【ヤモリはゴキブリを食べる!】ゴキブリ退治・対策に最適!!捕食動画つき

 

ヤモリについて皆さんはどのようなイメージを持っているでしょうか?

 

トカゲ?爬虫類?それとも両生類?

 

場合によっては家の中で遭遇することもあるヤモリ。

 

実はヤモリはゴキブリが大好きです。

 

今回はそんなヤモリとゴキブリ、そして人間との関係について詳しくご紹介していきます。

 

目次

ヤモリの生態

 

 

ヤモリは、中国の東部をはじめとして朝鮮半島、日本においては秋田県以南の本州全土や四国、九州など広く分布しています。

 

日本で広く見られるヤモリはニホンヤモリで、全長は1014センチメートル。

 

トカゲの仲間でもある為、いわゆるトカゲのシッポ切りと呼ばれる危機に際してシッポを切り落として逃げる事ができます。

 

爬虫類なので、学術的に言えば蛇やトカゲなどと同じ仲間となります。

 

主な生息地域は民家やその周辺。

 

肉食であり、昆虫やクモやワラジムシなど陸生節足動物を好んで食べます。

 

タイトルにもあるゴキブリも捕食の対象となっています。

 

日本人とヤモリの関係

 

 

古くから、ヤモリと我々日本人は身近な存在として共生していました。

 

クモやゴキブリなどの害虫を捕食してくれる事から、家の守り神という意味を込めた「家守」(ヤモリ)や同じく宮を守るの意からの「守宮」などの漢字表記があります。

(※諸説あります)

 

昨今では、爬虫類ペットブームなどによりヤモリを飼育する方もいます。

 

ヤモリはゴキブリを食べる!家を守るヤモリの実力

 

 

家守と呼ばれるその実力は具体的にはどのようなものがあるのでしょう。

 

日本家屋は伝統的に、木造建築です。

 

その為、シロアリは家にとっては天敵とも呼べる生物ですし病原体や寄生虫を運んでくるゴキブリも害

 

虫の代表と言えます。

 

古来より家を守るとして大事にされてきた背景には、実際にヤモリがこれらの害虫を好んで食べてくれるからに他なりません。

 

では、実際にヤモリが害虫の代表格であるゴキブリを捕食する雄姿を動画でご覧頂きましょう。

 

※虫や爬虫類が苦手な方は、動画の再生は自己責任でお願いします。

 

 

 

かなり衝撃的な画ですが、ヤモリがゴキブリにとって天敵の一つである事がお分かり頂けたかと思います。

 

実際には、ヤモリは幼生のゴキブリを捕食することが多く大きく成長するクロゴキブリの成体などは捕食できない事が多いです。

 

動画を見ていると、あの噛みつき方でもしも指でも噛まれたら怪我をするんじゃないかと心配になる方がいるかもしれません。

 

ヤモリが驚いて人間の指を噛む事はありますが、牙や毒があるわけではないので人間には無害。ほとんど痛みすら感じないです。

 

しかも、人間の固い指を噛んでしまうと、逆にヤモリの顎の骨が折れてしまう事すらあります。

 

もし、ヤモリに指を噛まれた場合は指の心配よりもヤモリの顎を心配した方がいいかもしれませんね。

 

ヤモリとイモリは全然違うので注意!

 

 

名前も見た目も非常に酷似しているヤモリとイモリですが、その実全く違うので注意が必要です。

 

家を守ると書いて家守(ヤモリ)、井戸を守ると書いて井守(イモリ)。

 

漢字を見ても判るように、ヤモリは陸棲でイモリは水棲の生き物です。

 

具体的には、ヤモリは爬虫類でイモリは両生類となり学術的な分類上も全く別種の生物であることが判ります。

 

人間への害に関してもヤモリとイモリでは違いがあります。

 

ヤモリは、居住区域で見かける事があり得る為に不快感を感じる事が害らしい害でありほとんど人間には無害と言えるのに対して、イモリは【毒】を持っている個体が存在します。

 

毒を持ち日本にも生息しているイモリは「アカハライモリ」という種類で、その名の通りお腹に危険色である赤い模様のあるイモリです。

 

持っている毒も、フグ毒で有名なテトロドトキシン。

 

これだけ聞くと非常に危険な生物のように感じてしまいますが、実際には人間が死に至る量の毒は有していないので過度に怖がる必要はありません。

 

ただし、イモリに触れた手で目などの粘膜に触れてしまう事で炎症や痛みを引き起こす可能性があるので注意は必要です。

 

 

ヤモリを見かけたら幸せに!?ヤモリにまつわるゲン担ぎ

 

 

日本人は昔から縁起を担ぎたがります。


ちなみに、ゲン担ぎのゲンとは何のことか知っていますか?

 

諸説はありますが、よく芸能人が業界用語と称して言葉を入れ替えて話していますよね。

 

銀座がザギン、六本木をギロッポンなどなど。

 

実は、この言葉遊びは江戸時代に流行ったと言われています。

 

その際、縁起を起縁(エンギをギエン)と呼びさらにそれが詰まってゲンと呼ばれるようになったのです。

 

話が逸れましたが、ゲン担ぎが好きな日本人にとってヤモリもまた縁起のいい生き物として親しまれてきました。

 

①家を守るヤモリ

まず、前述したとおりそもそも害虫を駆除してくれるという意味合いもある為にヤモリを家で見る=害虫駆除をしてくれています。

 

そのため、ヤモリを家で見るとその家を守ってくれているとして有難がるようになりました。

 

②幸運の象徴のヤモリ

 

 

家を守ってくれている、という事から転じて幸運の象徴とする考え方もあります。

 

ヤモリの平均寿命は10年を超える事も少なくない為、その家の繁栄が長く続き幸せに末永く家が続くとされています。

 

③夢占いでは妊娠を予告?

理由は諸説あり、定かではありませんがヤモリを見かけたりヤモリの夢を見ると妊娠をするとされています。

 

昔は子供とは授かりものであり、それを知らせてくれる生き物としてヤモリが挙がっている事をみてもヤモリが縁起物として確かな地位を確立していたことが伺えます。

 

④富の象徴

ヤモリが出る家=お金持ち という傾向が昔はあったことから富の象徴にもなっています。

 

理由としてはヤモリが夜行性である事、夜に明るい所に出る事などの習性を考えた場合に、夜でも家の中に灯りを灯すことが出来た=お金持ちの家 そこからお金持ちの家にはヤモリが出ると言われるようになったと考えられます。

 

⑤白ヤモリは金運UP

縁起物のヤモリですが、最強の縁起物ヤモリがいます。

 

それが白ヤモリ。

 

白いヤモリを見かけると宝くじが当たる、など金運UPと白ヤモリの関係を表すエピソードはよく耳にします。

 

実際の因果関係についてはなんとも言えませんが、自然界において白い生物が珍重されているのはヤモリに限った話ではありません。

 

白蛇なども有名ですよね。

 

この白い生物は、学術的には「アルビノ種」と呼ばれる突然変異による個体を指します。

 

先天的な遺伝疾患により、白くなってしまうのですが自然界においては非常に目立つ為外敵に襲われる確率がグンと上がります。

 

つまり、そもそもアルビノ種が珍しい上に運よく外敵から逃れ続け成長した個体である事を考えた場合、その個体を見かける確率は確かに宝くじ当選並みなのかもしれませんね。

 

ヤモリがでないようにするための対策

 

 

縁起が良い、家の守り神だ。

 

そう言われても、爬虫類が苦手な方もいるかと思います。

 

中には、ゴキブリを食べると言ってもヤモリを見るくらいならゴキブリのほうがまだマシなんて方だっているかもしれません。

 

まず、少し残念な情報としてヤモリを害をなす生物として見なす事がほとんど無い事からか、ヤモリ退治専用の駆除用品や対処用品はありません。

 

ですが、ヤモリが出ないようにする対処法はありますのでいくつかご紹介いたします。

 

①侵入経路を塞ぐ

まずは、シンプルではありますが家に入り込むすき間を無くす方法が挙げられます。

 

すき間を塞ぐことで、害虫の侵入経路を塞ぐことにもなるので一石二鳥です。

 

外壁に穴やすき間を見つけた場合はコーキング剤などで埋めます。

 

また、換気扇やダクトなどにすき間がある場合も埋める事をお勧めします。

 

排水溝などの水回りに関しては、こまめな清掃を心がける事や外蓋をする事で侵入を防ぐ事に繋がります。

 

②ヤモリが来ない家づくり

ヤモリが家に来るのは、何も本当に家を守る為ではありません。

 

そこに餌があるから、捕食の為に来るわけです。

 

つまり、捕食対象の餌が無い家には棲みつく理由がなくなります。

 

簡単に言えば家の中にいる虫を駆除する事。

 

この一言に限ります。

 

具体的には燻煙剤タイプの殺虫剤で屋内の虫を対処するなどでも改善が見込まれます。

 

ヤモリを見かけたくない!という方は、ヤモリに害虫から家を守ってもらう必要が無いくらいに、自らの力で害虫から家を守る必要がありそうですね。

 

まとめ

・家を守る家守(ヤモリ)は有益な生物

・害虫を駆除してくれる為、共生関係が望ましい

・どうしても苦手な方は虫のいない家づくりを

・人間には無害。咬まれても平気

・イモリは有毒なので似ているが注意が必要

・幸運の象徴でもある

・白ヤモリを見かけたらイイ事があるかも・・・?

 

いかがでしたでしょうか?

 

家守と書いてヤモリ。

 

幸運の象徴や富の象徴として親しまれてきた小動物だけに、見かけても家を守ってくれているんだな、と前向きに捉えて共生できるとよいですね。

 

どうしても苦手な方にとっても、考え方を変えればちゃんと家を害虫から守らないとヤモリがでるぞ?という意味で、やはり守り神なのかもしれませんね。

 

ヤモリを見かけたその日は宝くじを購入してみるといいかもしれませんよ?