パクチーはその独特の香りや味から最近人気ですよね。
好き嫌いがはっきり分かれてしまうものの、好きな人は何にでもパクチーをかけて食べるという程病み付きになってしまうこともあるようです。
スーパーでも生のパクチーを以前よりよく見かけるようになりましたし、近頃はパクチーをいつでも楽しめるようにチューブタイプの物もあるようです。
しかし、いくら手軽に楽しめるようになったからとは言え、やはりパクチーの食べ過ぎには注意が必要なようです。
今回はパクチーの摂取限度や食べ過ぎると体にどのような影響が現れるかという事などをパクチーの効能と共にご紹介したいと思います。
目次
パクチーとは?実はタイ語
エジプトが原産国のセリ科の一年草です。
英語でコリアンダー(coriander)と呼ばれ、古くから乾燥させたものを香辛料として使われていました。90年代に入るとエスニック料理店がどんどん増えてきて、このコリアンダーを生食する機会も増えました。
それに伴い、生食するコリアンダーの葉はパクチーとタイ語で呼ぶようになったのです。
つまり、コリアンダーもパクチーも同じ物なのです。
パクチーを食べ過ぎると体にどのような影響があるか?
どんな食べ物でも適量という物が存在します。
もちろん、パクチーも例外ではありません。
パクチーを食べ過ぎると体に色んな形で影響が出てきます。
①体臭や口臭?
パクチーには殺菌作用があるので、口臭や体臭がおさまる可能性が期待できます。
パクチーを食べる事で活性酵素の働きを弱め、体内の酸化を防ぐことで体臭や口臭を防いでくれるようです。
にんにくなどを食べ過ぎた時などに、パクチーサラダなどを食べるようにすると臭いが抑えられて良いかも知れませんね。
という事で、パクチーを食べ過ぎても体臭や口臭が気になるようなことはないようです。
②腹痛や下痢
パクチーにはデトックスや整腸作用があります。
適量だと便秘改善が期待できますが、食べ過ぎてしまうと逆に整腸作用の働きが活発になりすぎて、腹痛や下痢、酷い時は嘔吐などを引き起こしてしまう場合があるようです。
③頭痛
パクチーの香り成分であるゲオ二オールを沢山摂取してしまうと頭痛が起こる可能性があります。
④アレルギー症状
パクチーはセリ科の植物です。
万が一、これまでににんじん、パセリ、セロリなどのセリ科の植物でアレルギー症状が発症した事がある方は、パクチーの摂取を控えた方が良いでしょう。
アレルギーに関して言えば、パクチーに限らず、全ての食物に当てはまります。
症状としては、体調不良や嘔吐、下痢、口の中や喉のかゆみ、じんましん、目の充血などと一般的なアレルギー症状と同じです。
酷い場合はアナフィラキシーショックなどを引き起こしてしまう可能性がある為、パクチーを食べて少しでもおかしいと思ったらすぐに食べるのを止めてください。
⑤しみ・そばかす
パクチーには光毒性のあるソラレンという成分が含まれています。
沢山食べてしまうと紫外線の影響を受けやすくなってしまうと言われている為、シミやソバカスが出来やすくなると言われています。
本当だとしたらかなりショッキングな話ですが、実はこれはあくまでもウワサで確証があるわけではありません。
あまり心配する必要はないのかもしれませんね。
パクチーの効果・効能
パクチーはあまりにも食べ過ぎると先にご紹介したような副作用とも言える影響が体に現れます。
しかし、適量であればこれからご紹介するような驚くほど沢山の良い効果や効能が期待できます。
①デトックス効果
パクチーといえばまず最初にそのデトックス効果を語らずにはいられません。
普段生活しているだけで、私達の体には水銀やカドミウムなどの考えられないような有害な物質が蓄積されてしまっています。
パクチーにはこのような有害物質をその他の老廃物と共に体外へ排出してくれる効果があるのです。
そのデトックス作用はなんと体内の放射性物質にまでも及ぶと言われています。
食べるだけでデトックス効果があるなんて、パクチーのパワーはすごいです。
②アンチエイジング効果
実はパクチーにはアンチエイジングに非常に効果的な抗酸化作用があります。
アンチエイジングと聞いてすぐに思い浮かぶのが肌の老化ですが、シミやシワ、たるみなどのお肌のトラブルの原因の一つに身体の酸化が問題視されています。
その酸化を予防してくれるのですから、パクチーにはアンチエイジング効果が期待できると言えます。
パクチー好きのパクチスト女性だけではなく、美容に気を遣う男性陣にも嬉しい効果なのではないでしょうか。
③動脈硬化や糖尿病予防
パクチーは動脈硬化や糖尿病などの予防にも効果があると言われています。
それは、パクチーには余分な糖質を排出してくれる働きがあるからです。
糖質が問題になってくると必ず出てくるメタボリックシンドロームの予防にもなるようです。
④ビタミンやミネラルが豊富
ビタミンやミネラルは人間が生きていく上で必要不可欠な栄養素でありながら、ホルモンのように体内で作る事ができません。
その為、どうしても食べ物から摂取するしかないのですが、熱に弱く、十分な量の摂取が難しい栄養素でもあります。
そんな時こそパクチーの出番です。パクチーにはビタミンやミネラルが豊富に含まれています。
適度に摂取することで、必要なビタミンやミネラルの量を満たすことができるのです。
⑤消化器官の働きを良くする
なんだか食欲がない時にパクチーを食べると、食欲が回復します。
それは、パクチーが消化器官を助けてくれる働きがあるからのようです。
また、腸を刺激してくれるので便秘の改善にも効果があるようです。
⑥女性ホルモンへの効果
パクチーにはゲラニオールという香り成分が含まれており、女性ホルモンのエストロゲンの働きを正常化してくれる効果が期待できるようです。
あの悩ましい生理痛やPMS、更年期障害の予防や改善などに効果を発揮してくれると言われています。
⑦むくみの予防と改善
むくみには塩分を排出してくるカリウムを摂取すると良いと言われていますが、パクチーにはそのカリウムも豊富に含まれています。
その為、むくみの予防や改善に役立ちます。
⑧体臭や口臭予防
パクチーは抗酸化力が高く、殺菌作用もある為、口臭や体臭がおさまる効果が期待できるようです。
パクチーの一日の適正量
実のところ、パクチーには適正量などという目安がありません。
その為、明確に何g以上だと食べ過ぎという事が言えないわけです。
ただし、本場のタイ料理店であってもあくまでも料理の添え物や具材としてパクチーが使われているだけで、山盛りに出されるなんてことはありません。
もし、あなたが山盛りのパクチーを食べて口からパクチーの匂いがプンプン漂っている状態であれば、それは食べ過ぎでしょう。
まとめ
・パクチーの原産国はエジプトでセリ科の一年草。別名コリアンダー。
・パクチーを食べ過ぎても体臭や口臭どころか、むしろ体臭や口臭予防になる。
・パクチーを食べ過ぎると整腸作用が働きすぎて腹痛や下痢になる可能性がある。
・パクチーの香り成分であるゲオ二オールが食べ過ぎると頭痛を引き起こしてしまう可能性がある。
・セリ科の植物に対してアレルギーを持っていたら、パクチーの摂取は控えるべき。
・パクチーには光毒性のあるソラレンが含まれており、これがシミやソバカスの原因になるとウワサされているが、あくまでウワサで確証されていない。
・パクチーには主にデトックス効果やアンチエイジング効果などがある。
・パクチーはビタミンやミネラルが豊富で女性ホルモンの働きを正常にしてくれる効果がある。
・パクチーの適正量は定められておらず明確な数字がない。
近頃はスーパーでも生のパクチーを簡単に手に入れる事ができるようになりました。
ねりわさびのようにチューブタイプのパクチーも売られていますね。
このように数年前に比べるとパクチーはとても身近な香草になったように思います。
ハマる人はとことんハマってしまうパクチーですが、どんなに体に良い物でも食べ過ぎは良くありませんね。
香りを楽しむ程度にパクチーを日々の食事にプラスできたら良いですね。