皆さん、えのきたけはお好きですか?
葉物野菜などは価格が高騰したり、大幅に下落したり、なかなか安定しませんよね。それに比べ、えのきたけは比較的値段も安定しており、煮物や野菜炒め、炊き込みご飯などそのレシピの幅が広いのが魅力的ですね。
ところで、えのきたけにはコレステロールを下げたり、便秘を改善してくれたりと健康に良いパワーを沢山持ち合わせています。
そこで、おすすめなのが「えのき氷」です。
これなら冷凍して長期保存も可能なので毎日手軽に摂取することができます。
今回は、このえのき氷について、どんな効果・効能があるか?また簡単な作り方や更に効果的な食べ方などを徹底解説いたします。
目次
えのき氷とは
えのき氷とは、きのこ生産量が日本一である長野県で健康に良いえのきをもっと食べてほしいという思いから開発されたもので、えのきをミキサーなどでペースト状にして凍らせたものです。
ペースト状にすることでえのきの食感がなくなり、きのこが苦手な方でも食べやすいと好評です。
毎日、えのきを使った料理を作らなくても、えのき氷をスープや炒めものなどのあらゆる料理にポンと入れるだけで、ダシの役割を果たしてくれるだけではなく、えのきが持つ栄養素を余すことなく摂取できるということでたちまち人気に火が付きました。
えのき氷の効果・効能
さて、どんな料理に入れてもその料理の味を損ねることなく、オールマイティーな活躍を見せてくれるえのき氷ですが、その効果や効能にはどんなものがあるのでしょうか?詳しく見て行きましょう。
①体脂肪の減少効果がある
脂肪太りかもと悩んでいらっしゃる場合は「えのき氷」を毎日の食事に摂り入れる事で体脂肪の減少効果が期待できるかもしれません。
人間は食べ物の摂取量が消費量よりも上回った場合、この余った摂取量分が脂肪として体に蓄積されてしまいます。
これが繰り返されると体脂肪増に繋がるわけですが、えのきに含まれる「キノコキトサン」という物質は脂肪分を小腸で吸収するのを抑えてくれる働きがあるのです。
腸の内側をコーティングしてくれるので、脂肪分などの油の吸収を抑える事ができ、更に、排出までしてくれるという嬉しい働きがあります。
また、キノコキトサンには血糖値を下げてくれる効果もあるので、最近血糖値が気になるという方にもおすすめです。
②内臓脂肪を減らしてくれる
中年男性に多く見られる、手足は細いのにお腹だけポッコリとしたいわゆる中年太りは、その多くが内臓脂肪が原因だと考えられています。
内臓脂肪は皮下脂肪と比べ、なかなか落とすのが難しいと言われています。
そこで効果的なのが、えのきたけの抽出物であるエノキタケリノール酸と呼ばれるものです。
エノキタケリノール酸が視覚、嗅覚、味覚をはじめ、血圧コントロールなど体内でさまざまな働きを司っているβアドレナリン受容体と結合することで、内臓脂肪を減少してくれる効果が期待できるのです。
また、肥満を抑制してくれる作用も認められたというのですから、これはえのき氷を使って、毎日の食事に是非取り入れたいですよね。
③便秘改善
えのきたけは不溶性食物繊維が豊富に含まれています。
不溶性食物繊維は文字通り水に溶ける事はなく、摂取することで体内の水分を吸収し、大きく膨らんで腸の働きを活発にしてくれます。
その為、便通を良くしてくれる効果が期待できるのです。
④老廃物排出の手助け
グアニル酸と呼ばれる物質には毒素を排出する働きがあると言われています。
えのきたけにはこのグアニル酸が他のきのこよりも多く含まれており、えのき氷を食事を作る際に調味料のような感覚で入れるだけで老廃物や毒素を排出してくれる効果が期待できます。
健康にはもちろん、美肌作りにも効果的です。
⑤血の巡りが良くなる
実験の結果、えのき氷を食べると血の巡りが良くなる効果があるということがわかっています。
血の巡りが良くなると、高血圧や動脈硬化になりにくく、冷え症改善にも良いですね。
⑥免疫アップ
えのきには免疫をアップする効果があることが実験の結果、証明されました。
免疫力が高まると、あらゆる病気にかかりにくくなり、健やかな生活を送る事ができますね。そんな免疫アップ効果はきのこの中でもえのきたけにしかないようです。
この効果を得るにはもちろん生のえのきたけだけではなく、えのき氷も有効です。
⑦美肌効果
えのきにはトレハロースという肌の保湿効果のある成分も含まれています。
その為、乾燥肌で悩まれている方には、お肌がみずみずしくなるのでおすすめです。
お肌に潤いがあるという事は、くすみがなくなり、肌色がぐんと明るくなるはずです。肌色がワントーンアップしただけでも随分その人の印象は変わりますよね。
また、お肌の乾燥は色んな肌トラブルを招きやすくなるので、えのきの力を借りて是非肌の潤いを保てたら嬉しいですね。
えのき氷の簡単な作り方
さて、えのき氷がいかにすごいかという事はお分かり頂けたと思いますので、次は作り方をご紹介します。
【用意する物】
・えのきたけ300g
・水400ml
・製氷皿(もしくはジップロックなど)
汚れ
手順
1.石づきを落としたえのきを2~3等分程に切ります。
※洗うと旨味や栄養素が逃げてしまう為、おすすめしません。
2.分量の水とえのきをミキサーでペースト状になるまで回します。
3.2のペースト状になったえのきを鍋に入れます。一度沸騰させたら、あとは焦がさないように様子を見て1時間程煮詰めます。
4.3のえのきの粗熱を取ります。
5.粗熱を取ったものを製氷皿などに入れて冷凍庫で冷やし固めたら出来上がりです。
※1日3個を目安に摂取しましょう。
作り方はとても簡単なのですが、1時間も煮詰めたりするのは正直面倒だという方もいらっしゃると思います。
しかし、えのきたけに含まれるキノコキトサンは85℃以上で1時間以上煮つめないと抽出量が増えないのです。
炊飯器の保温機能を使って鍋で煮詰める代わりにするというレシピも中にはありますが、炊飯器の保温機能はメーカーにもよりますが大体60~70℃なので、やはり鍋でコトコト煮詰めるのが一番良いでしょう。
少々面倒だと思っても、えのき氷の効果を高めたいなら1時間煮詰めるという工程は省かない方が良さそうです。
えのき氷はなぜペースト状にしなくてはいけないのか?
えのき氷の効果やその作り方は分かりましたが、ここで多くの方が一つの疑問を持つのではないでしょうか?
それは「どうしてわざわざミキサーでペースト状にしなければならないのか?」と言う事です。
その理由は、工程にあります。えのきたけに含まれるキノコキトサンを効率的に摂取するには『1、砕く 2、煮る 3、凍らせる』の3工程が大切だと言われています。
そもそもキノコキトサンはえのきたけの固い細胞壁に囲まれている為に、まずはミキサーで砕いてキノコキトサンを抽出しやすくしなくてはなりません。
そして、更に効率良く抽出する為に85℃以上で1時間は煮詰めなくてはいけません。
キノコキトサンは水溶性である為、この煮詰めた煮汁にも沢山のキノコキトサンは流出しています。そこで、煮汁ごと凍らせて使う事がポイントなのです。
えのき氷の効果的な食べ方
えのき氷には、あのきのこ特有のにおいや食感などが無く、味もほとんどないため、どんな料理にも入れる事ができます。
えのき氷を開発した長野県ではリンゴジュースにえのき氷を入れて飲まれる方も沢山いらっしゃるのだとか。
それだけ、その料理の味を邪魔しないということではないでしょうか?
特に効果的でおすすめの食べ方は・・・
効果的な食べ方
・味噌汁やスープ
・野菜炒め
・カレーやシチュー
・炊き込みご飯
・卵焼き
えのき氷を入れるだけで、だしが絶妙に効いてプロの味に一歩近づく様ですよ。また、えのきを煮詰めた事でとろみも出る為、少しとろみをつけたい料理などに入れるのも便利です。
冷凍庫で2か月間は保存することができるようですので、一気にまとめて作って冷凍保存しておくと良いですね。
まとめ
・えのき氷とは、長野県でより手軽に効率よく栄養を摂取できるように開発されたもので、えのきをミキサーなどでペースト状にして凍らせたもの。
・えのき氷の効果や効能には、体脂肪や内臓脂肪減少、便秘改善、老廃物の排出、血流や免疫アップ、美肌効果など様々な事がある。
・えのき氷はえのきを切ってミキサーでペースト状にしたら1時間鍋で煮詰めて凍らせること。
・えのきたけに含まれるキノコキトサンを効率的に摂取するには1、砕く2、煮る3、凍らせるの3工程を踏まえる事がポイント。
・えのき氷はどんな料理にでも合うので、いつもの料理にポンと入れて食べると効果的に栄養素を摂取することができる。
きのこは低カロリーで健康に良いというイメージがありますが、あの白く細長いえのきたけにこんな秘められたパワーがあるだなんて知らなかった方は案外多いのではないでしょうか?
食物繊維が豊富なものですので、食べ過ぎるとお腹が緩くなってしまう可能性がありますが、1日3個の適量を守って毎日の食事に取り入れると、きっと知らず知らずに体に変化が起こるかもしれません。
とても簡単で美味しく続けられるので、是非お試しください。