納豆は発酵食品であることは多くの方がご存知だと思います。そのため、賞味期限を過ぎた納豆でも、消費期限を過ぎた納豆でも食べることができるとよく耳にします。
実際、2日、3日、5日・・・10日過ぎた納豆が冷蔵庫の中から出てきても、食べたことがあるという方は多いのではないでしょうか?
しかし、実際に納豆が賞味期限切れだった場合でも食べても良いのでしょうか?
今回は、納豆が賞味期限切れとなってもいつまでなら食べることができるのか?について解説していきます。
目次
納豆の賞味期限
食品にはよく、「賞味期限」というものが記載されています。
この賞味期限とは、食べ物を「美味しく食べることができる期限」を指しています。納豆も他の食品と同様で、賞味期限内に食べることで美味しく食べることができます。
納豆については、各メーカーによって賞味期限も異なりますが通常、製造日から冷蔵庫の中で冷蔵保存していることを仮定すると10日〜2週間であると言われています。
しかし、賞味期限を過ぎた納豆を食べたら・・・?
風味が落ちたように感じるだけではなく、舌触りも固くザラザラとしたような食感になるなど、そのような経験がある方も少なくありません。
納豆は大豆に納豆菌を混ぜて発酵させた食品です。そのため、賞味期限を過ぎるとそこから発酵が止まるわけではなく、さらに発酵が進むと、納豆の表面にはアミノ酸の結晶の姿が見られ、それが舌触りに変化を生じさせてしまうのです。
発酵食品ということを考慮すると身体には無害ですが、美味しい納豆を賞味期限内の美味しさで食べることができないのは何だか残念です。とは言え、絶対に食べることができないということはありません。
食べない方が良い納豆の特徴
傷んでしまった納豆はニオイが変化し、鼻を突くようなツンとしたニオイがします。
また、納豆をかきまぜた時に粒がバラバラになってなかなか混ざりません。また、水っぽさがあるなど、通常の納豆とはまた異なる状況となっています。
さらに、納豆は10℃以上となる常温に置いたままにすると1週間で痛みが生じてくるようです。そのため、納豆は冷蔵保存しておくようにしましょう。スーパーでも納豆は冷蔵保存状態で販売されていますよね。そう考えるとやはり常温保存はおすすめできません。
また、ふと冷蔵庫に保存することを忘れてしまった場合は、食べる前にしっかりと中身を確認し、口に入れた際に味がおかしいなどと感じた時は食べることを控えるようにしましょう。
賞味期限が切れてもいつまでなら食べていい?2日・3日・5日・10日?
では一体いつくらいまでであれば食べても良いのでしょうか?
①2日?3日?5日?10日?
賞味期限が切れた納豆は通常7日ほど経過していても、実際食べたところで味や食感に特別おかしいと感じるようなことはないケースが多いようです。
しかし、10日ほど経過した納豆は、豆の見た目が表面が乾いているようでシワになっていたり、食べてみると少し硬くなっていたり、色が濃く感じます。10日ほどであればまだニオイに変化は感じません。
そして、食べたとしてもお腹が痛くなるといったこともなく、特に健康状態に左右されるということもありません。しかし、食感だけはふわっとした納豆の柔らかさからかけ離れ、少し口の中でコロコロと転がって噛み辛いといった状態に感じます。
②さらに2週間、1ヵ月経過するとどうなる!?
賞味期限を2週間経過した納豆は未開封の場合は食べても問題はありません。しかし、ニオイが生じている場合は食べない方が良いでしょう。
そして、1ヵ月経過した場合は、まずニオイがおかしくなっていることに気付くと思います。そして、豆の色がより茶色く濃くなっていることに気付きます。そこまでになってしまった納豆は、処分するのはもったいないですが食べることは避けるようにしましょう。
実は納豆は賞味期限間近が美味しい
スーパーで買い物をする主婦であれば誰もが少しでも賞味期限の長い食品を選ぶものです。
しかし、中には納豆の賞味期限がギリギリで、かつ特別に割引されている場合はわざとそのような納豆を購入される方もいるようです。これは、賞味期限ギリギリの方がより納豆が発酵しているため、とても美味しく食べることができるのだそうです。
人それぞれの味の好みはあるものの、そのように美味しいと言われるとつい、賞味期限ギリギリとなっている納豆を食べてみたくなりますね。
また、納豆は、賞味期限内のものであっても、食べようと思ってふたを開けると、白いふわっとしたものが納豆にかぶっていることがあります。これは、納豆がよく発酵している証拠です。つまり、より美味しい!と言えるのです。
納豆はとても栄養価が高く、私たちの食生活においてとても重宝される食べ物です。この納豆のネバネバ成分が血液をサラサラにする効果や、胃の粘膜を保護する役目を果たしてくれます。
納豆以外にも夏は特にオクラや山芋などネバネバした食品を摂取することもあります。これらを一緒に摂取することでより効果がアップするため、ぜひ積極的に納豆を毎日摂取するようにしましょう。
賞味期限と消費期限の違いを理解しておこう
食品を購入する際、「賞味期限」と「消費期限」の言葉の違いに気付いたことがある方もいるでしょう。
①賞味期限とは?
賞味期限とは、食べ物を美味しく食べることができる期限を指します。
つまり、賞味期限を数日過ぎたからといって、その食べ物を食べることができないということではありません。
②消費期限とは?
消費期限は必ずこの日までに消費することを条件としているものです。例
えばお刺身などがそれにあたります。つまり、消費期限は必ず守るべき期限であると思っておいてください。
もしも消費期限を過ぎた食べ物を食べた場合はお腹を壊してしまう可能性が十分にあるということです。
【豆知識】納豆は冷凍保存がおすすめ!
私はこれこそ知らなかった・・・と言えることですが、納豆を冷凍するという概念はまったくなく、実は納豆は冷凍保存することができるのです。
この冷凍保存を行う場合は、納豆のパックをビニール袋の中に入れて冷凍庫の中で保存してください。この時の賞味期限は1ヵ月だと言われています。
納豆の中には納豆菌が生きていますが、この納豆菌は温度が0℃になると活動しなくなりますそして食べる時に冷蔵庫の中に戻すことで0℃ではなくなるせいでこの納豆菌が再度活発に働くようです。
何だか理科の実験をしているようで不思議ですが、一般的に冷凍保存した納豆を食べる時は、食べようと思う前日に冷蔵庫の中で自然解凍しておけば、普段通りに食べることができます。
しかし、納豆を冷凍保存した場合は、どうしてもネバネバ感がなくなる傾向にあることから、納豆らしくないと感じてしまう方には冷凍保存はおすすめできません。
まとめ
納豆が賞味期限切れとなってもいつまでなら食べることができるのか、調べてご紹介しましたが、いかがでしたか?
・納豆は賞味期限が切れても食べても良い。
・賞味期限が切れて7日ほどまでは特に何の変化もなく美味しく食べられる。
・賞味期限10日ほどで少し硬くなってしまう。
・ニオイの変化や見た目がおかしくなければ食べても良い。
ということが分かりました。
納豆は発酵食品なので賞味期限ギリギリか少し過ぎたくらいの方が美味しく食べられることもあるようなので、ぜひよく発酵しているとされる賞味期限ギリギリの納豆を食べてみてください。