【らっきょうを食べ過ぎるとどうなる?】腹痛・便秘・ガス発生…?適正量は?

 

らっきょうは、漢方薬にも使われる食品の一つです。

 

独特な匂いもあり、苦手な人もいるかもしれません。カレーの時ぐらいしか食べないという人もいるかもしれませんね。

 

でも、らっきょうは、すぐれた効能がある食品のひとつです。

 

そんな、らっきょうも食べ過ぎた場合体に影響があるのでしょうか、気になるところですね。

 

今回は、らっきょうを食べ過ぎるとどうなるか?徹底解説します。

 

 

目次

らっきょうの成分と効能


 

 

らっきょうは、すぐれた効能があります。どんな効能があるのでしょうか?

 

①硫化アリルとアリシンで疲労回復・ガン予防

硫化アリルは、ニンニクなどにも含まれている辛み成分のことです。

 

硫化アリルには抗菌・殺菌作用や消化吸収を高める効果があります。

 

さらに、血液をサラサラにする効果・体を温める効果があるので冷え症の方にもおすすめです。

 

そして消化液の分泌を高める働きがあるため、油っぽい食品の消化の手助けをしてくれます。

 

また、硫化アリルの一種アリシンはビタミンB1の吸収を通常の7倍も高める作用があるため、疲労回復に効果があり、さらに血液の流れをよくする効果があるので、脳梗塞や心筋梗塞の予防に良いとされています。

 

まだまだあります!

 

抗酸化作用や抗がん作用があり、免疫力を高めてくれる成分がはいっているので、夏バテ対策に最適です。

 

結論として、硫化アリル・アリシンは生活習慣病の予防や疲労回復の効果があり、さらに、がんの抑制に効果がある成分と言えるでしょう。

 

②フルクタンで便秘解消・ダイエット効果

フルクタンは、水溶性の食物繊維が多く含まれています。

 

この成分には、血糖値の上昇を抑える効果や血液中の悪玉コレステロールを減らす効果があるうえ、整腸作用があるので便秘解消やダイエットに効果的な成分と言えます。

 

なんと、100gあたりゴボウの3.7倍の食物繊維が含まれています。

 

また、腸内の悪玉菌やコレステロールを吸収、排出させる働きがあり、血中のコレステロール値が下がり糖尿病の予防に効果が期待できます。

 

そして、血液の流れをよくする効果や抗酸化効果により、生活習慣病以外にもアンチエイジングにも効果があります。

 

③ケイ素・ビタミンC・ナイアシンで肌の新陳代謝の活性化

この3つの成分は、肌の代謝を高めるための成分です。

 

ケイ素は肌をしっとりとさせ、コラーゲンを再生する働きがあります。

 

その働きをビタミンCとナイアシンが体内で効率よくコラーゲンを作る手助けをします。

 

らっきょうには、この3つの成分が全部含まれているので、美肌にもよい効果があります。

 

ただし、らっきょうの特有の香りは食欲を増進させる効果もあるため、食べ過ぎには注意が必要な食品です。

 

らっきょうを食べ過ぎたときの影響

 

 

らっきょうは、食べ過ぎるとどんな影響が出るのでしょうか?そして、1日に摂取する適正量は何粒かご紹介します。

 

①腹痛・下痢

らっきょうに含まれる硫化アリルの成分が食べ過ぎると胃に刺激を与え、胃の粘膜を傷つける恐れがあります。

 

疲労などで胃腸が弱っている時に大量に食べると腹痛や下痢を引き起こす原因になることがあります。

 

また、消化しづらい食物繊維を多く含んでいるため、消化不良になり腹痛や下痢、さらに胸焼けを起こすこともあります。

 

なので、大量に食べると腹痛や下痢の原因になる食品です。

 

また、らっきょうの成分アリシンでアレルギー症状を起こし腹痛になることもあります。

 

大量に食べていないのに腹痛が起こった場合は、アレルギーの可能性もあります。病院など受診されるとよいでしょう。

 

②便秘

 

 

適量食している場合は、らっきょうの成分フルクタンの作用で便秘の解消に効果のある食品です。

 

しかし、逆に食べ過ぎると不溶性の食物繊維が消化できず、便秘になることがあります。

 

なので、適量を食べることで便秘解消に効果のある食品といえます。

 

③ガス(おなら)

らっきょうに含まれている食物繊維を大量に摂ることにより腸の中で消化されずに留まることで、悪玉菌のエサになります。

 

よって、たくさんのガスが出ます。

 

さらに、らっきょうの成分アリシンが臭いを発生させ、これが臭いのあるガスの原因となります。

 

よって、大量に摂取することでお腹が張りガスの原因になります。

 

④口臭・体臭

 

 

らっきょうに含まれている臭い成分のアリシンを大量に摂ることで、口臭の原因になると言われています。

 

また、大量に摂ることで、血液中にもこのアリシンの臭い成分が混ざり、汗として体外に出た時、体臭として現れます。

 

なので、取りすぎると口臭や体臭の元になります。

 

以上のように、大量に食べ過ぎるとらっきょうの成分である、アリシンや食物繊維が体を刺激して、体の不調の原因になります。

 

適度な量を取ることがらっきょうの持つ効能を引き出すことができます。

 

その適度な量は、どれくらいなのでしょうか?

 

らっきょうの1日の摂取量

 

 

らっきょうは、血糖値を下げる作用があるため、食前に取ると効果があります。

 

さらに脂肪の吸収を抑える効果もあります。

 

しかし、らっきょうに含まれているフルクタンは、熱に弱いので、加熱すると分解さてしまいます。よって、生で食べたほうがより効果を期待できます。

 

一番食べる機会が多い甘酢漬けなどは、らっきょうの水溶性の栄養素が溶け出してしまいますので、汁も一緒に食べたほうが栄養素がとれます。

 

ただ、汁を全部食べるのは限度がります。

 

そのため栄養素が含まれている甘酢漬けのタレは、捨てずにドレッシングやピクルスを付ける時に利用すると良いでしょう。

 

なので、栄養素をすべて取りたい場合は生のらっきょうをおススメします。

 

らっきょうの臭みが気になる方は、食べた後にリンゴなどのポリフェノールの多い食品をとると臭みを抑えてくれます。

 

このように、取りすぎると体調に不調をもたらしますので、1日の目安としては、大きい物で3個、小さい物で5個程度が良いでしょう。

 

まとめ

 

らっきょうは適量食べると体に良い食品です。

 

しかし、食べ過ぎると腹痛などの体調を崩す原因になってしまいます。

 

適量を食べることで、便秘解消や生活習慣病の予防など体に良い成分が含まれた食品です。

 

らっきょうは、胃の負担にならない適量を食べると健康に良い食品でしょう。