【地鎮祭のお供え物のその後】祭りが終わった後は食べる?捨てる?徹底解説!

 

家を建てる際など、着工時に行う儀式として地鎮祭があります。

 

地域や宗教によって、細かい形式は異なりますが共通している点としてお供え物を供えるという事があります。

 

地鎮祭が無事に終わり、使い終わったお供え物はどのように扱えばいいのでしょうか?

 

今回は、地鎮祭を終えたあとにお供え物をどうすべきかについて、徹底的に解説していきます!

 

目次

地鎮祭の意味とは?

 

地鎮祭は、「じちんさい」または「とこしずめのまつり」と呼ばれる土地の神を鎮めてその地を使う事を神に許してもらうための儀式です。

 

神式と仏式とがありますが、一般的に地鎮祭は神式で行うものを指す場合が多いです。

 

神式は、前述の通り土地を司る神に対して土地の利用を許し願う儀式となり神主を招き執り行うのが一般的です。

 

対して、仏式で行う地鎮祭は「起工式」と呼ばれます。

 

神式とは考え方が異なり、家を建てる事になることは喜ばしい事でありこれまでの良縁に感謝して、喜びと無事に工事を完成させることを仏前に誓う儀式です。

 

地鎮祭であっても起工式であっても、お供え物が必要となるため式を終えた後はお供え物の処分という問題が発生してきます。

 

それでは、さっそくお供え物をどうすべきか?について触れて行きましょう。

 

地鎮祭のお供え物のその後

 

神式、仏式があると解説しましたが地鎮祭という名称で現在行われている式のほとんどが神式となっています。

 

そこでここからは、一般的とされる神式での場合を想定した解説となります。

 

仏式での起工式は、宗派や寺院によって差異があるのでお願いする寺院に確認を取るとよいでしょう。

 

現在行われている地鎮祭におけるお供え物の処分方法は大別すると以下の2つになります。

 

✔ その場で食べてしまう

✔ 持ち帰る

 

地域や風習などによって差異があるため、必ずしもこの2通りしかないという訳ではありませんが基本的には上記どちらかの方法でお供え物は処分されます。

 

①「その場で食べる」パターン

まず、その場で食べてしまう処分法について詳しく解説していきます。

 

古来より執り行われてきた祭事として、本来あるべき正しい方法が「その場で食べる」となります。

 

土地の神を鎮めて土地を使う事を許してもらう為にお供え物を神に捧げるわけですが、儀式を無事に終えた=神が供え物を受け取り食したという事になります。

 

神が食べた供物を食す事により、食べた者にも神の力が分け与えられると信じられていたため、地鎮祭を終えた後は直会(なおらい)という食事会を開き、神主を含めた式の参加者でお供え物を食べたそうです。

 

つまり、本来はお供え物を直会にて食べてしまう事が正しい処分法と言えます。

 

②「持ち帰る」パターン

しかし、現在執り行われている地鎮祭はかなり簡略化され形式的な儀式となっている場合が多く、直会を開いてお供え物を処分するケースは稀と言えます。

 

現在執り行われている地鎮祭で最も多いお供え物の処分法は「持ち帰る」という方法でしょう。

 

問題となるのは、「誰が」持ち帰るべきなのか?という点です。

 

この問題についても、例外となるケースが多々あるため一概には言えませんが基本的な考え方としては「準備した人」が持ち帰ることになっています。

 

地鎮祭の供物は神主が全てを準備する場合もあれば、建て主が準備する場合や施工業者が準備する場合など地域や業者、神主によって大きく異なります。

 

もし、地鎮祭を行う機会があり誰が供物を準備するのかが判らない場合は施工業者か神主に確認をとっておきましょう。

 

持ち帰った供物、捨てていいの?

 

最近の地鎮祭では、供物を準備した人が持ち帰るケースが多いわけですが持ち帰ってきた供物は捨ててもよいのでしょうか?

 

結論から言ってしまえば、捨てても大きな問題はありません。

 

しかし、これは個人の宗教観や信心深さなどによって変わってくると言えます。

 

神や仏を特に信じてはいない、という方であれば不要と感じる場合は捨てて処分しても何か問題があるわけではありません。

 

神罰が当たりそう、など信心深い方であれば捨てて処分する方法はとらない方がよいかもしれませんね。

 

信心深い方や神の存在を信じている方であれば、神の力が分け与えられると信じられていたありがたい供物ですから、しっかりと神に感謝しながら食べて処分しましょう。

 

食べ物が中心となっている供物はどのような内容なのかについても知っておきましょう。

 

お供え物は7種類

 

地鎮祭を執り行う際に準備すべきお供え物は7種類あります。

 

  1. 清酒
    のし紙をつけた一升瓶を二つ用意します。
    一つは神様に捧げるとして神主が、もう一つは準備した人が持ち帰ります。

  2. お米を一合用意します。
    これは、前日にしっかりと洗米して一晩乾かしたものとなります。

  3. 塩も一合分用意します。
    塩は清め祓うと信じられていたため供え物であると同時に、土地を清める意味もあります。

  4. 水も一合用意します。
  5. 海の幸
    魚介類を用意しますが、一般的には昆布やするめなどが用いられます。
    魚を用意する際は鯛が多いですが、旬の魚であれば何でも良いとされています。
    注意点として、尾頭付きの状態で用意する必要があります。
  6. 山の幸
    果物を用意します。こちらも旬のものであれば、どのような果物でも良いとされています。
  1. 野菜
    野菜については、根菜と実野菜の2種類を用意します。
    地面の上で出来る野菜と、地面の下で出来る野菜です。

     

    地鎮祭を執り行う際に必要な準備物は、お供え物以外にも祭壇やしめ縄など色々とあります。

     

    しかし、儀式に必要な準備物のほとんどは施工業者か神主が準備してくれます。

     

    まとめ

    まとめ

     

     地鎮祭は神式、起工式は仏式。

     

     供え物は、その場で食べるか持ち帰るのが基本。

     

     供え物を準備した人が持ち帰るのが一般的。

     

     供え物は7種類、持ち帰ったら食べた方が良いが捨てても問題無し。

     

     

    地鎮祭のお供え物は、その場で食べる機会より持ち帰って処分する機会の方が多そうですね。

     

    準備する供物はどれも旬の食べ物となっていますから、持ち帰ってきた場合には安易に捨ててしまうのではなく、美味しく頂いて処分してしまいましょう。