家の中の畳やキッチン、古本などを置いていると、そこに小さい白い虫を見たという方も多いのではないでしょうか?
この虫は「チャタテムシ」というとても小さな昆虫で、どの家にも必ずと言って良いほどいると言われている虫です。
このチャタテムシ・・・もしも大量に発生した場合はそれらの糞や死骸が飛散し、知らず知らずのうちに吸い込んでしまうことで健康被害を起こすこともあります。
ここでは、そんな白い小さなチャタテムシの特徴と駆除方法、そして効果的な対策をご紹介します。
目次
チャタテムシとは
チャタテムシの大木様はわずか1〜2mmほどの小ささで、特に湿気があって薄暗い場所にいることが多いです。
そのため、私たちの生活空間の中で大量に見かけるということの方が少ないかもしれませんが、実際はどの家にも必ずと言ってよいほどこのチャタテムシが住んでいることになります。
また、家の中で頻繁に見かけるという場合は、あたなの知らないところで大量に繁殖してしまっている可能性が高いと言えます。
チャタテムシの特徴
(チャタテムシの成虫 出典:Wikipedia)
チャタテムシは雑食ですが、主にカビ菌を餌として生きている昆虫です。
特にカビなどの菌類を食べる、古本に積もるホコリ、ペットフード、乾物などを好んで食べています。また、湿度が70%を超え、温度が18〜35℃で大量繁殖すると言われており、梅雨時期など高温多湿となるような環境の場合は大量発生してしまいます。
特に畳は湿気が多い場合はカビが生えてしまうことがありますよね。そのような状況となった場合は大抵チャタテムシが繁殖する絶好のチャンスを与えてしまっていると思ってください。
畳は日本人がとても好むもので、その藁の良い香りが落ち着きます。そのため、畳の部屋を1つは欲しいと思う方の方が多く、その場合は特にチャタテムシの繁殖に気を付けなければなりません。新しい畳の場合はより空気中の水分を吸ってしまうので、より畳の湿度は高くなってしまいます。そのため、カビが生えてチャタテムシが大量繁殖してしまいます。
一方で古い畳は呼吸をしないと言われていることから、新しい畳と比較してもカビが生えにくくなっている分、チャタテムシの発生は少ないようです。
一見逆の現象に思えますが、これが実際のチャタテムシの特徴です。
チャタテムシが及ぼす健康被害
チャタテムシは数匹、数十匹・・・程度を家の中でたまに見かけるくらいならまだ良いものの、もしも大量発生している状況であった場合、私たちの健康状態はどうなってしまうのでしょうか・・・?
実は、このチャタテムシは、あまりに大量発生することでその死骸や糞が飛散し、それを知らないうちに吸い込み、身体にアレルギー反応を及ぼすことが分かっているため、十分に注意する必要があるのです。
しかし、このチャタテムシはそれ以外で人間を噛む・刺すなどといったことはないため、ダニや蚊よりもはるかに害が少ない虫だと言えます。
チャタテムシの駆除方法
①殺虫剤を使用する
チャタテムシを駆除する最善の方法は、やはり殺虫剤の使用が最も効果的です。例えば、一発で駆除を可能とするくん煙剤やスプレー式の殺虫剤をチャタテムシに直接吹きかけることです。
チャタテムシが大量発生している場合は家の中にそのたまごも存在していることになるため、殺虫剤はたまごには効果がないことから、可能であればくん煙剤の使用をおすすめします。
1度くん煙剤を使用してもまたその後にチャタテムシの姿を見かける場合は、たまごが孵化したと考えられるため、再度くん煙剤を焚くと効果絶大です。
②粘着シートで駆除する
粘着タイプはダニ対策やゴキブリ対策などでよく使用されるものですが、チャタテムシにも効果的です。
このチャタテムシがいる場所には必ずダニも発生しているため、粘着シートタイプの防虫シートを使用することでチャタテムシとダニの両方を駆除することができます。
畳の上にいるチャタテムシはどのように駆除すべき?
チャタテムシが畳の上で圧制した場合は、掃除機を使用して吸い取るほか、粘着テープを使用して取るようにしましょう。
チャタテムシは畳の隙間に潜んでいるので、掃除機で吸い取ると効果的です。しかし、その吸い取った掃除機のフィルターについては、早々に処分しておかなければ掃除機の隙間から出て来ることもあるため注意が必要です。そして、その後、キッチン用除菌スプレーなどを使用して畳にスプレーした後、雑巾でしっかりと拭いておきましょう。
なお、この作業は可能な限り、畳の上にチャタテムシの姿がいなくなるまで継続して行うことをおすすめします。
継続していくうちにチャタテムシの姿がなくなれば、その場所に住むことはなくなったと判断することができます。雑巾で拭いた後は、除湿器や扇風機などを使用して畳をしっかりと乾燥させましょう。
チャタテムシの効果的な対策
チャタテムシを家の中で大量繁殖させないためにも、効果的な対策を施しましょう。
①換気を行う
チャタテムシは湿気が多く薄暗い場所を好んで住んでいますそのため、家の中でも特に湿気がたまりやすいクローゼットや浴室・洗面所、キッチンまわり、畳、押し入れなど、できるだけ通気性を良くするという意味でもこまめに換気対策を行いましょう。
②湿気対策のため除湿剤を活用する
特に梅雨時期や冬に室内で加湿器などを使用する場合は、家の中にカビが生えやすく、湿度も高くなりがちです。
その場合、チャタテムシの繁殖にとって最適な室温・湿度状態となることから、より繁殖を繰り返してしまいます。そのため、特に繁殖が盛んになる時期は、室内に除湿剤を使用し、しっかりと湿気を取る工夫を凝らしましょう。
除湿剤はとても低価格で販売されており、ホームセンターやドラックストアなどでも簡単に手に入れることができます。部屋の湿気があるような場所に置いておくだけなので設置もとても楽です。
③畳を天日干しにする
畳はそんな簡単に外れない・・・と思っている方も多いかもしれませんが、畳は見ての通りパズルのように組んでいるだけなので、意外と簡単に取り外すことができます。
カラっと晴れた日に、畳を直接直射日光に当てて天日干しにすると、中までよく乾燥させることができるため、チャタテムシやダニの繁殖対策に効果的です。
④除湿器を活用する
特に梅雨時期と秋雨時期は雨が多くなることで室内もジメジメとした環境になります。そんな時は敢えて室内の湿気を一気に取ることができる「除湿器」を活用しましょう。
最近の除湿器には空気清浄機能も付いたものが販売されているため、そのような1台で2役可能な家電を活用するのも方法です。
⑤そば殻の枕や湿気を含んだ枕は処分する
人によってはそば殻の枕を好んで使用されている方も多いと思いますが、このそば殻の枕は湿気を吸収するとすぐに虫がわいてしまうため、衛生的ではないと言われています。
そのため、そば殻の枕を使用されている方は、毎日しっかりと天日干しをするようにしましょう。もしくは古いものであれば潔く断捨離で処分するようにしてください。
⑥アルコール除菌を行う
チャタテムシが大量発生している場所を確認すると、そこには大抵カビが生えています。
また、私たちが見えない場所に湿気も多く、カビが生えていることは多々あることです。そのような場合は、アルコール除菌を行い、カビを取り除くようにしてください。
まとめ
白い小さなチャタテムシの特徴と駆除方法、そして効果的な対策をご紹介しましたが、いかがでしたか?
チャタテムシを駆除するには・・・
・殺虫剤を使用する
・粘着シートで駆除する
また、チャタテムシを発生させないための対策は・・・
・換気を行う
・湿気対策のために除湿剤を使用する
・畳を天日干しにする
・除湿器を使用する
・そば殻の枕や湿気を含んだ枕は処分する
・アルコール除菌を行う
このような方法を実践し、チャタテムシを効果的に駆除&対策を行いましょう。