるため、常に乾物の保存方法について気を付けるようにしましょう。