【ヤスデが雨の日に大量発生】原因は!?駆除方法・効果的な対策を紹介!

 

身体が細長く、たくさんの足がついていて、にょろにょろと身体をくねらせて歩く姿がゾッとする「ヤステ」をご存知ですか?

 

このヤスデは雨の日に大量発生する傾向にあります。多足類であるため、脚の多さに鳥肌が立つ思いだけではなく、見た目にもとても不気味な姿をしています。

 

そして、鼻をつくような特異臭を放つヤスデは、実際には「無害」な虫であるものの、こんな虫が家の中に侵入してくると考えただけで背筋が凍る思いがします。

 

そこで、今回はヤスデが雨の日に大量発生する原因と、効果的な駆除方法をご紹介します。

 

目次

「ヤスデ」ってどんな虫?

 

 

ヤスデは多足亜門ヤスデ網に属する節足動物です。パッと見た目にはムカデ?を思わせる姿をしていますが、ヤスデにはムカデのような毒性はありません。ヤスデの大きさは1025mmです。

 

特にじめじめとした湿った場所に住んでいて、ヤスデに触れると(触れることはないと思いますが)、自身の防御反応として特異臭を放ち、これがとても嫌なニオイなのです。

 

ヤスデは日本に約200種類も生息しており、世界中には10,000種類を超えるような種類のヤスデが存在しているのだそうです。このヤスデは見た目は悪いですが、人間に対してまったくの無害です。そのため、「害虫」扱いではない虫だと思ってください。

 

ヤスデは梅雨前線と秋雨前線を好んで発生する

 

 

ヤスデはもともと湿った環境となる落ち葉の下や土の中で生活しています。落ち葉やキノコなどを食べて糞をすることで土を肥やす働きをする「益虫」の扱いとなる虫です。

 

しかし、毎年「梅雨」と「秋雨」の季節になるとなぜか大量発生するため、その数も多く、時には家の中に侵入してくるほどです。夏の暑い季節や冬の寒い季節には一切その姿を見せません。

 

それではなぜ、雨の日に大量のヤスデが発生してしまうのでしょうか?

 

ヤスデが発生する原因

①集団生活をしているから

ヤスデは集団で生活する虫です。いつも落ち葉の下や湿った土の中で生活しているため、大量に存在していても目立たないためあまり肉眼で確認できないこともあります。

 

このヤスデは810月に産卵期を迎え、10月頃に150300匹ほどの卵が孵化し、6月の梅雨時期に成虫となるため、その季節が最もヤスデの姿を見る時期となります。

 

また、産卵を終えたヤスデはその役目を終え、死んでしまいます。つまり、特に多く目立つのは6月の梅雨時期となり、10月の秋雨時期は梅雨時期と比較するとヤスデの数は少ないと言えます。

 

②水に弱い

 

 

もともと湿った土の中や落ち葉の下で生活していますが、梅雨前線や秋雨前線がかかる季節は毎日雨が降り続くことで、土の中の水も表面に溢れ出てくることで、ヤスデが快適な生活環境で過ごすことができなくなります。

 

息もできなくなるような状態となると、一生懸命ブロック塀をつたってよじ昇り、群れとなって家の中に侵入してくることもあるのです。

 

このようなことから、湿った場所は生きることができても、水溜まりとなってような場所はヤスデにとって生きることができない環境であることが分かります。

 

③家を建築することでヤスデが大量は大量発生してしまう

これは私も経験したことがありますが、家を建築することでヤスデの姿をよく見かけるということがあります。

 

基礎工事のために土を一気に掘り返したことで、今までヤスデが快適に生活していた環境を大きく変化させてしまったからではないかと言われています。

 

我が家も新築した際は、このような被害(!?)を受けたことがありますが、実際のところ自然現象であるため、しばらく我慢が必要かもしれません。

 

ヤスデが発生しやすい時期

 

 

ここで一旦ヤスデがいったいどの時期に多く発生するのかを以下にまとめてみました。

発生しやすい時期

・6月(梅雨時期)に成虫になったヤスデが大量発生

・7月(梅雨明け)は暑さのあまりヤスデの姿は見なくなる

・10月(秋雨時期)はジトジトとした湿った環境となるため再びヤスデが発生する

・11月以降は越冬することからヤスデの姿は見なくなる

 

ヤスデはどうしても見た目に悪いことで「害虫」のイメージを持たれる方も少なくありません。しかし、実際には人間に危害を加えるなどといったこともなく、「無害」の虫となることから、しばらく様子を見ているうちにその姿を見なくなる時期がやってくるでしょう。

 

それでももしも家の中にヤスデが侵入してくる!!といった事態であればまた話は別です。室内でヤスデの姿を頻繁に見かけるようであれば、駆除や対策方法を考えなければなりません。

 

まずはヤスデの侵入経路をつかむ

 

 

誰もが考えることとして、家の中にヤスデが侵入してくるとなれば、すぐさま駆除を考えると思います。しかし、それ以前にまずはヤスデが家の中に侵入してくる経路をしっかりと見つけ出さなければなりません。

 

もしもその侵入経路がはっきりとした場合は、その侵入経路を隙間テープなどで埋めることから始めましょう。

 

ヤスデは見た目にお分かりいただけると思いますが、身体が細いため、ほんのわずかな隙間でも家の中に侵入してくることが考えられます。例えば、キッチンの勝手口の隙間や換気扇の換気口、網戸のわずかな隙間などが考えられます。

 

まずは侵入してきそうなところを確認し、わずかでも隙間がある場合はしっかりと侵入経路を塞いでみましょう。

 

ヤスデの駆除方法と対策

 

 

ヤスデが想像以上に大量発生し、家の中に侵入するほどの被害がある場合は、早々に駆除の必要性があると言えます。

 

その際、根本的な原因を突き止め、駆除を試みることが大切です。

 

その方法について以下にご紹介します。

 

①粉状の殺虫剤を使用する

家の中のわずかな隙間である「網戸のレール」「庭の出入口や勝手口」など、粉状の殺虫剤をまいておきましょう。

 

あくまで殺虫剤となるため、風が強い日などは家の中に吹き込んでくる恐れもあるため、状況をみて散布するようにしてください。

 

 

②庭や玄関先などに水溜まりを作らない

 

 

家の敷地内にある庭や玄関先など、水たまりを作ることのないようにしてください。

 

その水を嫌がってヤスデが家の中に侵入してくる可能性があるため注意しましょう。

 

③駆除業者を利用する

 

 

隙間テープを使用したり、殺虫剤を散布したり、またできるだけ水たまりを作ることのないように注意していても、それでもヤスデの大量発生がおさまらないという場合は、駆除業者への依頼も検討してみましょう。

 

駆除業者については、あなたがお住まいの地域によって、役所などが業者を紹介してくれる、また、対応策を検討してもらえることもあるため、役所へ問い合わせしてみると良いでしょう。

 

本来であれば自分の手でうまく駆除することができるのが理想ですが、やはり業者を活用する方がより完璧に近い形で駆除を行えるのではないでしょうか。

 

少し費用がかかるかもしれませんが、あまりにヤスデの大量発生に悩む場合は、駆除業者への依頼を検討するようにしましょう。

 

まとめ

 

ヤスデが雨の日に大量発生する原因とその駆除方法についてご紹介しましたが、いかがでしたか?

・ヤスデは梅雨と秋雨の季節に大量発生する

・秋雨は産後のヤスデが死んでいるため梅雨時期よりも数は少ない

・集団生活をしているから大量発生する

・水に弱いため土の上に出てくる

・家を建築することでヤスデが大量発生してしまう

 

効果的な対策としては・・・

・粉末殺虫剤を使用する

・水たまりを作らない

・害虫駆除業者へ依頼する

 

無害ですが見た目が不気味なため、なかなか好まれることのないヤスデですが、あまりに数が多い場合は駆除業者への依頼も検討しましょう。