カナブンは光に集まる習性があります。そのため夜に突然、室内のカーテンや電灯でカナブンを発見することがあると思います。
また、マンションの部屋の前の電灯や自宅横の街灯にカナブンが大量にいて困っているという話もよく聞きます。
その多くはカナブンですが、悪臭を放つカメムシがその中に混じっていることもあります。
今回は、カナブンとカメムシの違いも紹介し、効果的な駆除・退治方法についてご紹介していきます。
目次
カナブンとカメムシの違い
どうして違いを知る必要があるのか。
それは外見上も特性もとてもよく似ているカナブンとカメムシですが、駆除の方法を間違えると、とんでもないことになるからです。
【カナブンの特徴】
体調2㎝~3㎝位
銅緑色または緑色で光沢がある。まれに赤色や黄色いものもある
頭部は長方形、前胸背は三角形
触角が長い
悪臭を放たない
光に集まる習性がある
幼虫は木の葉や腐葉土を食べて土壌分解・改良のお手伝いをする
成虫は木の樹液を食べる。甘い匂いに集まる
【カメムシの特徴】
体調5㎜~4㎝
銅緑色 光沢なし
体型は様々であるが、頭部は三角形、前胸背は三角形あるいは台形
触角は短いが、たまに扇形をした触角もある
臭腺を持ち、外部からの攻撃で悪臭を伴う分泌液を出す、とても強い悪臭
光に集まる習性
【カナブンとカメムシの見分け方】
- 形-カナブンはやや丸みがかっているのに対し、カメムシは、ややホームベースの形にも似た感じで、カナブンよりは角ばった形をしている
- 触角-カメムシの方が長い
カナブンの退治方法【部屋で退治する方法】
カナブンの幼虫は土壌改良のお手伝いをするので悪い虫ではありません。人にも害を加えません。
ただ成虫になると甘い匂いにつられて家庭菜園を食い散らしてしまうこともあります。
1匹ならまだ良いが大量になると困りますよね。
①手で退治
カナブンは悪臭を出したり、かみついたりしないので、手で捕まえて出すこともできますが、気持ち悪く感じる人はティッシュで包んで外に逃がしてあげると良いです。
②新聞や厚紙で退治
カーテンなどにくっついている場合が多く、捨ててもいいようないらない雑誌や新聞、厚紙などではらい落とします。
あお向けに落ちるとなかなか元に戻れずカナブンがもがいているので、それを先ほどの新聞や厚紙ですくって外に逃がしましょう(殺虫すると汁が出たりするのでおすすめしません)。
人に害を与えないし、悪臭を放つこともないためゆっくり対処しても大丈夫です。
③ほうきやモップで退治
ほうきやモップが1番おすすめです。
ほうきで、あるいは似たような長いもので、はたき落として、ほうきではわきだして外に出します。外に出たらカナブンが自分で飛んで行きます。
カメムシの退治方法
コツ① 部屋で殺虫しないで!
攻撃されることによって悪臭を放ちます。これはカメムシが死んだ後も部屋中にずっと臭いが残り、臭いをかいだことがある人はわかるかもしれませんが、とにかく臭いです。部屋で殺虫しないことをおすすめします。
コツ② 短時間で生きたまま外に逃がしましょう
逃がす過程で時間がかかればカメムシは攻撃されたと感違いして、悪臭を放つ可能性が高くなります。
悪臭を放つ前に短時間で外に出せるよう窓を開けたり準備万端に行いましょう。
カナブンやカメムシの屋外での駆除方法
①殺虫剤スプレー
殺虫剤でかまいませんが、家庭菜園についているカナブンの駆除であれば農薬、家庭菜園用で売られていますので、ホームセンターで用途を説明すると良いです。
食べ物にも安全な消毒薬を紹介してくれます。
②つるすだけの虫よけ剤
洗濯物の柔軟剤の良い香りなどにカメムシはよってきます。
洗濯物を取り込んで、洋服を着る時になって気づく場合もあります。
そうなる前に、予防的に物干しざおにつるすだけの虫よけ剤をかけておきましょう。
玄関の前の外灯に大量発生している場合も、ドアノブにかけておくとカナブンは寄ってきません。
③虫こないアースや虫コナーズ(市販の防虫剤スプレータイプ)
これらの商品は虫の特性を考えて作られたものです。これが1番のおすすめです。
- 玄関灯・外壁用
- ドアや網戸用 etc
いくつか種類がありますので用途に応じて使い分けてみてください。
1度スプレーすると2か月くらい効果が続き、カナブンが大量発生していた外灯にも寄ってこなくなったと評判です。雨にも強いです。
※外壁によってはシミが残ることもあるので、目立たないところで試してみてやや距離を置いて行いましょう。
まとめ
まとめ
✔ カナブンは人に害を与えないが、色・形が似ているカメムシは攻撃されると悪臭を放つので室内ではカメムシを殺虫しないこと
✔ カナブンの退治方法
・室内ではティッシュで包んで外に逃がすか、ほうきやモップではらい落として、はわきだして外に逃がす
・室外では殺虫剤スプレーやつるすタイプの防虫剤、また2カ月間持続する虫コナーズや虫こないアースなどの防虫スプレーが効果的(使用時の注意点としては、壁が変色しないことを目立たない場所で確認してから行うこと)
✔ カナブンかカメムシか見分けがつかない時の退治方法は、悪臭を放つだろうカメムシの手順に沿って行う