【保温弁当箱の夏場の使い方】食中毒の心配は!?保冷効果はある?正しい使い方を紹介!

 

昔でいう「魔法瓶」と呼ばれる水筒が発売されたときは、冷たい飲み物を冷たいまま飲むことができることに感動を覚えたものです。

 

それと同じように、最近では保温弁当箱がとても人気であることをご存知ですか?

 

保温弁当箱は温かいご飯を食べることができるため、電子レンジなどがなくてもいつも美味しいごはんを食べることができます。また、逆に夏でもとても便利に使用することができるのです。

 

今回は、保温弁当箱を使用する際の食中毒対策や、保冷効果を発揮する正しい使い方についてご紹介します。

 

目次

保温弁当箱とは?

 

 

保温弁当箱と一言に言っても、実はご飯は温かいまま食べることはできますが、おかずは温かい状態にすることはできません。

 

これは、おかずを保温することで、食材や種類によっては細菌増殖により食中毒の危険性が高くなるからだと言われています。

 

では、保温弁当箱にはどんなタイプがあるのでしょうか?

 

①ご飯を温かく保つことができるタイプ

 

 

最近では、学生やOLの方々が利用されることも多く、その容量も様々です。

 

一般的にはご飯を入れる部分が魔法瓶と同等の構造であるため、いつも温かいお米を食べることができます。

 

②三段セットで保温できるタイプ

 

 

ご飯+汁物+おかずの三段セットとなっているタイプです。通常、温かいままの状態を保つ汁物が一番下に、そしてお米が真ん中に、そしておかずが一番上にくるような構造となっています。

 

おかずの保温効果は期待することはできませんが、汁ものとお米については温かい状態で食べることができます。

 

昔は形も大きく重量のあるものが多い印象ですが、ここ数年で三段セットで保温できるタイプのお弁当箱でも非常にコンパクトなものも増え、女性でも気軽に活用される方が急増しています。

 

③スープジャーで保温できるタイプ

 

 

スープジャーは魔法瓶と同じ構造で作られているため、保温力が高いことで知られています。

 

そのため、スープをはじめリゾットや温かい麺類も、できたてのように美味しく食べることができます。

 

このようなことからわかるよう、保温弁当箱には様々なタイプがあるため、使用するあなたの目的に合ったものを選ぶようにしましょう。

 

保温弁当箱のメリット

 

 

保温弁当箱の一番のメリットは、温かいご飯と汁物を冷ますことなく食べることにあります。また、スープジャーは簡単な調理も可能なため、節約料理をする際に役立ちます。

 

しかし、実際のところ、保温弁当箱を購入しても、きちんと正しい使用方法で利用している方はどれほどいるのでしょうか?

 

特に夏は温度の関係上、食中毒も起こりやすく、保温弁当箱を使用する際は注意が必要です。

 

保温弁当箱を使用する際の注意点

 

 

通常、細菌が活発に繁殖する温度は3040℃であると言われています。

 

また、60℃を超えることで細菌は死滅し、70℃以上が1分以上続いた場合はほぼすべての細菌が死滅するそうです。

 

それが冷却された状態であった場合、細菌は死滅することなく活動停止状態となり、その後、繁殖温度に達すると再度活発に動き出す厄介者なのです。

 

このようなことから、食中毒の予防には、お弁当を作る際に清潔な状態で作ることが大切です。そして、細菌が活発化する30〜40℃の温度になることを避けるようにしましょう。

 

食中毒を防ぐための保温弁当箱の使い方

 

 

保温弁当箱には2段のものと3段のものが販売されているのが一般的です。汁物を持参したい方にとっては3段の保温弁当箱が便利です。

 

では、それぞれの保温弁当箱がどう機能しているかみてみましょう。

 

①準備段階からの工夫

保温弁当箱を使用する際、そもそもお弁当箱に細菌が付着していてはさらに細菌繁殖を繰り返してしまいます。

そうならないためにも、お弁当を準備する段階から、まずはお弁当箱をしっかりと熱湯を利用して雑菌消毒しておくことをおすすめします。

 

②おかずの工夫

お弁当を作る際、色んなおかずを作っても、もちろん作り立てはとても温かいです。

 

本来、保温弁当箱であることを思うと、そのまま温かい状態で蓋をしてしまいたいところですが、それをするとどうしても細菌繁殖につながってしまいます。そのため、通常、おかずは温まらずに冷めた状態で容器にセットするのが良いでしょう。

 

また、本来スープ用としての容器であるにも関わらず、そこにおかずを入れることで細菌繁殖に最適な温度に温まってしまうため、衛生上の問題が生じてしまいます。

 

このようなことから、使用する容器に注意しておかずを詰めるようにしましょう。

 

そして、お弁当のおかずはしっかりと加熱調理を行ってください。できれば水分が少ない食材を使用し、加熱温度は75℃以上が理想です。お肉などは特にしっかりと火を通すようにしましょう。

 

なお、野菜を一緒にお弁当箱に入れたくなるのは分かりますが、水分の多い野菜を入れることでおかずが腐る原因につながるため、生野菜を入れないようにしましょう。

 

③ご飯の工夫

ご飯は炊きたてで温かいままの状態のものを容器に入れるようにしましょう。

 

この時、冷凍ご飯もしっかりと解凍して温めたものをそのまま容器に入れることで十分な保温力を保つことができます。

 

また、ご飯の容器やスープの容器については、直前にお湯を入れたり電子レンジを使用して温めておくとより保温力が増すため、さらに長時間保温が可能となります。

 

④ご飯の工夫(Part2)

もうひとつ、ご飯にも工夫があります。

 

ご飯を炊く際にお酢を少量混ぜて炊くことです。お酢には殺菌作用があるため、ご飯の細菌繁殖を予防する効果があります。少量混ぜる程度であることから、匂いの心配もありません。

 

そして、何よりも素手で食べ物を掴んで食べないようにしてください。

 

特に夏場は素手で食べ物に触れることで雑菌繁殖してしまう恐れがあるため、食材に直接触れることのないよう気を付けてくださいね。

 

気になる!保温弁当箱は保冷もできるの?

 

 

保温弁当箱・・・と言うだけあって、「保温」だけしかできないの?と疑問に思う方もいると思います。

 

結論から言うと保冷効果はあります。

 

女性なら冷製スープなども嬉しいですね。スープジャーは、さらに保冷機能があるため、冷たいゼリーなどのデザートを持参することもできます。

 

とは言え、保温弁当箱は保冷弁当箱でもあることを考慮すると、お刺身などの生ものを入れても良いように解釈しがちですが、加熱処理した食べ物であっても食中毒の危険性もあるため、生ものは絶対に入れないようにしてください。

 

また、季節問わず、保温弁当箱であることを理由に高温の場所に置いてしまうようなことのないよう、上手に活用するようにしてくださいね。

 

まとめ

 

 

保温弁当箱を使用する際の食中毒対策や、保冷効果を発揮する正しい使い方についてご紹介しましたが、いかがでしたか?

 

保温弁当箱はとても便利に使用することができます。昔よりもはるかに性能も向上し、魔法瓶と同等の保温効果を発揮します。

 

しかし、夏場など特に細菌繁殖や食中毒が心配な時期こそ、あらかじめお弁当箱の容器を温めて殺菌消毒しておくと安心です

 

また、温かいものを食べることができるのは幸せを感じる瞬間でもあるため、保温弁当箱を使用する時は、正しい使い方でおおいに活用しましょう。